いよいよ今年もお花見の季節がやってきました。東京都内には、桜の名所がたくさんあります。なかでも台東区・墨田区では、伝統ある桜祭りが次々に開催されることで有名です。今回は下町風情を感じながら桜を楽しめる、春のお祭りをご紹介します。
墨堤(ぼくてい)さくらまつり
満開の桜が彩る、隅田公園からスカイツリーを望む
都内屈指の桜の名所、隅田川公園と隅田川の吾妻橋・桜橋間で毎年行われる桜まつりです。今年で38回目を迎える、都内でも有数の桜祭りです。メイン会場となる隅田公園には約600本の桜があり、毎年見事な花を咲かせくれます。遠景には東京スカイツリーをのぞむことができ、新しい東京の姿を堪能できます。
「江戸」を感じるイベントが盛りだくさん
遊べる桜祭りとして有名な「墨堤さくらまつり」。「向島芸妓茶屋」では、向嶋の芸者さんたちが花見客をもてなしてくれます。イベントも多く、南京玉すだれやちんどん獅子舞から、なんとベリーダンスまで!目も心も思いっきり楽しむことができる桜祭りです。墨田区のお土産も買えます。日が暮れれば、21:30までボンボリ提灯に灯がともり、人々を幽玄な桜の世界に誘ってくれます。
【開催日程】2017年3月25日、26日、4月1日、2日
【開催場所】墨田区立隅田公園 東京都 墨田区 向島1丁目、2丁目、5丁目
【公式サイト】 http://visit-sumida.jp/spot/6133/
うえの桜まつり
日本屈指のお花見どころ
東京のお花見といえば、ここを外すわけにはいきません。上野公園は、寛永寺が奈良の吉野山から桜を移植して以来、400年の歴史を誇る桜の名所。江戸時代から「上野の山」として名を馳せている園内には、約1200本もの桜が咲き誇ります。ぼんぼりの灯りの下で楽しむ夜桜もまた格別。朝から晩まで、連日多くの人で賑わいます。
文化の香り高い街を楽しむ
お囃子(おはやし)保存会による獅子舞や、上野公園の名物である青空骨董市など、お祭りの期間中はイベントも盛りだくさんです。花を楽しむだけでなく、広大な園内には国立博物館や、西洋美術館、上野動物園など見どころがたくさんあります。桜を堪能しながら、美術鑑賞など文化に触れる一日を楽しんでみてはいかがでしょうか。
【開催日程】2017年3月18日~4月9日(桜の開花状況によります)
【開催場所】上野恩賜公園
【公式サイト】http://www.city.taito.lg.jp/index/event/kanko/uenosakuramatsuri.html
さくら堤通り花まつり
東白鬚(ひがししらひげ)公園の桜を愛でる
隅田川に沿うようにある東白鬚(ひがししらひげ)公園で行われる桜まつりです。地域住民の憩いの場として根付いている公園は、桜の季節も見事。青森ねぶたも見られるというユニークな桜まつりです。会期中にイベント日があり、産地直送の店やフリーマーケット、バザーなどが行われます。季節の花々が咲き乱れる向島百花園からも近いので、足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
【開催日程】2017年3月21日~4月15日 (イベント日:3月26日、4月2日、9日)
【開催場所】東白鬚公園
【公式サイト】 http://sumida-cutclub.net/
風情ある、下町の桜を楽しもう。
今年の都内の満開日は4月1日と予想されています。ちょうど週末に重なることもあり、お花見を予定している方も多いのではないでしょうか。遠方から訪れる方も多い、台東区・墨田区の桜のお祭り。地域の方も多く参加されているので、下町風情を感じながら「日本のこころ」を感じることができるに違いありません。ぜひ足を運んでみてくださいね。