蔵前にはいくつかの橋があります。その中の一つ、厩橋(うまやばし)のすぐそばにある「THE EAST」。「日本のブルックリン」とも称される蔵前を実感できる、ファッショナブルな複合ビルです。今回はフォトジェニックなスポットとしても知られる「THE EAST」の魅力をたっぷりご案内します。
THE EASTへ行ってみよう
厩橋(うまやばし)を蔵前方面へ
THE EASTに向かうには、都営地下鉄大江戸線の蔵前駅から、「厩橋(うまやばし)」方面に歩いて行きましょう。ちょっと変わった「厩橋」という名前は、江戸時代、橋向こうに御米蔵の米を運ぶ馬の厩舎があったことに由来しています。すっきり見晴らしがいい蔵前橋とはうってかわって、がっちりとアーチが組まれた頑丈な橋です。関東大震災後に再建されたものとはいえ、何と昭和4年製だそう。蔵前の歴史を感じますね。
アメリカンカジュアルな複合ショップは、元たい焼き屋さんだった!?
フォトジェニックな “THE EAST”の魅力に迫る
厩橋のたもとの路地に入ると、窓からコーヒーを受け取っている人に遭遇しました。コーヒーショップかな?看板には「OLD BURGER STAND」の文字がある。あそこの窓にはコーヒーメニューと「ORDER HERE」って書いてあるな。横には、床屋さんのサインポールまであるぞ。いったい、何屋さんなのだろう?
実はここは「THE EAST」という複合ビル。1つの建物に、3つの店鋪が入っています。1階はコーヒースタンドの「Leaves Coffee Apartment(リーブスコーヒーアパートメント)」とハンバーガーの「McLean(マクレーン)」、2階はイートインスペースで、3階は美容院の「HANARE cut stand」。アメリカンテイストの店構えからは想像できませんが、何と以前はたい焼き屋さんだったのだとか。古くからある建物を若き店主たちがファッショナブルに生まれ変わらせたという、ここ数年の蔵前カルチャーを象徴するようなビルです。
「僕は蔵前出身で、3階のオーナーとは幼なじみ。イーストサイドに美味しいハンバーガーショップがないぞ!と思って、ここに店を構えたんです。」と語る、McLeanのオーナー。今日もファンがたくさん訪れていました。
THE EAST
【住所】東京都台東区駒形 2-2-10
Mclean(マクレーン)
【営業時間】11:30〜21:00
【定休日】月曜
【公式サイト】http://mclean.jp/
あのFUGLEN(フグレン)のコーヒーが飲める!
「近所の人からは、リーブスさんって呼ばれてます。」Leaves Coffee Apartmentは、知る人ぞ知るスペシャルティコーヒー店。イーストエリアでFUGLENのコーヒーをいただけるのは、ここだけ。豆を買うこともできます。
実は、コーヒー通なら一度はどこかで必ず巡り会うことになるのが「ノルウェーコーヒー」。さっぱりしていてフルーツ香があり、琥珀色がとても美しいコーヒーです。
「豆本来の味を生かすよう浅煎りなのがノルウェーコーヒーの特徴なんです。コーヒーが苦手な方でも飲めますよ。」
ハンドドリップで丁寧に淹れられたコーヒーは、何ともいえない良い香りが漂います。ちなみに、「Leaves Coffee Apartment(リーブスコーヒーアパートメント)」という名前の由来は「葉が次々に生まれ変わるように、いろいろな人がここに集まってほしい」からだそう。オーナーさんの想いが伝わってくる、素敵な名前です。
LEAVES COFFEE APARTMENT
【営業時間】10:00〜15:00まではテイクアウトのみ、15:00〜18:00は2階のイートインを利用可能
【定休日】月曜
【公式Facebookアカウント】https://www.facebook.com/leaves.coffee.apartment/
隅田川が見える席で、極上のハンバーガーとコーヒーを楽しむ
2階のイートインスペースからは、厩橋と隅田川がすぐそばに見えます。この日はあいにく外壁工事中でした。McLeanさんの「アボカドチーズバーガー・フレンチフライつき」(1280円)は、ボリューム満点。Leavesさんの本日のおすすめ「Los Pirineos」(400円)は、まるでりんごのように爽やかな酸味と香りです。訪れた方はぜひお試しを。
コーヒー片手に「東京のブルックリン」を楽しもう。
2016年にオープンし、「蔵前の新しい顔」として注目を集めている「THE EAST」。おしゃれな外観と内装はもちろん、心もお腹も一杯になり、とっても幸せな気持ちになりました。テイクアウトをして隅田川沿いの散歩を楽しめるのも、この街のいいところ。ぜひ次のお休みに、出かけてみてはいかがでしょうか。