リノベーションのご相談を受ける中で、最近増えてきているのが「自転車」を趣味にしているお客様。室内に保管すれば防犯面で安心なのはもちろん、ロードバイクやクロスバイクなど、デザイン性の高い自転車はインテリアとしても活躍してくれます。
「お出かけしやすい間取りにしたい」「休日にメンテナンスを楽しめるスペースが欲しい」など、暮らす人のライフスタイルに合わせて設計できるのがリノベーションの醍醐味。
自転車好きはリノベ好きと言っても過言ではないほどアイデアにあふれた事例、さっそく見ていきましょう。
目次
- Case.1 「自転車がある暮らし」をベースにした間取り
- Case.2 玄関にサイクルラックを設置し、趣味専用スペースに
- Case.3 自転車をインテリアにできる、リビングの土間空間
- Case.4 バイクハンガーを使って、玄関スペースを有効活用
- Case.5 メンテナンスとディスプレイ、両方を叶える土間スペース
- Case.6 玄関~リビングに続く土間は、自転車の特等席
- 「好きなものと共に過ごす暮らし」を描こう
Case.1 「自転車がある暮らし」をベースにした間取り
「NYの路地裏にあるライブハウス」をイメージした、音楽好きのご主人が暮らすワンルーム。玄関を開けると、壁はレンガ風のタイル貼り、躯体あらわしの天井とモルタルの床……。リノベーションならではの素材を感じる、ワイルドな空間が広がります。
広々とした土間スペースには、いつでも出入りできる場所に自転車を停めておくことが可能。左に見える収納棚に、ヘルメットや工具を置けるのも嬉しいですね。
玄関を入って左側の空間には、トイレ、浴室、洗面所が。すべて玄関の土間スペースとひと続きになっているので、自転車で帰ってきてすぐに汗を流すことができます。
思い切って廊下をなくすことで、室内面積を有効活用できるという嬉しい側面も。『自転車のある暮らし』の導線に合わせた、リノベーションならではの間取りです。
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https://www.renoveru.jp/renovation/75
Case.2 玄関にサイクルラックを設置し、趣味専用スペースに
多趣味なご夫婦の理想のお住まいは「ぐるっと回遊できる家」。奥に見えるガラスブロックと白いドアは、寝室とひと続きになったウォークインクローゼットにつながっています。
玄関は土間仕上げになっており、専用のラックにお気に入りの自転車をディスプレイすることができます。躯体あらわしの天井にダイナミックな梁、目の覚めるようなブルーが特徴的です。
廊下にはたくさんの靴を収納できるシューズインクローゼットと、サーフボードをしまうための専用スペースが。アクティブなご夫婦の、ご趣味を楽しむお姿が目に浮かんでくるようです。
リビングから玄関へのドアには窓がついているので、お気に入りの自転車を眺めることができます。空間につながりのある、住まい手の想いがこもった空間になりました。
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https://www.renoveru.jp/renovation/51
Case.3 自転車をインテリアにできる、リビングの土間空間
広い間口にルーフバルコニーがある、都会のオアシスのようなお住まい。ホワイトを基調にしたさわやかな空間に、明るい陽射しがいっぱいに広がります。
リビングの片隅は、ロードバイクのメンテナンスができるスペースに。半円形に区切られたモルタルの土間は、まるで現代アートのギャラリーのよう。独特な存在感を醸し出しています。
天井からはお子様用の自転車やグリーン、Tシャツを吊るし、セレクトショップのようにディスプレイ。自転車をインテリアとしても楽しむことができる空間です。いつも好きなものが傍にある暮らし、こんな個性ある間取りにできるのもリノベーションの醍醐味ですね。
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https://www.renoveru.jp/renovation/89
Case.4 バイクハンガーを使って、玄関スペースを有効活用
2人のお子様とご夫婦が暮らす、59.4㎡の事例です。家族数に対して床面積が不足気味のため、間取りを考えるにあたって、効率のよいプランニングが課題だったのだとか。
こちらは、ご主人の趣味であるロードバイク。玄関スペースに格納できるよう、壁にバイクハンガーを取りつけています。
横から見ると、このようになっています。ヘルメットなどの装備が壁にかけられる点も◎。スリムな車体と天井の高さを活かし、スペースを有効活用しています。
記念に、ご主人ご自慢の愛車のお写真を撮らせていただきました。お気に入りの自転車をすぐ傍に感じられる間取り、お出かけがますます楽しくなりそうですね。
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https://www.renoveru.jp/renovation/104
Case.5 メンテナンスとディスプレイ、両方を叶える土間スペース
「何年もかけて集めたコレクションが映える家にしたい」というご希望を叶えるため、リノベーションを選択したというご主人。玄関土間にはたくさんのフィギュアとカラフルなスニーカー、そしてご趣味の自転車が天井に1台、玄関横に1台ディスプレイされています。
有孔ボードには、自転車のメンテナンス用の工具が。インテリアの一部に見えるほど、センスよく並べられています。ご主人は玄関に置いてある国立競技場の椅子※に腰かけ、メンテナンスをするのがお気に入りの過ごし方なのだそう。
※国立競技場の建て替えにともない、限定で販売された座席のこと。ご主人は【Case.5】1枚目の写真中央に写っている青いシート(自由席)と折りたたみタイプのシート(VIP席)、オレンジ色のシート(指定席)の3種類をお持ちでした。
ずっと住みたかったエリアに引っ越してから、お出かけをする頻度も増えたといいます。天井から吊られた自転車とタイヤも、照明に照らされ、この通り雰囲気抜群。お友達もおうちに上がる前に、つい玄関スペースに見惚れてしまうことが多いそうですよ。
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https://www.renoveru.jp/renovation/200
Case.6 玄関~リビングに続く土間は、自転車の特等席
愛犬とご夫婦が暮らすお住まいです。玄関からリビングへと続く廊下はモルタルの土間になっており、ゆったりとした広さを確保。ご趣味の自転車を置くことができるスペースになっています。
リビング側から見た風景です。大容量の収納には、もうひとつのご趣味であるスノーボードも置けるようになっています。ウォークインクローゼットから寝室を通って玄関にもアクセスできる、回遊性のある間取りです。
玄関と寝室とを隔てるレトロなガラス窓は、どこか懐かしくぬくもりを感じさせてくれます。ワンちゃんとのお散歩も、自転車でのお出かけも楽しみになる、ワクワクする空間ができあがりました。
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https://www.renoveru.jp/renovation/68
「好きなものと共に過ごす暮らし」を描こう
自転車好きのリノベーション事例、楽しんでいただけましたか。一言に「自転車が好き」と言っても、「お出かけしやすい間取りがいい」「メンテナンスを楽しみたい」「ディスプレイとして飾りたい」など、人によって希望のスタイルはさまざま。
間取りや内装を自由にできるリノベーションだからこそ、住む人の暮らしに寄り添ったデザインにすることができます。
好きなものが傍にある暮らし、自分ならどんな間取りにしてみたいか、ぜひ想像してみてくださいね。
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【記事監修】リノベる。設計担当安江浩(やすえひろし) 大学卒業後、設計事務所で戸建住宅の設計等を担当。様々な建築家とコラボレーションを経験後、オフィス什器メーカーにてオフィス設計に従事。 2012年リノベる入社後は設計担当として案件を担当し、現在は設計施工部門の管理職として現在に至る。 |