100平米って何坪?マンションや戸建ての間取り例・リノベーション事例を解説
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「100平米」と聞いてすぐに広さをイメージするのは難しいかもしれません。本記事では、100平米の広さを把握する方法をはじめ、100平米に適した家族の人数や間取りなどの基本情報からマンションや戸建てでの間取り例・リノベーション事例までを取り上げます。理想の住空間を考える際にぜひ役立ててみてください。
目次
100平米は何坪?どれくらいの広さ?
100平米を坪数や畳数で表現するとどのくらい?
家の広さを表す単位として平米数の他に、坪数や畳数があります。1平米=約0.3025坪です。100平米だと「100平米×0.3025=約30.25坪」になります。また、約6畳(1畳=約1.65㎡として計算)の部屋が5〜6部屋分、一般的なワンルームマンションが約20平米の場合は5部屋分に相当します。
100平米の広さで何人が住める?
100平米の住まいの場合、一般的に家族4人がゆとりをもって暮らせる広さとされています。
100平米の物件の多くは3LDKまたは4LDKの間取りが一般的で家族で暮らすのに使いやすいよう設計されています。また、リビングやダイニング、キッチンなどの共有スペースも十分に確保できるため、家族が自然に集まりやすい環境です。
たとえば、夫婦と子供ふたりの4人家族であれば、それぞれがプライベートスペースを確保しつつ、共有エリアで団らんを楽しむことができます。子供の成長に合わせて部屋の用途を変えられるなど、ライフステージに応じた柔軟な使い方が期待できます。
100平米の間取り例
ここでは、100平米のマンションと戸建ての間取り例について見ていきましょう。
100平米の間取り例:マンション
マンションの場合、一般的な間取りの例として、LDK(リビング・ダイニング・キッチン)を広く確保し、家族が集まりやすい空間をつくることができます。たとえば3LDKの場合、20畳超のゆったりとしたLDKを中心に、広めの主寝室をはじめ、子供部屋やゲストルームを設けることができます。収納スペースも十分に確保でき、家具やインテリアの配置にも余裕が生まれます。
100平米の間取り例:戸建て
戸建て住宅の場合、例としては1階にリビング、キッチン、水回りをまとめ、2階を子供部屋や寝室などのプライベート空間にすることで、動線を効率化しながら快適に暮らせます。さらに、状況に応じてパントリーやウォークインクローゼットを設けると収納力が高まり、生活の幅が広がります。
100平米以上のリノベーション事例
100平米以上の広さの中古マンションや戸建てのリノベーションは収納力や空間の自由度が高いため、特に人気があります。広いスペースをどう活用するかのアイデアが多彩に展開されており、暮らし方に合わせたさまざまな工夫が見られます。
100平米以上のマンションのリノベーション事例
マンションで100平米以上の広さがあれば、リノベーションでは理想の住まい方に合わせて、リビングダイニングを大きめに取ったり、収納スペースを増やしたり、家族それぞれの部屋を確保したりといった間取りを変えることができます。
ベランダ側の窓すべてをリビングに
「広々としたリビングを!」というご主人の思いから、壁を取り払い、ベランダ側の窓すべてがリビングに向かって開く間取りにしたリノベーション事例。川沿いに面するベランダからは四季ごとの木々が楽しめ、窓際には土間をつくって植物を育てるインナーバルコニーを設置しています。自然を身近に感じられる気持ちの良いリビングです。
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壁一面のモザイクタイルが彩る、広々リビング。
広さ104.4平米をワンルームに大胆改造
それまでの都会の住まいに窮屈さを感じていたことから、開放感のある広々としたワンルームスタイルの部屋にしたいと考えていたというご夫婦。リノベーション工事で既存の天井を抜けば天井高が3メートル以上になることが判明し、個室はつくらず天井高3メートルのワンルームに大胆改造。圧倒的な開放感と、どこにいても全体が見渡せるところが魅力の事例です。
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広さ104.4平米×天井高3メートル超。大空間をワンルームに
100平米以上の戸建てのリノベーション事例
100平米以上の戸建て住宅では、広さを活用して用途別のスペースを設けるなど、多彩な設計が可能です。
生活リズムにあわせた間取りへ
家族4人暮らしスタイルにあわせて間取りやデザインを刷新した戸建てリノベーション事例です。特に、家族が集う1階はデザインテイストにもこだわり、モルタルや古材をふんだんに取り込んだインダストリアルスタイルのリノベーション事例です。生活スタイルに合わせて、土間を上がってすぐのところには家族の衣類をすべて格納できる大型のWIC(ウォークインクローゼット)を設置し、身支度がとてもスムーズになり時短になります。
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「外」を楽しむ、土間が主役の戸建てリノベ
パブリックな3階とプライベートの2階
ホームパーティーを楽しめる3階建ての戸建てリノベーション事例です。
間取りで一番大切にしたのは3階の広いリビング。友人や家族を招いてホームパーティーをしたいという夢を実現するため、LDKにこだわりました。料理好きな奥様のため、キッチンは料理中も会話を楽しめる対面式アイランドキッチンに。家事動線を考え、キッチン横に大容量のパントリーを配置。生活用品を隠せるパントリーは、来客が多いご夫婦の暮らしにピッタリです。
2階はプライベートなスペースとして、寝室と水回りをまとめました。寝室とウォークインクローゼットはひとつの空間としてつなげ、日々の身支度がしやすい動線にしています。
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ホームパーティーを楽しめる3階建てのおうち
100平米以上のリノベーション費用
まず前提として、リノベーションは完成品の購入ではなく、オーダーメイドでゼロからつくり上げるので、価格はケースバイケースです。
基本的に面積が広くなるごとにリノベーション費用は高くなっていきますが、使用する資材・設備の費用、施工する職人の工賃などの施工条件などによって価格が決まります。ここでは費用項目や相場や具体的な計画を立てる際に重要なポイントついて解説します。
100平米以上のリノベーションをする際の費用相場は?
100平米以上のリノベーション費用は、使用する資材・設備の費用や、工事範囲などによって変動します。一般的に平米あたり約10万円から20万円が目安とされており、合計で1,000万円から2,000万円程度になることが多いです。
リノベーション費用が決まるポイント
リノベーション費用が決まる主なポイントには、工事内容、物件の広さ、間取り・内装デザイン、物件の階数、地域などが含まれます。
まず、工事内容については、リノベーション工事と一言でいっても、その工程は実にさまざま。「解体工事」「木工事」「電気設備工事」「排水管工事」など一つのお住いが仕上がるまでには多岐にわたるプロセスがあり、各工程ごとの費用が含まれます。また、高層階の場合、資材運搬のために費用が上がる傾向があるため、物件の階数も気にしておくべきポイントです。地域ごとに、材料費や職人の工賃が異なるため各地域の相場感を調べることをおすすめします。
このように細かな条件の積み重ねによって、リノベーション費用に振れ幅が生じてくるのため、事前に費用の目安を確認するためにも、予算と実現したい住まいのイメージをリノベーション会社や不動産会社に相談しましょう。
新築マンションと中古マンションと戸建てにおけるリノベーション費用の比較
新築マンション、中古マンション、そして戸建てのそれぞれのリノベーション費用はどう変わるのでしょうか。あくまでもそれぞれの理想の暮らしによってリノベーション費用は異なりますが、同じ100平米であっても、それぞれの住宅タイプに応じた工事内容や必要性の違いによる費用への影響について解説します。
新築マンションの場合
新築マンションは、すでに既定の設計や内装が施されているため、大規模な工事が必要ない場合が多く、費用を比較的抑えやすい特徴があります。
中古マンションの場合
中古マンションでは、配管や電気配線などのインフラ部分の刷新工事に費用がかかる傾向があります。リノベーション工事後に長期間安心して暮らすために実施される方が多いです。
戸建て住宅の場合
戸建て住宅では、内装工事にかかる費用に他に、外観の改修や耐震補強などに費用がかかる傾向があります。マンションでは月々支払う管理費・修繕費が、戸建て住宅では工事のタイミングに一括で負担になることが多いため、事前の想定や準備が重要となります。
100平米以上のリノベーションの流れ
100平米以上のリノベーションの工程には、理想の住まいを形にするためのいくつかのステップがあります。具体的には、家族やリノベーション会社・不動産会社などと相談しながら段階的に進めることで、理想の暮らしを形にすることができます。また、リノベーションを行う目的や優先事項を整理し、将来的なライフスタイルの変化も考慮しておくことが大切です。
1. どんな暮らしを実現したいかをイメージする
まずは自分自身やご家族がどんな暮らしを実現したいかをイメージすることが重要です。
家はどのような存在か、家でどのようにしている時間が幸せか、現在の暮らしで解消したい悩みやストレスはあるか、など広く考えてみましょう。
これにより自分の理想の暮らしが明確になり、その後のリノベーションの方向性や計画が効率的に進められるようになります。さらに、ご家族と一緒にリノベーションされる方は、ご家族との話し合いを積極的に行い、お互いの理想を共有する時間を設けることも大切です。このように理想のイメージを固めることから始めましょう。
2. 情報を集める
リノベーションは間取りやデザインだけでなく、資金計画や工事の流れなど、はじめての方には馴染みのないものばかりです。安心して進められるように情報を集めましょう。
情報源としては、インターネット検索、リノベーション経験者の意見、リノベーション会社や不動産会社・施工会社の資料請求やアドバイスなどが挙げられます。また、これらの情報を多角的に収集して精査することで自分にあった進め方が見つかる可能性があります。特にリノベーション費用は物件の種類、エリア、施工内容によって大きく異なるため、実例を参考にするとよいでしょう。
3. 一緒に進めるパートナーを決める
リノベーションを手掛ける会社には業態による種類があり、会社を選ぶ際に考慮するべき点の一つになります。それぞれの特徴を理解し、リノベーションで重視したいことにマッチした業態の会社を選びましょう。
リノベーション会社
リノベーション会社とは、中古マンションを中心にリノベーションに特化した会社を指しています。一般的なフルリノベーションのほか、部分リノベーション、パッケージ型のリノベーションを展開する会社などがあります。また、リノベーション会社は、ワンストップリノベーションに対応している会社が多いです。
リフォーム会社
リフォーム会社は、キッチンやユニットバスなど水回り設備の交換を中心に手掛ける会社から、リノベーションを含む大規模な増改築を行う会社まで、規模感が様々です。
一般的にリフォームは元の状態に戻すための修繕を指すのに対して、リノベーションは機能性やデザイン性を向上させて新たな付加価値をつけることを指すため、工事内容や出来上がりに求められることが異なります。大規模なリフォームを手掛けているリフォーム会社へ依頼する場合は、これまでの事例などからリノベーションも対応できるか確認しましょう。
不動産会社
不動産会社が得意とするのは、売買や仲介です。買取再販を手掛ける会社では、リノベーション済み物件の販売や、中古物件の仲介などを行っています。また、物件探しの段階からリノベーションまでを同じ窓口で対応するワンストップリノベーションを依頼することができる会社もあります。
設計事務所
設計事務所の中には新築だけではなく、フルリノベーションを手掛けているところもあります。ただし、設計事務所は設計と、図面通りに施工されているか確認する設計監理のみを行うため、設計事務所に依頼する場合は、工事は工務店に頼みます。そのため、総額費用は高めになりやすい傾向があります。また、設計事務所に依頼するとデザイン性の高いリノベーションが実現しやすいですが、建築家・設計士の得意なテイストや好みに左右されやすいため、テイストが合う建築家・設計士を探す必要があります。打ち合わせに時間をかけるケースが多い点も踏まえておきましょう。
工務店
工務店は一戸建てなどの新築が本業ですが、リフォームやリノベーションも手掛けているところもあります。新築で培った技術力を活かして、木造一戸建ての耐震改修や断熱リフォームなど性能向上に関するリノベーションが得意な場合が多いです。
まとめ
100平米の広さはどれくらいなのか、マンションや戸建て住宅の間取り例、さらにリノベーションのアイデアやその費用について幅広く解説しました。住宅購入や中古マンションのリノベーションを行う際など、今回紹介した情報を活用して計画の第一歩を踏み出してみてください。さらにアドバイスが必要な場合は、専門の不動産会社やリノベーションのプロに相談することもおすすめします。
いえらぶ編集部
全国15,000社の不動産会社の業務支援をする中で得たノウハウを日々発信中。
おもに、不動産(賃貸・購入・売却)や税金・法令といった暮らしに関わる記事を執筆しています。
https://ielove-cloud.jp/
筆者
リノベる。JOURNAL編集部
物件探しからアフターサービスまで、リノベーションに関わることを一社完結のワンストップで手掛ける「リノベる。」
そんな「リノベる。」が住宅購入、リノベーション知識、ローン、リノベーション事例や暮らし方、お施主様インタビューなど住宅購入やリノベーションをご検討の方に役立つ情報をお届けしています。
始めてのマイホームで中古物件を購入される方や、リノベーションを検討される方も少しずつ増えていますが、多くの方にとって「中古マンションの購入」「リノベーション」は、まだ身近なものとは言えないのが事実だと思います。このリノベる。JOURNALを通して、一人でも多くの方に「中古マンションのリノベーション」という選択肢について知っていただけると嬉しいです。
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