【インテリアインタビュー】子供がいても妥協しない。ほしい気持ちを大切にした先で見つけたもの

【インテリアインタビュー】子供がいても妥協しない。ほしい気持ちを大切にした先で見つけたもの
インテリア

小さなお子様との暮らしのなかで気になることのひとつがインテリアの汚れ。

「子供が大きくなったら、ちゃんとした家具を買おう」と思ったことのあるかたもいらっしゃるかもしれません。

今回はお子様妊娠中にリノベーションされたご家族のお住まいで、小さなお子様との暮らしとインテリアについてお話をうかがいました。

動き出した家族としての暮らし

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もうすぐ3才になるお子様とご夫婦のY様ファミリー。住宅購入+リノベーションを決意したきっかけは、妊娠だったそう。夫婦ふたりからファミリーになる大きな変化を前に、家族の住まいを構えることに。

妊娠中のリノベーションやインテリアの打ち合わせは大変ではありませんでしたか?

奥様:
「子供が生まれてからは忙しすぎて、生まれる前に引っ越しが完了していて良かったなと思いました。新居祝いも兼ねてたくさんの人が子供に会いに来てくれたのも嬉しかったです」

答えられない質問から始まったインテリア相談

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インテリアの方は、どんなタイミングで検討を始められたんですか?

旦那様:
「リノベーションの設計の最初の打ち合わせを終えたあたりで、インテリアコーディネーターさんに相談しました。

最初に好きなインテリアブランドを聞かれたんですが、その質問に答えられないくらいインテリアについて何も知らない状態でした」

奥様:
「もともとデザインに強いこだわりがあったわけではなかったので、内装についてもピンタレストやインスタグラムで好きなテイストを探したくらいで。

いろいろ見てみて、高級感があって飽きがこなさそうな雰囲気をデザイナーさんにリクエストして、いまの内装をご提案いただいたんです」

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インテリアはどんな感じで検討されていったのでしょうか?
まずはダイニングの家具(ダイニングテーブル、チェア、ベンチ)について教えていただけますか?

旦那様:
「最初にインテリアコーディネーターの小林さんから、設計中の内装に合う具体的なアイテムのご提案をもらったんですけど、『もう少しお手頃なものはないですか?』とリクエストして(笑)
予算に合うブランドの中から、内装にも合いそうなアイテムのあるブランドを小林さんがいくつか選んでカタログのpdfを送ってくれたんです。正直、知らないブランドばかりでした。」

奥様:
「送ってもらったブランドのカタログやwebサイトなどを見ていたら、気に入るものがあったので『これは部屋に合いそうですか?』と小林さんに相談しました。
プロのお墨付きをいただいて、購入を決めることができて安心感がありました」

インテリアコーディネーター小林:
「インテリアのお打ち合わせを重ねるにごとに、Y様ご夫婦の『自分たちが好きなもの』が少しずつ明確になっているのを感じて、お話するのが楽しかったのを思い出します。

ご予算もインテリアを選ぶ際の大切な要素なので、価格帯やテイストについて率直なご検討内容を教えていただけるのは嬉しかったです」

 

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3年間使ってみて、使い心地はいかがですか?

奥様:
「すごく良いです。内装にも合っていてすっかり馴染んでます。ダイニングチェアは、背もたれと座面の間から娘が自分で椅子に座れるんです。意外な使い方でしたけど、このダイニングチェアにしてよかったなと思いました」

片方をダイニングチェアではなく、ベンチにしたのはなぜですか?

旦那様:
「1人掛けのダイニングチェアよりも子供が座りやすいかなと思ったのと、友達が来た時も3人くらい座れるかなと思って。実際にみんなで集まったときは、このベンチに座ってもらっています」

思わぬところで出会った一番のお気に入り

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ご家族のお気に入りの家具はありますか?

旦那様:
「柏木工のシビルイージーチェアですね。見た目も座り心地も気に入っています。土日に娘と戯れるときの定位置としてなくてはならない場所になっています。

このチェアはカタログから選んだわけではなくて、インテリアコーディネーターの小林さんとカーテンのショールームに行った時に、展示されていたものなんです」

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奥様:
「『まずは座ってみて』と表示があるのを見て『そんなに座り心地がいいの!?』と興味が湧いて座ってみたんです。

実際に座ってみたら本当に座り心地が良くて。見た目も可愛いのでそろえたいと思ったんですけど、予算の関係でまずは1台だけ購入しました。

購入したものの中で一番高価だったんですけど、娘も気に入っていて、よくこの椅子のまわりで遊んだりしているので本当に買ってよかったなと思います。リビングの憩いの場になっています」

インテリアコーディネーター小林:
インテリアショップではなく、カーテンのショールームというY様にとって想定外の場所で出会ったシビルイージーチェア。最後まで悩まれていたのを今でも覚えてます。

一目惚れをして、座り心地を試したうえで『これがほしい!』と感じて、悩んだ末におうちに迎えたチェアが、今ではご家族のなくてはならない存在になっているとうかがってとても嬉しいです。大切にされている運命の家具との出会いの瞬間に立ち会えたことになりますね。

実は、カーテンなどのインテリアショールームの展示品が、ブランドや商品を知るきっかけになることも多いんです。カタログやウェブサイトで見るだけでなく、実際に足を運んでみることをおすすめしている理由のひとつです。

今年突然ハマったマイブーム

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リノベーションしたおうちに引っ越して3年経って、暮らしに変化はあったりしますか?

奥様:
「もともと料理を振る舞うのが好きで、このおうちもキッチンを中心にした間取りにしてもらっているんですけど、料理に使うハーブを自分で育ててみようかな、と軽い気持ちで始めたらすっかりハマってしまって……。

バルコニーで野菜やハーブを種から育てることが最近の楽しみのひとつです」

こどもにも伝わるインテリアを大切に思う気持ち

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最後に、リノベーションとインテリア選びを同時進行でやってみて感じたことがあれば教えてください。

旦那様:
「インテリアを検討するにあたって、数あるブランドの中からニーズと予算に合うものに選択肢を絞って送ってもらえたのは、ありがたかったですね。自分たちで探していたら、かなり時間がかかっていたはず……。

あとは、自分が知らなかったブランドを教えてもらえたからこそ、本当に気に入るものに出会えた感じがします。自分の知識の範囲で探していたら、よく聞く大手のインテリアのお店で買ってしまってたと思います」

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奥様:
「子供が3人いる友人から『家具は絶対に安いのにしたほうがいいよ。子供がいたら汚れるから』とアドバイスをもらったことがあって。
結局そのアドバイスに従わずに、家具を選んでしまったんですけど(笑)

本当に欲しいと思った家具を買って、子供と一緒に過ごしてみて、子供を理由に妥協しなくてよかったなと思ってます。購入したものの中で価格が一番高かったシビルイージーチェアも含めて。この家具があるからこその過ごし方があるので、やっぱりこれにしてよかったなって。

家具をどう扱っているかは、子供にも伝わりますよね」

インテリアコーディネーター小林:
「『子供がいると汚れるから、とりあえず安い家具を購入しておく』という考え方に共感する方も多くいらっしゃると思います。

ですが、『子供がいるからこそ、自分たちが好きだと思えるものを選び、その家具を大切に扱っている姿を見せる』というY様の発想は、インテリアコーディネーターとしても、同じく子育てをしている身としてもとても素敵だなと思います。

 

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小さなお子様がいるおうちに共通する悩みについての、実感のこもった体験談と感想を聞かせてくださったY様、ありがとうございました。

アドバイスや提案をもらいつつ、その時々でご自身が感じることと向き合いながら選んでいく過程に、賢く快適な暮らしをつくっていくヒントがつまっていました。

ご自身の好みを探りながら、快適に過ごせる家具に巡り合ったY様ファミリーですが、実はリノベーション前から使われている家具もミックスされています。リビングのローテーブルはお引越し後しまっていたそうですが、お子様が2歳になったころから食事のしやすさを考慮してまた使うようになったそう。

ほかにも、大きなスペースが必要となるソファは設置せず、ビーズソファを置いて省スペースにくつろげる工夫もされています。

お子様の小学校入学までに住み替えをご検討中で、その際は今より広いリビングにしてソファを設置したいと思っていらっしゃるそう。

主役級の家具は質を重視しつつ、お子様の成長や家族の暮らし方に合わせて利便性や機能性も上手に両立されているところが印象的でした。

デザインに強いこだわりはないけれど、内装とマッチする素敵なインテリアを揃えたい、という方にも参考にしていただけたら嬉しいです。

 

偏愛アイテム紹介 
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ブランド:柏木工
商品名: シビルイージーチェア CC54K

豊かな森林に囲まれた飛騨高山でMade in Japan / made in 飛騨にこだわったものづくりをおこなう柏木工。柏木工の商品の中でも人気のシビルシリーズのイージーチェアです。住宅だけでなく、ホテルや高級旅館などにも多く採用されています。
絶妙な程よい傾斜で、包み込まれるような座り心地が特徴です。

Y様邸のインテリア 
◆NOWHERE LIKE HOME|BENCH ROSS Ⅲ
◆NOWHERE LIKE HOME|DINING TABLE NODEII LEG_01
◆HAY|REVOLVER BAR STOOL LOW H65 


Y様邸のインテリアコーディネーター 

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小林 千夏
リノベるのインテリア部門立ち上げ時にコーディネーターとして入社。
(インテリアコーディネーター歴6年)
2年前に中古マンションを買ってリノベーションしたおうちで家族3人暮らし。

夫が設計、自身がインテリアを担当。
趣味は写真、コーヒー、お茶、ランニング、サーフィン
お気に入りのインテリアは、インテリアの仕事を始めた頃に購入したヴィンテージのチャーナーチェア

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