「ホームシアター」のある家 リノベーション事例4選!必要なものや間取り・設置方法も解説!

「ホームシアター」のある家 リノベーション事例4選!必要なものや間取り・設置方法も解説!
こだわり・暮らし方

映画や音楽を臨場感あふれる大画面で楽しむことができる「ホームシアター」。リノベーションする機会に、導入してみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。

今回はホームシアターを設置するための基礎知識と、実際にホームシアターを取り入れたリノベーション事例をご紹介します。

目次

  1. ホームシアターに必要なものとは?
  2. プロジェクターの設置方法
  3. ホームシアターのあるリノベーション事例
  4. ホームシアターを利用する際の注意点
  5. ホームシアターで、迫力のある画面を体験しよう

ホームシアターに必要なものとは?

1. 部屋の広さと天井の高さ

ホームシアターを設置するにあたって、「部屋の広さ」は重要な要素です。単にプロジェクターを設置するだけであれば、6畳ほどのスペースがあれば可能です。

しかし、狭い部屋で大画面のホームシアターを設置すると、どうしても画面と人の距離が近くなり、目が疲れたり、肩が凝りやすくなります。

そのためプロジェクターを設置する際には、過去の施工実績から考えると、10畳以上の空間を確保したいところです。また、天井の高さは2.4m以上であれば、きれいな音を楽しむことができます。

2. プロジェクター

映像を投射する機能を備えた装置です。1~3万円ほどの手軽な価格帯のものから、高画質で話題の4Kコンテンツを楽しめる30万円以上の高級なタイプまで、さまざまな種類があります。

最近ではコンパクトな部屋にも設置できることから、通常よりも短い距離で大画面投射ができる短焦点・超短焦点プロジェクターも人気があります。

3. スクリーン

プロジェクターから投射された映像を映すのに使うのがスクリーンです。

天井に固定する「天吊り式」、床置きの「立ち上げ式」、フレームにスクリーンを貼り込む「貼り込み式」、壁に掛ける「タペストリー式」の4種類があります。購入する場合は、設置する部屋の広さや用途に合わせてスクリーンを選ぶとよいでしょう。価格は100インチの大きさで1~5万円が目安です。

また、手軽にホームシアターを始めたい場合には、白い壁に投影することで代用が可能です。ただし、壁の素材に凹凸がある場合など、微妙な画質の違いが生まれてくることがあります。

4. 音響機器

ホームシアターのもうひとつの醍醐味といえば「音響」です。さまざまな価格帯と種類のスピーカー、機器をつなぐためのAVアンプが販売されています。

ホームシアターシステムとして販売されている音響機器は、約3万円程度から手に入ります。お部屋の大きさや求める音質のレベル、予算に合わせて選びましょう。

5. 再生機器

DVDやブルーレイを再生するための機器が必要となります。ブルーレイプレーヤーは約1万円~、約10万円以上の高級機種も販売されています。

プロジェクターの設置方法

プロジェクターのあるリビング

プロジェクターの投影機を設置する場合、大きく二つの方法に分けることができます。それは、床置き式と天吊り式です。

▼写真のおうちはこちら
https://www.renoveru.jp/renovation/48

床置き式

ホームシアターでプロジェクターを設置する際に、多くの人が選択するのが「床置き式」です。

大きな工事が必要なく、プロジェクター購入後、すぐに使うことができます。テーブルや棚に置くなど場所を変えることもできるので、使わないときは閉まっておくという使い方も可能です。

その場合、毎回画面の位置調整が必要になりますが、シンプルで気軽に導入できるという点が最大の魅力と言えるでしょう。

天吊り式

もうひとつの方法は「天吊り式(埋め込み式)」です。

設置するには、天吊り金具を使ってプロジェクターを天井に取り付ける工事が必要になります。設置までの手間はかかりますが、上から光を投射することでスクリーンに反射した光がちょうど目線の高さに集まるため、床置き式よりもきれいな画質を楽しむことができます。

ほかにもコードが床置きに比べてすっきりする、毎回映像が映る位置を調整しなくてもよい等のメリットがあります。

ホームシアターのあるリノベーション事例

Case.1 レトロモダンな雰囲気漂う、ホームシアターのある家

レトロモダンなリビングとスクリーン

カリモクの家具やアンティークチェスト、イームズチェアがよく似合う、レトロモダンなお部屋の事例です。こだわりの照明やスピーカー、レコードプレーヤー、本棚を備えたくつろぎスペースは、スクリーンを下ろしてホームシアターを楽しめます。お気に入りのインテリアや音楽、本に囲まれて、至福の時を過ごせるリノベーション空間です。

▼写真のおうちはこちら
https://www.renoveru.jp/renovation/143

Case.2 音楽好きの夫婦が楽しむライブ空間

ハンモックとプロジェクターのあるリビング

音楽や野外フェスがお好きだというご夫婦の事例です。広々としたリビングには、ゆったりできるハンモックが二つと、ライブ映像を楽しめるプロジェクターが設置され、家の中にいながら大画面を楽しめる、絶好のリラクゼーション空間がつくりあげられています。

▼写真のおうちはこちら
https://www.renoveru.jp/renovation/193

Case.3 コンクリート躯体が美しい、アートを感じる空間

コンクリートあらわしのリビング

コンクリート躯体あらわしの天井と梁が印象的なお住まいの事例です。リビングの天井にはプロジェクターが取り付けられ、写真左側の白い壁に映像が投影されます。休日はここでのんびりと映画を見て、ご夫婦でリラックスしたひとときを過ごすのだそう。コンクリート躯体を照らす明かりが独特なムードをつくり出す、アートを感じる空間です。

▼写真のおうちはこちら
https://www.renoveru.jp/renovation/182

Case.4 好きな家具と映画に囲まれる暮らし

プロジェクターと自転車のあるリビング

オンとオフを使い分けるライフスタイルを実現した、シングル男性のお住まいの事例です。「好きな家具に囲まれて暮らしたい」という要望を実現するため、お気に入りの家具がよく映えるスッキリとした空間になっています。

リビングにはプロジェクターを設置し、ウォークインクローゼットの白い壁に映像を投影。休日は好きな音楽や映像を流してリラックスしたり、お友達とホームパーティーを開いたりして楽しんでいるのだそうです。

▼写真のおうちはこちら
https://www.renoveru.jp/renovation/108

ホームシアターを利用する際の注意点

映像もサウンドも本格的にこだわることのできるホームシアター。家だからこその利用の注意点もあります。ホームシアターを使う際の注意点をいくつかご紹介します。

防音

低音の効いた音響システムで臨場感のあるサウンドを家で楽しみたい、という人も多いと思います。近隣に気兼ねなく利用するため、できる限りの防音対策をしたいところです。完全な防音は難しいですが、音の漏れやすい窓、壁、床に、大がかりな工事なしで取り入れられる対策があります。

窓:遮音効果のあるカーテンを使用する
壁:吸音材、遮音シート貼る
床:スピーカーの下に防振材を敷く、スピーカーを床にじか置きせず棚などに置く

本格的な防音工事が行えない場合でも、ポイントを押さえて対策をすることで防音効果が期待できます。

プロジェクターと照射面との距離

映像を映し出すには、一定の距離が必要な機種もあります。スクリーンや壁など投射面までの距離が短いと、想定していたサイズで楽しむことができないことも。機種のスペックを活かし切ることができず、もったいなく感じることがあるかもしれません。映画館のような気分で大画面を楽しむためにホームシアターの導入を検討している人は、特に注意したい点です。短い距離でも大きく投射ができる短焦点・超短焦点プロジェクターもありますので、お部屋の広さや間取り、目的に合わせて選んでみてください。

安全性の維持

プロジェクターを天吊り式にする場合は、油や煙で金具が劣化する環境でないかなど、安全面にも気を配ることが大切です。設置前や設置直後でなくても、製造メーカーが設置環境の無償点検を行っている場合もあります。メーカーが発信する情報をチェックして、安全に使い続けられる環境になっているか確認できると安心です。

天吊り式で設置したホームプロジェクターのあるリビング

ホームシアターで、迫力のある画面を体験しよう

映画や音楽、スポーツなど、さまざまなコンテンツを自宅で思いきり楽しめるホームシアター。映画館に行かなくても、自宅のリビングで迫力のある大画面を貸し切りにできることから、一度体験すると虜になる人も多いようです。

おうちを好きな間取りに変更できるリノベーションは、ホームシアターを設置する絶好のチャンス。お部屋の広さやプランに合わせて、導入を考えてみてはいかがでしょうか。

【記事監修】リノベる。設計担当安江浩(やすえひろし)

大学卒業後、設計事務所で戸建住宅の設計等を担当。様々な建築家とコラボレーションを経験後、オフィス什器メーカーにてオフィス設計に従事。
2012年リノベる入社後は設計担当として案件を担当し、現在は設計施工部門の管理職として現在に至る。

 

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