マンションのベランダを楽しくおしゃれに活用するには?ポイントや注意点を紹介
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コロナ禍の影響で、自身の生活空間に意識を向けるようになった人も多いのではないでしょうか。マンションにいながらアウトドアで過ごせるベランダを、洗濯物を干す以外に活用したいと考えている人もいるでしょう。 今回は、そのような人に向けて、楽しく快適に過ごせるベランダの活用方法をご紹介します。快適にするコツや、雰囲気をよくするのにおすすめのアイテムも、あわせてご紹介します。
目次
マンションのベランダで知っておくべき注意点
マンションのベランダを活用する際には、以下のように「専有部分」と「共用部分」があることを理解しておく必要があります。 専有部分:壁と床、天井に囲まれた、居住者が専有使用できる部分 共用部分:エントランスホールや廊下、屋上、階段室など入居者全員が使用する部分 ベランダは避難経路としての役割があるため共用部分とされています。そのため、隔て板の前に物置や花壇などすぐ撤去できないものを置いたり、避難経路のハッチがある場所をふさいだりすることが禁じられています。 ベランダの使用ルールは管理規約や使用細則に記載されているので、改造計画を立てる前によく内容を確認しておきましょう。
マンションのベランダの活用方法
マンションのベランダは、洗濯物を干す以外にもさまざまな活用方法があるのでご紹介します。
カフェスペースにする
ベランダにテーブルとイスを置けば、ちょっとしたカフェスペースに変身します。広いスペースがなくても、小型のテーブルとイスやスツールが2脚あれば、景色を眺めながらゆっくりとティータイムを楽しめます。 より雰囲気を出すのなら、テーブルの上に好みのテーブルクロスを敷いてみるのもおすすめです。 スペースに余裕があるなら、ガーデンパラソルを設置すればほどよい日陰をつくれます。近くに観葉植物を配置すれば、居心地のよいリゾートのカフェにいるような、非日常の空間を楽しめます。
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ガーデニングの場所として楽しむ
日当たりのよいベランダなら、ガーデニングを楽しむのもおすすめです。プランターや植木鉢を購入し、季節の花や植物を植えてみましょう。色とりどりの植物を眺めながら、リラックスした時間を楽しめます。 狭いベランダでは、棚やラックで高さを出す、背の高い観葉植物を配置するなど、タテの空間をうまく活用するのがポイントです。野菜や果物、ハーブを植えれば、ちょっとした家庭菜園にもなります。 なおガーデニングをするときには、虫が発生して近隣に迷惑がかからないよう、防虫を徹底しましょう。防虫剤をスプレーするときには、隣戸に飛ばないよう無風の日を選び、短時間で済ませる配慮も必要です。
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子供の遊び場として使う
比較的広いベランダの場合、レジャーシートを敷いておもちゃを出せば、子供の遊び場として活用できます。天気のいい日にベランダでお弁当を食べれば、ピクニック気分も味わえます。 夏にはビニールプールを出して水遊びをしたり、シャボン玉で遊んだり。室内ではできない遊びを楽しめるのが、ベランダを子どもの遊び場にするメリットです。足元にウッドデッキや人工芝を敷けば、床が熱くなりすぎることなく快適に過ごせるのでおすすめです。 ただし子供が転落しないよう、イスやテーブルの高さや配置には注意が必要です。また近隣の迷惑にならないよう、排水や騒音には十分気をつけましょう。
アウトドアリビングにする
ベランダは、リビングの延長のアウトドアリビングとして活用するのもおすすめです。掃き出し窓の開口部が大きい場合は、外の景色を取り込むことで、リビングを広く見せる効果を得られます。リビングの床と同じ色のウッドデッキを敷き詰めれば、一体感も生まれます。 在宅勤務が普及している昨今では、屋外で作業する人もいるようです。リモートワークするときや、自宅を仕事場としている人は、パソコンを置ける程度の小さなデスクとイスを置いてベランダで仕事をしてみましょう。 非日常のアウトドアリビングならリフレッシュした気分で仕事ができるので、室内だと集中力が続かない作業もはかどるかもしれません。
ベランダを快適にするコツ
次のポイントを把握しておくと、ベランダをセンスよく使いやすくすることができます。
どのようなベランダにするかテーマを決める
ベランダは狭いスペースなので、思い付くままにものを増やしていくと雑然とし、使いにくくなります。そのため、まずはどのようなベランダにしたいのか、テーマを決めておきましょう。カフェ風にするのか、子供の遊び場にするのかによって、設置する物も異なります。
床や壁などのベースづくりから始める
ベランダの改造は順番も大切です。まずは広い面積を占める床面や壁などをうまくカバーする、ベースづくりからはじめるのがポイントです。コンクリートそのままだと、家具や植木を置いても見栄えせず、物足りなく殺風景な印象になってしまうためです。 床の素材にはウッドデッキや人工芝など種類があり、何を選ぶかにより仕上がりのイメージが左右されます。床を変えるだけでベランダの雰囲気が一変するので、目指すイメージにあったものを選びましょう。 なお、避難ハッチや排水溝はふさいではいけないとされています。位置を確認したうえで、避けて配置することが重要です。
適切なサイズのアイテムを選ぶ
アイテムを揃えるときには、ベランダの奥行きと幅をメジャーで測ったうえで、適切な大きさのものを購入することもポイントです。感覚だけで購入してしまうと、大きすぎたり小さすぎたりする可能性があるため注意が必要です。 ベランダの空間は広くないため、ものを置けるスペースは限られています。圧迫感のないサイズや、すっきりと見えるデザインのものを選び、歩きにくくならないようにしましょう。 また、ベランダは避難経路であるため、緊急時にはすぐ動かせるものを選ぶことも重要です。
ベランダをおしゃれな雰囲気にするアイテム
どのようなベランダにするかイメージが決まったら、アイテムを選びます。まずはベースとなる床と壁を決めてから、上に置くものをそろえていきましょう。
ウッドタイル・人工芝
ウッドタイルや人工芝を敷くと、コンクリートの床が隠れてナチュラルな雰囲気に一変します。裸足でベランダに出られるようになるのも便利です。 ジョイント式(パーツを接合して使用するタイプ)のものを選べば、既存の床の上に敷いていくだけなので簡単で、床を傷つけずにすむでしょう。水はけがよく、いざというときはすぐに片付けられます。 天然木のウッドタイルを選ぶ場合は、腐食しやすいため塗装メンテナンスが必要になることは留意しておきましょう。同じ天然木でもハードウッドは比較的耐久性が高めです。 メンテナンス性を考慮して、腐食の心配がない樹脂製を選んでもよいでしょう。汚れにくいか、掃除しやすいか、排水性がよいかなどをチェックすることも大切です。 なお、ベランダにウッドタイルや人工芝などを敷くのを禁止しているマンションもあるので、あらかじめ管理規約を確認しておきましょう。
フェンス・ラティス
殺風景な壁や柵には、ラティスと呼ばれる木製の柵を取りつけるとナチュラルな雰囲気を演出できるのでおすすめです。ハンギングプランターを吊るすことができるようになるため、装飾性も向上します。 ただしウッドデッキ同様に、木製のものは腐りやすい点に注意が必要です。耐久性を求めるなら、木を模した樹脂性のものを選ぶとよいでしょう。軽くて持ち運びしやすく、マンションでも簡単に取りつけられて便利です。 なおマンションによっては、手すりの高さを超えるものは設置不可となっている場合もあります。あわせて管理規約を確認しておきましょう。避難経路にあたる隣戸との隔て板への設置を避けることも重要です。
テーブル・イス
ベランダに置くテーブルとイスは、コンパクトなものを選びましょう。洗濯物の干し場としても利用するなら、そのスペースを残しておかなければなりません。なにより狭い場所に大きいものを置くと、圧迫感があります。かといって軽量すぎるものだと、強風で飛んでしまう恐れがあるため注意が必要です。 ベランダに出したままにしておく場合は、直射日光や風雨に強い、耐久性のあるものを選びましょう。広いスペースがないケースでは、不要なときはたたんで収納できる折りたたみイスが便利です。 あわせてテーブルやイスを収納できるストッカーを設置すれば、折りたたみテーブルやイスを、その都度室内に収納しなくてよくなります。ベンチ式を選べば、ガーデニングの最中に腰掛けて使えます。
室外機カバー
エアコンの室外機がそのまま置かれていると、どうしても生活感が出てしまいます。せっかくウッドデッキやテーブルなどを配置しても、雰囲気を壊しかねません。 そのようなときには、木製のラックで覆うと室外機が目立たなくなります。ホームセンターや通販で販売されているので、購入を検討してみましょう。上部に棚がついたタイプを選び、小さな鉢や小物を並べると、雰囲気がよくなります。 ベランダのイメージによっては、アルミやアイアンなどを選ぶのもおすすめです。室外機カバーを設置すると室外機が直射日光を浴びにくくなるので、冷房効率を上げる効果があるといわれています。購入に際しては、風通しのよい構造の製品を選ぶことが重要です。
棚・ラック
ベランダでガーデニングを楽しむのなら、棚やラックを置くことも検討しましょう。プランターや鉢植えを床にそのまま並べる場合は、置ける数が限られてしまい、デザイン性が乏しくなってしまいます。 そのため棚やラックがあると、空間を立体的に使えるようになるのがメリットです。ガーデニングで使用するグッズも、まとめてスッキリと片づけられます。植物だけではなく小物をおけば、デザイン性に優れた空間にもなるでしょう。
ハンギングプランター
ガーデニングを楽しむのであれば、フェンスやラティス(格子状の柵)にハンギングプランターを吊るすとセンスよく見えるのでおすすめです。 ハンギングプランターとは、フックを使って吊したり掛けたりできるプランターのことを指します。床に鉢を置くスペースが十分にない場合でも、空間を活用できるようになるのがメリットです。 鉢底に穴があるものとないものの2種類があり、穴があるタイプだと、水やりした際に余分な水が流れ出るので、根腐れしにくくなります。植物のお世話やお手入れが苦手な人は、穴あきタイプを選ぶとよいでしょう。 なおハンギングプランターは、落下の危険性があるためベランダの外側にかけるのは禁止されています。ベランダの内側で楽しみましょう。
マンションのベランダをきれいに保つ掃除のポイント
ベランダで快適に過ごすためには、掃除をしてきれいに保つことも大切です。 特にガーデニングや家庭菜園を楽しむ場合には、枯れ葉が腐ると虫が発生しやすくなります。屋根がないベランダだと、置いたものが雨に濡れるとカビてしまうことも考えられます。 月に1回程度は、ホウキやブラシなどを使って掃除をおこない、気持ちよく過ごせるよう心掛けましょう。特に排水溝にはゴミがたまりやすいので、念入りなお手入れが必要です。もし土を流してしまうと詰まってしまい、配管の分解修理が必要になる可能性があります。 またベランダを掃除するときには、一度に水を大量に使わないように気をつけましょう。下階に水が漏れたり、排水管を伝って隣戸のベランダに水が流れ込んだりすると、トラブルに発展する恐れがあるため注意が必要です。
まとめ
マンションのベランダは、洗濯物を干すだけではなく、カフェやガーデニングを楽しむ、アウトドアリビングにするなど、さまざまな活用方法があります。どんなベランダにしたいかイメージを膨らませ、考え、アイテムをそろえていくステップを楽しむとよいでしょう。 ただしマンションのベランダは共用部分であるため、ルールを守って活用することが大切です。管理規約を守り、近隣の迷惑にならない範囲でベランダ活用を楽しんでください。
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