インテリアグリーンは、お部屋をコーディネートするうえで効果的なアイテムです。癒しを感じるなどのメリットもあり、お部屋に飾りたいと考えている人も多いでしょう。今回はそんなインテリアグリーンをセンスよく飾るためのポイントについてご紹介します。
目次
インテリアグリーンをセンスよく飾る6つのポイント
お部屋の印象を変えたいときに活躍する、インテリアグリーン。空気清浄効果もあり、室内で過ごす時間を快適にしてくれます。
せっかく取り入れるのであれば、空間にマッチするようにセンスよく飾りたいもの。そこで、インテリアグリーンを飾る際のポイントを6つご紹介します。
1.吊り下げる
殺風景になりがちな天井や壁にインテリアグリーンを吊り下げて飾ることで、立体感や奥行きのある空間をデザインすることができます。
天井から吊り下げる場合は、フックを取り付けたり、照明のダクトレールを使うとよいでしょう。壁から吊り下げる場合はピクチャーレールを活用することもできます。
ワイヤープランツなどの「ツル性」の植物であれば、吊るすのはもちろん、キャビネットの上に這わせるだけでも素敵なインテリアになります。また、丸いフォルムが可愛らしい「苔玉」を吊るすのもおすすめです。目線の高さにグリーンを取り入れることで、心が癒やされる空間にすることができるでしょう。
インテリアグリーンを吊るす際は、重量が軽い植物を選ぶ、重さに耐えられるフックを活用するなどして、安全性に配慮することが大切です。
2.雑貨と組みあわせる
背の低い植物を棚に置き、雑貨と組み合わせて飾るのもおすすめです。背が低いインテリアグリーンは、床にそのまま置いてもよいですが、視線が届きにくくなります。壁の飾り棚や、台の上などにまとめて置くと、目線に近い場所に緑を感じられます。空間の余白にポイントを持たせたり殺風景な印象を軽減させることができるでしょう。
さらに、雑貨と植物を組み合わせることで、植物の存在感を高めることができます。たとえば、アンティーク風の木箱に植物を飾ると、アンティークの深みのある質感と生き生きとした植物の対比が絶妙な雰囲気を醸し出します。
3.スツールのような台で高さを出す
中鉢は、脚つきの鉢カバーを使ったり、スツール、サイドテーブル、椅子などの上に飾ると高さが出て、こぶりな植物でも存在感が出ます。平坦になりがちな空間に立体感を生む効果がありながら足元を邪魔しないためおすすめです。
4.空間の余白を活用する
大きなサイズの観葉植物を飾るときには部屋の隅など、空間の余白になっている場所に飾ってみましょう。ホワイトの壁である場合には、グリーンが差し色になり、インテリアのポイントとなります。
また、大きなインテリアグリーンは、目隠しや空間の仕切りとして使うこともできます。たとえば、LDKにインテリアグリーンを置き、ダイニングとリビングの境界線をつくるなど、空間を区切りながら飾るのもよいでしょう。
5.シンメトリーに配置する
インテリアグリーンをシンメトリーに配置することで、室内に安定感を生み出すことができます。シンメトリーとは「左右対称」という意味で、人はこの左右対称の状態に安心感を持ちやすいとされています。
小さいサイズのインテリアグリーンであれば、同じ種類・サイズのものを選び、キャビネットやデスク上などに、シンメトリーに配置してみましょう。まとまりがよくなり、すっきりとした印象を与えることができます。
6.複数置きはサイズ感とバランスに注意する
インテリアグリーンをひとつの部屋に複数置く場合には、まず家具のレイアウトを決めておきましょう。飾る場所やサイズ、個数、種類などを検討しやすくなります。また、さまざまなサイズのものを置きたい場合には、大中小を1:2:3の割合になるようにすることで、バランスよくまとまりまるでしょう。
鉢を選ぶときの注意点とポイント
インテリアグリーンの鉢を選ぶときには、デザインだけでなく、機能性も重視しましょう。主に以下のポイントをチェックし、植物が元気に育つ鉢を選ぶことが大切です。
鉢底穴の有無
鉢底に穴があれば、土の中が蒸れにくく水の管理がしやすくなります。根に酸素が届きやすいこともメリットです。一般的に鉢底穴が空いていないものは、鉢カバーとして使われます。手軽に着せ替え感覚でさまざまなデザインを楽しめるため、インテリアや気分、季節によって変えてみるのもよいでしょう。
材質
室内に置くのであれば、軽く持ち運びがしやすく、家具や床を傷つけない材質のものを選ぶのがおすすめです。具体的にはプラスチック、木、陶器、ガラスなどがよいでしょう。また、植物によって、乾燥した状態を好むものもあれば、多湿の状態でも育ちやすいものもあります。排水性や通気性などは材質によっても異なるため、植物の特性に適した鉢を選ぶこともポイントです。
サイズ
鉢のサイズは、そのときの植物のサイズに合わせてしまうと、すぐに合わなくなってしまう可能性があります。植物が成長することを考え、1サイズ上のものを選びましょう。あまりに大きすぎるサイズを選んでしまうと、不格好になりますので注意してください。
おすすめのインテリアグリーンを場所別にご紹介
リビング、寝室、玄関など飾る場所によって、おすすめの植物は異なります。それぞれの場所に合う観葉植物をご紹介します。
リビング
リビングは家族が集まる空間です。過ごす時間が長い場所のため、家のシンボルとなるような大きなインテリアグリーンを選ぶとよいでしょう。大きな観葉植物が1つあるだけで、空間のアクセントになります。
【おすすめの植物】
寝室
寝室には、安らぎを感じられるようなインテリアグリーンを選びましょう。リラックスした空間が1日の疲れを癒し、寝るまでの穏やかな時間を過ごすサポートをしてくれるでしょう。
【おすすめの植物】
玄関
玄関は、植物にとっては日当たりが不十分な場所になりやすいため、日陰でも育てやすい耐陰性のある植物を選びましょう。観葉植物のサイズは、置く場所によって変わります。棚の上に置く場合は、小さめのものを選び、床に置く場合は大きめのものを選ぶとよいでしょう。
【おすすめの植物】
- サンスベリア
- ドラセナ
- ガジュマル
- パキラ
- セローム
キッチン
食べ物を扱う場所であるキッチンには、清潔感がありフレッシュな印象を与える植物がおすすめです。高さがあるもの、上に伸びていくものは、何かとものを置くことの多いキッチンでは邪魔になってしまうことがあります。そのため、ツル状の垂れ下がる植物を窓際やカウンターなどに置くとよいでしょう。
【おすすめの植物】
トイレ・洗面所
間取りによっては、窓がなく、太陽光が入りにくいこともあるトイレや洗面所には、日陰でも育ちやすい耐陰性の植物が適しています。そのほか、空気清浄や消臭の効果が期待できる品種の植物を置くこともおすすめです。
【おすすめの植物】
バルコニー・ベランダ
バルコニーやベランダは、開放的である一方、近隣住宅からの人目が気になる場所です。そのため、目隠しとして大きめのインテリアグリーンを活用するのもよいでしょう。強い直射日光が差し込む場合には、日除け効果も期待できます。冬の時期も外に置けるよう、寒さに強く、日光を好むものを選ぶとよいでしょう。
【おすすめの植物】
- ワイヤープランツ
- シルクジャスミン
- オリーブ
- ストレリチア
- レギネ
グリーンを取り入れたリノベーション事例
インテリアグリーンをセンスよく飾るポイントについて解説してきましたが、リノベーションであればインテリアグリーンを取り入れることを前提にお部屋のレイアウトや内装を考えることができます。実際にリノベーションでグリーンを取り入れた素敵なおうちをつくった事例をご紹介します。
グリーンに囲まれたインナーテラスで癒しのひととき
リビングの床に、段差を設け、緑に囲まれたインナーテラスを作りました。天井にはダクトレールを設置。観葉植物を吊り下げ、グリーンを立体的に配置しました。室内に居ながら自然が感じられる空間をつくり出しています。
▼このおうちの詳しい写真や間取りを見る
インナーテラスが子供部屋に。家族を”育む”リビング
https://www.renoveru.jp/renovation/266
シンプルな内装にグリーンの温かみをプラス
シンプルで使い勝手のいい家を目指し、リノベーションされた、こちらのおうち。壁や床に使用する素材や家具なども吟味して選び、その空間のアクセントとなるように植物を配置。大きなルーフバルコニーから入る太陽光は、室内に置かれたインテリアグリーンをさらに引き立てています。
▼このおうちの詳しい写真や間取りを見る
少ない素材で豊かに
https://www.renoveru.jp/renovation/375
まとめ
インテリアグリーンをセンスよく飾るためには、空間全体のバランスを考えてサイズや配置、飾り方を考えることが大切です。また、部屋の日当たりなどにより、相性の良い植物も異なります。それぞれの部屋に合う植物を選び、空間を素敵に彩りましょう。リノベーションなら、グリーンを取り入れることを前提として部屋全体を設計できます。理想のインテリアを実現したい場合は、このような方法も、ひとつの手段として検討してみてはいかがでしょうか。