住宅の購入を検討している人のなかには、ナチュラルな内装に憧れを持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。自然素材を取り入れたナチュラルテイストの内装は、年齢や性別を問わず人気で、長く住む家の内装にも適しています。この記事では、そんなナチュラルなテイストの内装にするためのポイントやリノベーション事例などを紹介します。
目次
ナチュラルな内装の家とは?特徴と人気の理由
ナチュラルな内装とは、自然素材を取り入れた家のことを言います。自然素材とは、人工的に合成された化学物質などを含まない天然の素材のこと。自然のぬくもりが感じられる素材を壁や床の内装に使用することで、室内がリラックスできる空間になります。
ナチュラルなテイストは基本的に流行に左右されることはありません。清潔感があり老若男女を問わず人気なことから、長く住み続ける家の内装に適しています。
また、主張が控えめなため、北欧やモダン、レトロなどのほかのインテリアテイストとも調和が取りやすいといえます。家具や小物、装飾などによって雰囲気を変えることができ、多彩なバリエーションを楽しむことができるでしょう。
ナチュラルな内装にするコツ
ナチュラルな内装にするためには、自然素材を取り入れ、シンプルさを意識することが大切です。コツについてご紹介します。
木目の色や種類を統一する
内装材の木目の色や木の種類を統一するとよいでしょう。フローリング、カウンター、ドアや窓枠など、室内の木材でできた部分を同じ木目で統一することで、全体がシンプルにまとまります。ダイニングテーブルや椅子などの家具も、フローリングと同じ木目や同じカラーのものを選ぶことで、ナチュラルで統一感のある部屋に仕上がります。
シンプルなデザインにする
ナチュラルにするためには、全体のバランスとの兼ね合いをみつつ、できるだけシンプルなデザインで仕上げるのが基本です。そのため、装飾は抑え、内装材や家具の木目が引き立つように仕上げるとよいでしょう。
また、色を使いすぎてしまうとまとまりのない印象を与えてしまいます。取り入れる色は白やベージュを基調として、落ち着いたトーンのものに限定してみましょう。
収納スペースを多く確保する
シンプルな内装をつくるためには、収納スペースの確保も重要です。たとえば、大容量のウォークインクローゼットやパントリーなどを設けるなどして、スッキリした状態の室内を保てるようにしましょう。
ほかにも、なるべく床にものを置かないように心がけることも大切です。たくさんのものが床に置かれていると、フローリングの木目が隠れてしまいます。フローリングの木目を広く見せることで、清潔感や上品さを感じさせることができます。
自然光を取り入れる
無垢材などを使用したぬくもりのあるナチュラル空間は、自然光との相性が抜群です。掃き出し窓や天窓などを設置し、自然光を多く室内に取り入れましょう。外の光が室内に差し込むことで、心地よい空間となるでしょう。天窓は、立地や方角などの問題で掃き出し窓や腰高窓から自然光を取り入れるのが難しい場合でも、空間を明るく見せる効果が期待できます。
ナチュラルテイストの種類
一口に「ナチュラルテイスト」と言っても、さまざまな種類があります。いくつか代表的なテイストをご紹介します。
ナチュラルシンプルテイスト
ナチュラルテイストの基本である、ソフトトーンの木目とホワイトインテリアでまとめられたシンプルなコーディネートです。一般的に「ナチュラルテイスト」というワードを耳にして、思い浮かべることが多いテイストではないでしょうか。
このテイストにするためには、フローリング、木製家具など自然素材をたくさん取り入れるのがポイントとなります。カラーはアイボリーや生成り色、ベージュなど、白に近い色を基調としながら温かみのある優しい色でまとめるとよいでしょう。
ナチュラルモダンテイスト
直線的で無機質、都会的な印象のモダンテイストと、自然であたたかい印象のナチュラルテイストとをかけ合わせたスタイルです。一見、二つは真逆のテイストにも感じますが、モダンテイストで部屋全体をまとめ上げ、ナチュラルテイストなアイテムを配置することで、上品で落ち着いた雰囲気に仕上がります。
また、ナチュラルな仕上材でまとめた空間に、モダンな家具を置く場合もあります。モダンテイストな部屋にナチュラルさを加えたい場合は、無垢材など自然素材でできたものも取り入れることで、ナチュラルさを演出できます。
反対に、ナチュラルテイストな部屋にモダンな雰囲気をプラスするなら、ベーシックで落ち着いた色合いのアイテムを選ぶのがおすすめです。直線的なデザインの家具や照明、小物などを取り入れてみましょう。
北欧ナチュラルテイスト
最近は日本でも人気の北欧インテリアを、ナチュラルテイストに取り入れたスタイルです。明るい色味の木目をベースにしながらも、北欧らしいポップなイメージを追加してみましょう。
ベースカラーをホワイトやベージュ、グレーなど、淡い色でまとめます。家具には、無垢材を使ったアイテムを多く取り入れてみましょう。クッションなどの小物にアクセントとしてビビッドカラーや、北欧らしさのある幾何学模様、自然を感じさせるデザインを取り入れるのもよいでしょう。
【事例】リノベーションで叶えた理想のナチュラルな内装の家
床や壁、天井など、面積の大きい部位の素材感をより重視するなら、リノベーションがおすすめです。本章では、リノベーションによって、理想のナチュラルな内装を実現した事例をご紹介します。
日差しと木のぬくもりが感じられる空間
川沿いに面した日当たり抜群の中古物件をリノベーション。インナーテラスと室内窓を設け、部屋全体で温かな日差しを感じられるようになっています。
チーク材の無垢材フローリングや建具、厳選した家具によって、ナチュラルさを演出。祖父から譲り受けた持ち込み家具もぴったり収まるように設計するなど、ご夫婦のこだわりが詰まった空間に仕上がっています。
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ご夫婦以上に愛犬が大満足⁉ 幸せが回遊する住まい
https://www.renoveru.jp/renovation/287
シンプルな内装に自然素材を取り入れたスタイル
天井を躯体現しにして、壁や梁は白く塗装。床はナラ材の無垢フローリングを使用しています。プランを考えるなかで検討していた室内窓や小上がり、造形家具はあえて設けず、シンプルなつくりにすることで、全体をミニマルなデザインにしました。
キッチンは壁付けにすることでダイニングとの境目をなくし、リビング・ダイニングスペースを大きく取ることができました。
ベッドルームは、ふたりの子供たちが大きくなったときに別々の子供部屋にできるよう、照明やスイッチの位置を2つに分けて設置してあります。将来を考えながら、長く快適に住み続けられるアイデアが詰まったリノベーションです。
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つくりすぎず、無駄なく、柔軟性のある暮らし
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北欧とヨーロピアンのエッセンスが詰まったお部屋
白を基調に北欧とヨーロピアンを融合させたスタイルのリノベーションです。アイランドキッチンが主役の広々としたLDKは、ヘリンボーンの無垢材フローリングで仕上げ、明るくナチュラルな雰囲気の空間に。
こだわりのバスルームは在来工法というオーダーメイドで仕上げました。置き型のバスタブと白いタイルには窓からの自然光が差し込み、明るい空間に。至福の時間を過ごせる心地よさをつくり出しています。
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バスタイムを愉しむ、大人のペントハウスリノベーション
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まとめ
ナチュラルなテイストの内装は、フローリングや建具、家具などに自然素材を取り入れ、シンプルなデザインにすることがポイントです。新築よりも費用を抑えながら、こだわりの詰まったナチュラルな内装にしたい場合は「中古物件購入+リノベーション」という選択肢もあります。理想の住まいを実現するために、ぜひリノベーションを検討してみてはいかがでしょうか。