ホテルのような部屋にしたいけれど、どのようにコーディネートすればいいかわからない、という方も多いのでは。また、どんなアイテムを取り入れればいいのかも気になるポイントでしょう。
そこで、この記事では、ホテルライクなインテリアで心地いい部屋にするためのポイントや注意点を解説します。リノベーションの施工事例も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ホテルライクなお部屋にするためのポイント
ホテルライクなインテリアを取り入れると、生活感が軽減され、非日常的な雰囲気の部屋で過ごせます。また、すっきりとした部屋になることで、来客がより楽しみになるでしょう。
以下で紹介する4つのポイントを意識すると、ホテルのような上質な空間を演出しやすくなります。
1.シンプルなコーディネートにする
ホテルライクなインテリアで部屋をコーディネートするなら、シンプルに仕上げてみましょう。家具や照明、ファブリック以外のものはなるべく置かずに、シンプルでラグジュアリーな空間に仕上げるのがポイントです。
ただし、シンプルすぎる部屋は無機質な印象になりやすいです。飽きのこないコーディネートにするためには、ほどよく丸みのあるアイテムを取り入れるのもおすすめです。
例えば、落ち着いた色合いで部屋を統一する場合は、曲線タイプの家具や小物を取り入れると変化をつけられます。シンプルながらもデザイン性の高い部屋にしたいのであれば、直線と曲線をバランスよく取り入れたコーディネートを目指しましょう。
2.部屋のテーマカラーはベーシックな色で統一する
テーマカラーをホワイトやベージュ、グレーなどのベーシックカラーで統一すると、ホテルライクな雰囲気が出しやすくなります。また、ホテルのような落ち着いた部屋の雰囲気にするには、床や壁、家具、ラグマットなどを同系色でまとめると良いでしょう。
3.上質素材のインテリアを選ぶ
ホテルライクなインテリアでラグジュアリーな雰囲気を出したい場合は、素材が上質な家具や小物を置くのもおすすめです。お気に入りのホテルに滞在したときの雰囲気を思い出してみてください。置かれている家具や小物に質の良さを感じたのではないでしょうか。素材にこだわったアイテムを取り入れると、ラグジュアリーな雰囲気が増します。フローリングもリフォーム可能な場合は、無垢材を使用するなど、本物の質感にこだわると良いでしょう。
寝室の場合は、リネンやカーペットなどの素材にこだわってみましょう。高級感を出すためには、見た目だけでなく肌ざわりもいい素材のアイテムを選ぶのがポイントです。
4.できるだけ生活感を出さないようにする
生活感が出ると、ホテルライクな雰囲気が崩れてしまいやすくなります。非日常を感じる空間をつくり出すことが、ホテルのような部屋にするポイントです。
例えば、ゴミ箱を隠したり、電源コードが見えないように工夫したりしましょう。また、生活感が出やすい家電や生活雑貨などは、「隠す収納」にすれば、ホテルのようなすっきりとした空間を演出しやすくなります。
ホテルライクで取り入れたい家具や小物インテリア
ホテルのような雰囲気を出すために取り入れたい、家具や小物について、ポイントを交えながら紹介します。
照明
落ち着いた雰囲気を演出するためには、間接照明を取り入れることをおすすめします。ベッドサイドランプやテーブルランプにもこだわり、リラックスできる空間を作りましょう。
その際には、明るすぎない、照度が低めの照明にすると、よりホテルライクな雰囲気となります。また、照明を組み合わせて明暗のコントラストをつけるのもよいでしょう。部屋全体が均一的に明るい部屋よりも雰囲気が出ます。
アート作品
ホテルのロビーや客室には、アート作品が飾られていることが多いです。そのため、ホテルのような部屋にしたいなら、こだわりの絵画やアート作品を飾ってみるとよいでしょう。これだけでも空間をセンスアップすることができます。ただし、室内のデザインやインテリアに合わせて、厳選したアイテムをバランスよく飾ることが大切です。
また、アート作品はテーマを決めてそろえたり、季節ごとに変更したりすると、インテリアをより楽しめます。すぐに取り入れやすい方法なので、ぜひチャレンジしてみてください。
枕やクッション
ベッドの上に複数のクッションや枕を置くと、さらにホテルライクな雰囲気が増します。ホテルでは、ベッドは寝るだけでなくリラックスする場所や、インテリアのひとつと見なされているため、複数のクッションや枕が置かれています。さまざまな色、素材のものを組み合わせれば、はなやかな印象に。色やデザインに統一感を持たせると、落ち着いた印象になるので、演出したい雰囲気にあわせてセレクトするとよいでしょう。
また、ベッドの上に枕やクッションを置く際は、「スタンディング」と「スタッキング」の2つの方法があります。スタンディングとは、枕やクッションをベッド側から順に立たせて重ねることで、ボリューム感を演出する方法です。一方、スタッキングとは、枕を寝かせたまま重ね、その手前にクッションを立たせて置く方法です。スタンディングと比べて、シンプルでスッキリとした印象を与えます。お好みの方法で、寝室をホテルのようにデコレーションしてみましょう。
サイドテーブル
部屋をホテルのようにコーディネートするなら、サイドテーブルを活用してみるのもおすすめです。特に、ベッド横にサイドテーブルを置くと、ホテルのベッド周りのイメージに近づきやすくなります。本や小物なども収納できるため、過ごしやすくなるでしょう。
また、サイドテーブルの上に間接照明を設置すると、一層ホテルライクな雰囲気を演出できます。
ホテルライクなお部屋のデメリット
ホテルライクなインテリアをコーディネートする際のデメリットとしては、質にこだわるほど費用が高くなる点が挙げられます。高級な家具をそろえると、当然ながら多くの費用がかかります。そのため、たとえばベッド周りの壁にアクセントクロスを貼る、隠す収納にするなど、あまり費用をかけずにできる部分からチャレンジしてみるのも良いでしょう。予算と相談しながら、ホテルライクな部屋を目指してみてください。
【事例紹介】リノベーションとインテリアで叶えるホテルライクなお部屋
より理想のイメージに近い部屋をつくりたいなら、リノベーションがおすすめです。賃貸のインテリアでは叶えられなかった、自分好みの部屋にできます。そこで本記事では、リノベーションによってホテルライクなインテリアを実現し、理想の暮らしを手に入れたおうちを3つ紹介します。
洗練されたソフトインダストリアルな部屋
「ソフトインダストリアル」と「ホテルライク」をテーマにモノトーンで統一された、こちらのおうち。ヴィンテージ感のある板材やアイアン素材、緑がかった黒い塗装によって、無機質ながらも洗練された空間に仕上がりました。
カーテンで仕切られた寝室には、ベッド周りに間接照明を配置。キッチンのカウンターにもテーブルランプが置かれ、明るすぎない部屋のなかでアクセントになっています。
▼このおうちの詳しい写真や間取りを見る
『脳内のイメージをそのまま再現した38㎡ひとり暮らしリノベ』
https://www.renoveru.jp/renovation/311
新婚旅行で行ったバルセロナのホテルから着想したおうち
白壁とモルタルがシンプルな印象を与える、こちらのおうち。新婚旅行で訪れたバルセロナのホテルから着想を得て、リノベーションされました。
アイランドキッチンが目を引くLDKには、調理家電や食器をたっぷり収納できる、引き戸付きのパントリーを設置。LDKの一角にある小上がりには、引き出しや床下収納を設けるなど、見せない収納によってスッキリとした空間に仕上がりました。
廊下や洗面台には、ブラケット照明を取り付け、まるでホテルのような雰囲気に。こちらの照明をはじめ、部屋の至るところに使用された約30ものアイテムを自ら厳選したそうです。リビングの壁面は、ご夫婦が1日かけて塗装。DIYも取り入れ、こだわりと思い出の詰まったおうちが完成しました。
▼このおうちの詳しい写真や間取りを見る
『思い出を日常に』
https://www.renoveru.jp/renovation/326
お気に入りのホテルのバスルームを再現したおうち
お気に入りのホテルのバスルームのイメージを再現されたこちらのおうち。水辺の暮らしに憧れていたというご夫婦は、運河を見渡す眺望を活かして、家の中のどこにいても運河が見られる間取りに。LDKに加え、浴室からも運河が眺められるようになっています。
大きなガラス貼りの浴室は、入浴中に抜けた眺望を楽しめるだけでなく、リビングと一体感のある広がりを感じる空間になっています。
▼このおうちの詳しい写真や間取りを見る
『ウォーターフロントを楽しむ暮らし』
https://www.renoveru.jp/renovation/17
まとめ
ホテルライクな雰囲気を演出するためには、シンプルで生活感を抑えた空間にすることがポイントです。収納を工夫したり、上質な素材のアイテムを取り入れたりしてお好みのデザインの部屋に仕上げましょう。
よりホテルライクな雰囲気を出したいなら、リノベーションするのもひとつの方法。住まい全体のテイストを統一するなど、自分の手では出来なかった施工が可能になります。こだわりの詰まった部屋で暮らしたい方は、ぜひ検討してみてください。