間取り変更リフォーム・リノベーションの費用相場は?注意点・ポイントとおしゃれなオーダーメイド間取りの事例3選!

間取り変更リフォーム・リノベーションの費用相場は?注意点・ポイントとおしゃれなオーダーメイド間取りの事例3選!
間取り・部屋別

自宅の間取り変更を検討中で、リフォーム費用がいくらになるか不安を感じているという方もいるでしょう。間取り変更を伴うリフォーム工事では、何にいくらかかるか一定の相場があります。あらかじめ知っておくことで、リフォーム内容と工事費用の検討がしやすくなります。

この記事では、リフォーム・リノベーションでオーダーメイドの間取りを実現したいと考えている方向けに、費用相場や間取りづくりのコツを解説します。施工事例もあわせてご紹介しますので参考にしてみてください。

※最下部にある「費用情報に関するご注意事項」をお読みください。

 

間取り変更を伴うリフォーム・リノベーションに必要な費用相場は?

間取りを変更するリフォームは、「何をどこまでやるか」によって費用が異なります。ここでは、よくある施工内容と、おおよその費用相場を見ていきましょう。

施工内容1:壁の撤去

間取り変更では、既存の間仕切り壁を撤去して部屋を拡張することがよくあります。「個室の壁を取り払ってリビングを広くする」「壁を撤去して可動式間仕切りを設置する」などが、代表的な施工例です。

壁の材質や構造にもよりますが、撤去費用は壁一枚につき20万円から30万円程度が一般的です。電気や水道の配線や配管が通っていると、つなぎ変える作業が必要になるため、その分費用は高くなります。壁や床の補修、壁紙や畳など仕上材の張り替えが伴う場合は、その範囲や工事内容により、工事費が数十万円上がることもあります。

施工内容2:引き戸の取り付け

開き戸を引き戸にする、壁の一部に新たに引き戸を設置するなど、引き戸の設置工事も間取り変更のリフォームではよく見られます。もともとドアがあった部分を引き戸に変える場合には、おおむね10万円から20万円程度が費用相場です。

設置前の状態や新しく設置するドアのグレード、開き方のタイプなどによってリフォーム料金は変動します。設置費用は折れ戸がやや高めで、引き戸と開き戸はほぼ同じくらいです。

施工内容3:アコーディオンカーテン・ロールスクリーンの設置

アコーディオンカーテンやロールスクリーンは、可動式の間仕切りとしてリフォームでは広く利用されます。

アコーディオンカーテンとは、横方向に伸縮させて開け閉めする折りたたみ式の扉のことです。ロールスクリーンは、上から下ろす形で開け閉めする仕切りのことを指します。開けているときは、上のほうでロール状に巻き取られています。いずれも必要なときだけ部屋を仕切れる点がメリットです。

部屋に新たにアコーディオンカーテンやロールスクリーンを設置する場合、費用は10万円以下で収まることが多いです。

施工内容4:スケルトンリフォーム

部屋数やレイアウトを大幅に変えたい場合や、戸建住宅の耐震・耐火性の向上など建物の性能を底上げしたい場合など、工事範囲が大規模になる場合にはスケルトンリフォームが適しています。部分的なリフォームと比較して費用は高額になりますが、自由度が高く、家を自分の理想通りにできるメリットがあります。

スケルトンリフォームの費用は、マンションか一戸建てか、施工内容や家の築年数、劣化具合などによってさまざま。一般的な住宅の内装であれば、1,000万円から2,000万円程度の場合が多く、工事内容や家の規模によってはさらに費用が上がることがあります。

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間取り変更の費用を抑える方法とは?

間取り変更で費用を抑えたい場合、どのような工夫をすればよいのでしょうか。物件選びや施工内容検討時などに参考になるアイデアをご紹介します。

スケルトン渡しの物件を選ぶ

リノベーションすることが前提で中古物件を探すのであれば、スケルトン渡しが可能な物件を選ぶのがひとつの方法です。スケルトン渡しとは、家の内装を構造部分を残してすべて撤去した状態で買い主に引き渡すことです。既存の壁や設備などの撤去費用がかからないため、通常の中古物件と比べて施工費用が安く済みます。

スケルトン渡しの物件は通常の物件と比べて数が非常に少ないため見つけることは困難ですが、リフォーム会社やリノベーション会社、不動産会社に相談して、紹介が可能か確認することをおすすめします。

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既存の間取りを活かしたリフォームにする

間取りを大幅に変更せずに、和室から洋室への変更など、既存の間取りを活かした工事は費用は安くなることが多いです。もともとの壁や配線を活用できるため、内装や設備の撤去費用や新設費用を節約できます。

ただし、既存の間取りのままでは理想を叶えることが難しいケースもあります。このような場合は施工会社のデザイナーに相談し、費用を抑えつつ理想の生活を実現するアドバイスを受けるとよいでしょう。

水回りの位置を変更しない

キッチンや浴室、洗面室、トイレなど水回り設備の位置を大きく変更しないことも、費用を抑えるコツです。給排水管をすべて交換すると、費用が上がります。水回りの位置を変更せずに、理想を叶えることができるか相談してみてください。

空き家を購入し補助金制度を活用する

近年空き家の件数が増加しており、各自治体は対策事業に乗り出しています。そのひとつが、空き家の改修費の補助金を交付する制度です。多くの市町村で、空き家の購入者を対象に、費用の2分の1から3分の1を補助する制度が設けられています。

たとえば、長野県富士見町では、移住者の定着を目的として、空き家の改修費用に補助金を出しています。この制度では、上限を100万円とし対象経費の3分の1の助成を受けられます。

お住まいの自治体の補助金制度について、一度チェックしてみてください。

工事期間を長くとらない間取りを選ぶ

工期は、長ければ長いほど人件費などがかさみ、そのぶん費用も増える傾向にあります。もし、リノベーションの施工中に仮住まいの居住費用が発生している場合は、その費用もかかってきます。

間取りの変更を伴うリノベーションでは、工事期間が短くなる間取りを選ぶことで、費用を抑えることが可能です。ただ、せっかくリノベーションによって理想的な住まいを実現できる機会にも関わらず、自分の意向とは違う間取りにしてしまうのは本末転倒でしょう。後悔しないためにも、予算とのバランスを見ながら慎重に検討されることをおすすめします。

複数の施工会社に相談し相見積もりを取る

リフォームの見積もりを複数社に依頼することで、最適な業者を選定しやすくなります。まったく同じ工事内容でも、会社によって見積額が異なり費用を抑えられるケースがあります。ただし、注意していただきたいのは、料金はあくまで目安のひとつである点です。

「間取り・レイアウトの提案が優れている」
「間取り図面だけでなく、3DやVRを準備してくれる」
「マンションのリノベーションが得意」
「古い家の改修実績が豊富」
「アフターメンテナンスが手厚い」

など、施工会社によってサービスの特徴はさまざまです。金額はあくまでひとつの基準として、自分と相性のよい施工会社を探しましょう。

間取り変更で押さえておくべき注意点は?

リフォームで間取り変更する場合、希望を実現できないことがあります。注意すべきポイントを紹介します。

壁が撤去できない場合がある

複数の部屋をつなげたい場合は壁を撤去することになりますが、構造上、壁の撤去ができないことがあります。 たとえば、壁で建物を支える「壁式構造」の建物。住戸内に耐力壁と間仕切壁の両方があるケースもあるため、施工会社に確認してみましょう。(柱や梁で建物を支える「ラーメン構造」は比較的、間取りの自由度が高くなります。)

マンションの管理規約で工事が制限されることも

マンションをリフォームしたい場合、マンションの管理規約によって、工事の種類や範囲が制限されていることがあります。たとえば、工事が可能な範囲は基本的に専有部分のみ。玄関のドアやベランダ部分は共用エリアのため、所有者であってもリフォームできないマンションがほとんどです。

また、畳やカーペットに比べ遮音性能の劣るフローリングの使用に関して、材質指定がされていたり、使用が禁止されていることがあります。リフォームを検討する際は最初に管理規約を確認したり、管理組合に相談し、そもそも理想通りのリフォームは可能なのかをチェックしておきましょう。

間取り変更のリノベーションを成功させるコツ

それでは、間取り変更のリノベーションを成功させるために知っておきたいコツを見ていきましょう。

家の中での動きやすさと空気の通り道を確保する

部屋の配置を決める際は、実際の暮らしをできる限り細かくイメージして、動線(家事のしやすさや動きやすさ)を考えて決めましょう。無駄なくスムーズに動けると、家事がとても楽になります。また、空気の通り道の確保のために窓などの開口部の位置を決め、換気がしやすいようにすることも快適な家をつくるために不可欠な要素です。

採光の確保と冷暖房の効率化につながる工夫を

家の中が自然の光で明るくなると、開放感も増し、とても気分がよいものです。日当たりは、多くの人が気にするポイントですが、方角だけを意識するだけでは不十分かもしれません。窓の大きさや高さによって、どのくらい採光が確保できるのかは変わってきます。また、暑さや寒さの影響をできるだけ少なくするために、断熱材を入れるなどして冷暖房の効率を高めましょう。

外構もデザインの一部に取り入れる

戸建て住宅の場合、たとえばリビングとテラス、あるいは庭とのつながりが自然と感じられるような内装にすることで、開放的でより広さを感じられる空間になります。家の中だけではなく、外構の雰囲気やデザインも視野に入れてリノベーションしましょう。

将来的な間取り変更を見越してリフォームする

将来的な間取りの変更を見越して家をデザインすることも、押さえておきたいポイントのひとつになります。たとえば、現在は夫婦二人暮らしで、子供を持つ計画・可能性がある場合。将来、成長に応じて子供部屋を作れる間取りにしておくことで、後々の壁の増設工事が楽になり、コストも抑えられます。

家族構成やライフスタイルの変化によってリフォームを検討する方は多いですが、そのたびに計画すると費用の負担も大きくなります。変更を見越して柔軟な間取りにすることで、家族を取り巻く環境の変化にも対応しやすくなります。

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間取り変更リノベーション!ビフォー&アフタ―事例3選

「そもそも間取り変更リフォームでどこまでのことができるのか?」という点について、まだピンとこない方もいるかもしれません。ここからはリノベーションの実例ご紹介します。

親から受け継いだ実家をリノベーション

築21年のマンションをリノベーションされた、5人家族のおうちです。もともと3つに区切られていたバルコニー側に、広いLDKを設けました。広くなったリビングダイニングは、家族5人で広々と団らんを楽しめる場になっています。玄関は、家族5人が出入りしやすく使い勝手のよい広い土間に。子供たちと快適に暮らせる工夫が満載です。

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▼このおうちの詳しい写真や間取り図を見る
『リノベーションで実家を広く。快適に。』
https://www.renoveru.jp/renovation/299

部屋の仕切り壁を取り払って大きなワンルームへ

築10年の中古マンションを購入して12年暮らした後、リノベーションされたご夫婦。もともとは3LDKの間取りを、広々としたワンルームへ大胆に間取り変更。玄関脇にはシューズインクローゼットも設置しました。可動式棚やウォークインクローゼットなど、収納スペースもたっぷり確保しています。

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▼このおうちの詳しい写真や間取り図を見る
『住み慣れた我が家を、快適で便利なスマートホームに』
https://www.renoveru.jp/renovation/327

2回のリノベーションで理想のおうちに

1度目のリノベーションをしてから3年暮らし、その後2度目のリノベーションをされたご夫婦のおうちです。最初のリノベーションでは、間取りを含めおうち全体をナチュラル・シンプル・癒やしがテーマの空間に大変身させました。2度目のリノベーションでは、壁にペット用の通り穴を増設したり、奥様の個室に壁面収納兼デスク兼ベッドを造作するなど、部分的に暮らしやすさをアップグレード。ご夫婦とワンちゃんネコちゃんが快適に暮らせる工夫が凝らされています。

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▼このおうちの詳しい写真や間取り図を見る
『2度のリノベーションで叶えた技あり癒やし空間』
https://www.renoveru.jp/renovation/343

事例

間取りの変更についてのよくある質問にお答えします

水回りの変更って難しいの?注意点は?

水回りの位置を移動させたいと希望される方は多いです。しかし、実際は物件によりできる物件とそうでない物件とがあり、たとえ希望したとしても難しい場合もあります。具体的に言うと、まず配管の勾配の問題です。家屋には、パイプスペースという、給排水管をまとめて通している場所があります。ここから遠くなればなるほど法律で定められた勾配を確保することが難しくなるのです。水回りの変更を希望する場合は、そういった工事が可能かどうかも含めて物件を探す段階から確認されることをおすすめします。

理想の間取りが思い浮かばない!どうすればよいの?

今の暮らしの中で、自分が普段行っている動作を振り返り、「こうだったらよいのにな」と思う点があれば書き出してみましょう。不便なことや、気がついたこと、満足していることなどを挙げて、シミュレーションしてみます。ざっくりとした希望しか思い付かない場合や、逆に叶うかどうか分からない場合も、遠慮せずに施工会社の担当者に相談してみることをおすすめします。具体的な案を提示されると、よりイメージがしやすくなり、希望点もはっきりと見えてくるでしょう。

無料の講座や相談会を開催しているリフォーム・リノベーション会社も多くあります。検討を具体的に進めている場合には、早いタイミングでプロに相談するのがおすすめ。とくに、中古住宅の購入を含めてオーダーメイド目取りを実現したい場合、失敗しないためには、物件の選び方や購入+リノベーションの進め方のポイントを押さえておくとよいでしょう。

まとめ

間取り変更リフォームは、工事内容に応じて料金が変動します。詳しい料金を知りたい場合、まずは見積もりを取ってみましょう。住宅の構造によっては思うような間取りの変更ができない場合や、追加で費用が発生することもあります。そういった点についても、リフォーム業者に事前に確認してみてください。

予算に不安がある場合も「既存の間取りを活かす」「水回りは変更しない」など、工夫次第で費用を抑えられることがあります。不安な点があれば、あわせて施工会社に相談しましょう。

「リノベーション後の部屋のイメージが湧かない」という方は、施工事例を見てみるのがおすすめです。以下のリンクからリノベーション事例を確認できますので、ぜひご覧ください。

・リノベーション施工事例(中古マンション・戸建て)
https://www.renoveru.jp/renovation

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