壁紙・クロスの張り替えの費用相場は?自分でもできる?建物・間取り別の料金比較
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壁紙・クロスの張り替えに、どのくらいの費用がかかるかご存知ない方も多いかもしれません。費用相場が分かれば、上手に予算を組みたてることができます。壁紙・クロスの張り替えに必要な費用を、建物別・間取り別にご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
※最下部にある「費用情報に関するご注意事項」をお読みください。
目次
壁紙・クロス張り替えの費用相場
張り替えの費用を左右する要素として、「量産品」と「ハイグレード品」があります。量産品は、ハイグレード品に比べ安価で、デザインの選択肢も限られます。ハイグレード品は、「1000クラス」とも呼ばれ、色や柄のデザインが豊富。汚れや臭い防止機能などが備わっています。費用相場は、量産品が1平米当たり800~1,100円程度で、ハイグレード品が1平米当たり950~1,500円程度といわれています。ハイグレード品のほうが施工難易度が高いため、1平米あたり150〜400円程度高くなります。
壁紙張り替えリフォームのメリット・デメリット
壁紙張り替えリフォームのメリットについてご紹介していきます。
メリット
塗装と比較すると、壁紙を張り替えるほうが費用を抑えることができます。また、短時間で施工でき、室内の雰囲気を手軽に変えることができるのも魅力のひとつです。部屋の雰囲気にあわせてデザインや色調を変えるなど、ご自身が作りたい空間を演出することができます。
デメリット
ビニール製の壁紙の場合、室内の湿気を閉じ込めやすくなります。そのため、「吸放湿壁紙」や「珪藻土壁紙」など、湿度のコントロールがしやすい壁紙を使うのも対策のひとつとして有効です。
また、濡れた場合は下地を腐食させてしまう可能性があるなど、劣化しやすい点もデメリットとして挙げられます。したがって、なるべく長持ちさせたい場合は、あらかじめ耐久性に優れた壁紙を選ぶとよいでしょう。
壁紙の素材・デザイン・機能性
ここでは壁紙の素材・デザイン・機能性について紹介していきます。
素材による違い
壁紙の素材は、主に以下のようなものがあげられます。
- ビニールクロス
- プラスチック系壁紙
- 無機質系壁紙
- 紙クロス
- 繊維系壁紙
- そのほか
ポリ塩化ビニルを主原料とするビニールクロスは、安価で耐久性が高く、お手入れもしやすいという特徴があります。プラスチック系壁紙は、ポリエチレン・ポリプロピレンといった合成樹脂を主原料として、ビニールクロスと似た性質を持っています。焼却の際に、有害ガスが発生せず、環境にやさしい壁紙だともいえます。
無機質系壁紙は、漆喰や珪藻土、ガラスなどでつくられたものを指します。質感やデザインがよく、個性的な空間をつくりたい方におすすめです。紙クロスは、和紙や輸入紙でつくられています。空気を通し、音を吸収してくれるメリットがあります。
繊維系壁紙は、植物繊維や化学繊維などが原料で、水に強く破れにくい特徴があります。そのほかの壁紙は、主に合成紙を使用したものを指します。
デザインによる違い
壁紙のデザインは無数にあるため、ここでは一部の例を紹介していきます。お住まいの部屋のテイストや雰囲気にあわせて、好みのデザインを選んでみましょう。
- 無地:模様のない無地は、シンプルで飽きのこないベーシックな壁紙です。
- 木目柄:木材の雰囲気を感じられるため、落ち着いた雰囲気やナチュラルな空間を演出できます。
- レンガ柄:レトロな雰囲気を演出でき、インダストリアルテイストの部屋にも最適です。
- コンクリート柄:無機質でクールな印象を演出でき、モダンでミニマルな空間づくりにも適しています。
- 花柄:南国調のカラフルなものから落ち着きのあるかわいらしいものなど、さまざまな種類の花柄があります。
- ストライプ柄:縦のストライプは天井が高く見える効果が期待できます。
- 塗り壁柄:表面の凹凸により、塗り壁のような質感を演出できます。
このほかにも、さまざまな柄や色味・加工が加わった壁紙が販売されていますので、ご自身のお好みのテイストにあったデザインを探してみるとよいでしょう。
機能性による違い
壁紙には以下の機能が備わったものも販売されています。
- 消臭
- 耐久
- 省エネ
- 抗アレルギー・抗ウイルス
- カビ・結露防止
- 撥水
- 蓄光
- 落書き可能
- マグネット対応
消臭やキズに強いもの、アレルギー物質の動きを制限する効果があるものなどがあります。壁紙の機能は多種多様なので、ご自身の生活環境にマッチした壁紙を探してみましょう。
壁紙・クロス張り替えのポイント
張り替え時期
壁紙・クロスの張り替え時期は、5~10年が一般的といわれています。基本的には破損や汚れがなければ、張り替える必要はありません。ただし、壁紙・クロスを濡らしてしまった場合は、壁紙・クロスの内部素材の腐食を防ぐために、交換を検討しましょう。そのまま放置して内部素材が腐食すると、カビが生えたり、悪臭を放ったりする可能性があります。
張り替える範囲
壁紙・クロスの張り替えをする場合は、一部ではなく全面交換が望ましいです。一部だけ張り替えた場合、張り替えなかった部位との境界線が、目立ちやすくなることがあります。また、古い壁紙・クロスとの色の違いが目立ってしまう可能性もあるため、基本的に破損や汚れがあった壁は全面交換しましょう。壁紙・クロスと接触しているエアコンや冷蔵庫などの交換予定がある場合は、一緒に張り替えることを検討してみてください。以前のものとサイズが変わると、新しい壁紙・クロスの境目が見えてしまい、追加で張る必要が出てくることがあります。
イメージと異ならないように注意
壁紙を張り替えることで、テイストを思い切って変えてみたものの、イメージと異なる仕上がりになってしまったり、後悔してしまうことも少なくありません。壁紙のサンプルは小さく、面積効果で暗く見えたり、色味も薄く感じられる場合があるので注意が必要です。可能であれば大きなサンプルを取り寄せ、張り替えを検討している壁に仮止めしてイメージを膨らませると失敗も少なくなるでしょう。
張り替えを依頼する方法
最後のポイントは、壁紙・クロスのリフォーム経験が豊富な業者に依頼することが挙げられます。特に、張り替え事例をホームページに掲載している業者であれば安心感があります。事例を掲載していない業者の場合、塗装やリフォーム工事が本業の場合も。壁紙・クロスの張り替え技術を発注前にしっかり確認することをおすすめします。なお、マンションの場合は管理規約によって、壁紙・クロスの張り替えに制限がかかっていることがあります。マンションで壁紙・クロスの張り替えをしたい場合は、トラブルを避けるために、事前に管理組合に確認しておきましょう。
建物別|戸建て・マンションの費用相場比較
建物別に、戸建てやマンションでの、壁紙・クロス張り替えの費用をご紹介します。以下の例では、すべての壁と天井の張り替えに必要なクロスの面積を、戸建ての場合は450~600平米。マンションの場合は250~350平米として比較しています。上記面積に対して、量産品は平米単価800~1,100円、ハイグレード品(量産品以外)は950~1,500円をかけて計算してみました。マンションの方が壁と天井面積が少ないのは、管理規約により施工できる範囲が狭い場合があること。さらに一般的なマンションの坪数が、戸建てよりも小さいケースが多いことなどを考慮しています。上記で計算した場合、天井と壁の全面張り替えの工事費用は以下が目安となります。
戸建て
- 量産品:36~66万円程度
- ハイグレード品:43~90万円程度
マンション
- 量産品:20~39万円程度
- ハイグレード品:24~53万円程度
DIYで壁紙・クロス張り替えをする場合は人件費がかからないため、上記の金額よりも安く工事ができます。人件費はかかりませんが、手間と時間がかかります。その分、自分で張った壁紙に愛着がわき満足度が高まることも。
間取り別|6畳~12畳のお部屋・キッチンやトイレなどの費用相場比較
6畳~12畳のお部屋・キッチンやトイレなどの間取り別に、壁紙・クロス張り替え費用の目安をご紹介します。
6畳~12畳のお部屋
以下では、量産品の1平米当たりの最低額800円から、ハイグレード品の1平米当たりの最高額1,500円までの幅で費用を計算しています。壁紙・クロスの張り替え面積によって金額は大きく変動するため、ご自宅の工事費用を算出する際はご注意ください。
- 6畳(張り替え面積45平米を想定):36,000~67,500円
- 8畳(張り替え面積54平米を想定):43,200~81,000円
- 10畳(張り替え面積64平米を想定):51,200~96,000円
- 12畳(張り替え面積70平米を想定):56,000~105,000円
キッチン、トイレ、洗面所
キッチンやトイレ、洗面所のように狭い空間は、作業の難しさから金額の計算方法が異なるため、以下を目安にしてみてください。
- トイレ:38,000~66,000円(3畳を想定)
- キッチン:48,000~65,000円
- 洗面所:40,000~50,000円
12畳までの広さであれば、部屋の壁紙・クロスの全面張り替えをした場合でも、10万円程度で収まると考えられます。なお、トイレや洗面所などは作業の邪魔になる便器や洗面台があるため、広さに対して費用がやや高くなる傾向があります。
自分でもできる?その場合の費用やポイントは?
DIYでも、壁紙・クロスの張り替えはできます。張り替えるための材料や工具一式は、ホームセンターなどで入手可能。費用は材料と道具費用のみのため、8畳なら2~3万円程度で張り替えられるでしょう。DIYで壁紙・クロスを張り替えた場合は、継ぎ目が目立ったり気泡が発生してしまったりすることも。完璧に仕上げるのは難しいため、仕上がりにこだわるなら業者への依頼を検討してもいいかもしれません。DIYの場合は、幅が短い壁紙・クロスを利用すると貼りやすくなります。
壁紙の選び方
賃貸で壁紙を張り替える場合は、退去の際に原状回復する必要があるため、簡単に剥がせるシール式の壁紙を使用するとよいでしょう。
また、持ち家の場合は、既存の壁紙を剥がして張り替えができますが、模様替えを頻繁に楽しみたい方には張って剥がせるタイプの壁紙がおすすめです。長く利用したい方は耐久性の高い壁紙を選ぶとよいでしょう。
DIYに必要な道具
DIYで壁紙を張り替える際は、壁紙のほか、以下のような道具を用意しておきましょう。
- のり
- ヘラ
- バケツ
- カッター
- ローラー
壁紙の張り替えをDIYで行う手順
シール式の壁紙を張る場合は、既存の壁をよく清掃してから張りましょう。ハケで空気を押し出し、垂直になるようにします。張り終えたら切りしろを落として完成です。
のりを使用して張る場合は、ローラーを使用して既存の壁紙にのりを塗布します。剝がれにくくするために多めに塗るのがポイントです。あとは、シール式と同様の手順で張り付けます。
壁紙リフォームのDIYの失敗例
柄ものの場合は一枚目と二枚目の柄が合わず、ずれてしまうことがあります。また、既存の壁紙がきれいに剥がせず、仕上がりが綺麗にならない場合も。柄物の場合は、柄の繰り返す幅を計算したうえで必要な量の壁紙を用意するようにしましょう。また、下地処理を丁寧におこなうことも大切です。
壁紙の張り替えについてのよくある質問
ここまでの内容をふまえ、壁紙の張り替えについてよくある質問について、まとめました。
キッチンの壁紙を選ぶときのポイントは?
油汚れ防止効果のあるものだと日々のお手入れが楽になります。また臭いがつきやすい場所のため、消臭機能のある壁紙を選ぶのもよいでしょう。コンロ付近には防火性が高い、不燃認定壁紙を用いるなど、場所に応じて適切な機能の壁紙を用いることをおすすめします。
壁紙の張り替えで業者を選ぶ際の注意点は?
ホームページで、これまでの施工事例や実績を確認し、内装工事に強い業者を選ぶようにしましょう。また見積もりを取る際には、希望のイメージや予算を整理したうえで、複数社に見積もりを依頼するとよいでしょう。その際は、複数社に同じ条件を伝えることが大切です。金額だけでなく工事の内容や壁紙の種類などを比較し、ニーズに合った業者を選ぶことをおすすめします。
まとめ
壁紙・クロスの張り替えは、既存の壁紙と新しく張った壁紙の継ぎ目を目立たせないためにも、壁面の全面交換がおすすめであることが分かりました。DIYでの張り替えはコスト削減になりますが、気泡が発生するといった問題も起こりやすくなります。そういった場合は、作業がしやすいよう幅が狭い壁紙・クロスを使ったり、気泡が目立ちにくい素材や柄を選びましょう。壁紙・クロスの張り替えを検討している方は、是非こちらの記事を参考にしてみてください。
費用情報に関するご注意事項
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リノベる株式会社の費用とは異なりますのでご注意ください。
尚、記事内の費用相場は、小規模な工務店や職人による施工費用も含んでいます。
会社や工事の規模やサービス内容により費用は大きく異なりますので、ご了承下さい。
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