ご利用サービス | 物件探し+リノベーション |
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面積 | 75㎡ |
間取り | before:3LDK+WIC
after:1LDK+WIC 間取り図(before/after)を見る |
建物 | 中古マンション |
構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート(SRC) |
リノベーション 完工年月 |
2024年7月27日 |
完工時築年数 | 築41年 |
場所 | 北海道札幌市 |
家族構成 | ファミリー |
神奈川県の賃貸でふたり暮らしをしていたM様ご夫妻。
コロナ禍の影響や、旦那様のお母様の体調の関係もあり、おふたりの地元である北海道へのUターン移住を検討されました。
以前から憧れがあったリノベーションを検討し始めたのですが、当初神奈川に住みながら北海道の物件を探したりリノベーションを依頼できる会社が見当たらなかったそうです。
そんな中、リノベる。が全国展開をしていることに気付き、リノベる。札幌の担当者との打ち合わせ、札幌のショールーム見学を経て申し込むことに。
住宅購入という大きなライフイベントと向き合う中で、曖昧にしてきた“子供”のことを優先すべきだと気付き、妊娠と出産を経て子供中心の暮らしと住まいづくりにシフトされました。
子育てを見据えて予算やエリアの重要度が増し、既存部分を活かしたリノベーションをすることに。
将来的にご両親が住む実家との住み替えを予定されており、再リノベーションしやすい点もポイントになっています。
きっかけ
私たちはふたりとも北海道出身で、私が以前ミュージシャンをしており、CD発売のタイミングで一緒に上京、神奈川で賃貸暮らしをしていました。
妻の職場の店長が、中古マンションをリノベーションしており、何度も遊びに行って話を聞くうちに収納や住まいづくりへの熱量が高まっていったようです。
店長はリノベーションにすごくお金をかけているわけではなく、自分でペンキを塗ったり、昔のドアはそのまま残したりして、DIYでさまざまな工夫をしていました。
妻もその影響を受けて賃貸マンションでも可能なDIYをするようになり、いつしか雑誌の収納特集の取材が来るほどになりましたが、DIYで理想の住まいをつくるには限界があり、いつかリノベーションをしてみたいという気持ちが芽生えたそうです。
私としてもDIYにのめり込む妻を見ていたので、持ち家で好きなように住まいづくりを楽しんでほしいと考えるようになりました。
そんな中、母が体調を崩したこともあり、北海道へ帰りたいと思いました。
また当時コロナ禍で経営していた会社のリモートワーク環境が整い、必ずしも神奈川にいなくてもよい状況になったんです。
そこで、ぼんやり考えていたリノベーションを札幌でする考えが浮かびました。
試しに北海道の中古マンション価格を調べてみると、かなり安価なことが分かったので、この予算感であればUターン移住をしてリノベーションもできるだろうと思い、本格的に検討をはじめました。
比較検討
いざ調べはじめて、資料請求をしたり、話を聞きに行ったりしましたが、札幌に店舗がなかったり、札幌でのみ展開していたり、神奈川にいながら札幌で住まいづくりをするのは難しい状況でした。
そんな中、テレビの特集番組で見たリノベる。が全国展開していることに気付きました。
私たちは、神奈川にいながら、遠隔で北海道の物件探しやリノベーションを進められることが条件だったので、リノベる。に相談することにしました。
選んだ理由
リノベる。について詳しく調べると、旧居の近くにショールームがあることがわかり、さっそく相談会を予約しました。
事情を説明すると、すぐにリノベる。札幌のライフスタイルコンサルタントの柴田さんをご紹介してくださり、リモートで打ち合わせをしました。
印象的だったのは、物件選びの進め方です。
売りたい物件をとにかくすすめるようなことはなく、私たちらしい暮らしや住まいづくりへの要望に沿って物件選びをしてくれそうだと思い、安心感を覚えました。
そして以前から、実際のショールームを見て検討したいと思っていたので、実家に帰省するタイミングでリノベる。札幌ショールームを訪問しました。
改めてリノベーションでできる住まいづくりのイメージや期待が高まり、その日のうちに申し込みをしました。
カウンセリング
申し込みをして、憧れだったリノベーションが現実的になる一方で、二人暮らしと子供がいる暮らしでは、住まいづくりの内容も大きく変わってくるだろうと考えていました。
もともと、子供についてどうするかは曖昧な状態だったんです。
二人暮らしの前提でこのまま進めていいのか、とてもモヤモヤしていました。
そこから子供をどうするか真剣に話し合い、まずは不妊治療に向き合うべきだと結論が出たため、物件購入やリノベーションは一度ストップすることにしました。
とはいえ、いつ出産して、いつ移住できるかは、私たちにも分からなかったので、今後の見通しが立てづらい状況でした。
そのことを柴田さんにお伝えすると「全然大丈夫です!待ちます!」と快く延期を受け入れてくださり、本当に嬉しかったことを覚えています。
住まいの購入について真剣に向き合ったことで、自分たちがモヤモヤしていたライフプランにフォーカスすることができたので、よいきっかけになりました。
物件探し
不妊治療をはじめて約1年、無事に妊娠・出産し、念願の子供を迎えることができました。
そこから打ち合わせを再開したのですが、子供が生まれたことで当初考えていた物件条件の優先順位が大きく変わりました。
ひとつは予算で、経営する会社が赤字決算となりローンを組めなくなりました。
また、今後の子育て費用もあるため、出費はできるだけ抑える方向へシフトしました。
実は札幌に子供とUターン移住するという話を両親にしたら、今回購入予定のマンションと両親が住んでいる戸建ての実家を、将来的に住み替える提案を受け、家の購入費用やリノベーション費用について支援してくれることになりました。
北海道の戸建ては雪かきなどの手間もあり、高齢夫婦だけで老後を過ごすことに不安を抱いていました。
老後に住みやすいマンションに引っ越し、私たちは子供がある程度大きくなったら広い戸建ての実家に引っ越すことはお互いにとってよいと感じました。
特に母は、YouTubeなどでリノベーションの関連動画を見ていたり、札幌ショールームに行った際に撮っていた動画を見たりしていて、リノベーションに興味があり前向きだったんです。
住み替えの可能性を踏まえて、子供部屋はいらない選択を考えることができ、その分広さの優先度を下げて予算を抑えることができました。
もうひとつはエリアです。
元々二人暮らし想定だったので、札幌市内であれば住む場所はどこでもかまわないと考えていましたが、子供が生まれたことでお互い実家へのアクセスを重視しました。
最初は新札幌の近辺も検討しましたが、築年数の浅い物件が多く予算が合わないので断念しました。
その後、ご紹介いただいた物件は、お互いに実家に近いことはもちろん、リノベる。で施工された方が実際に住んでいる点が魅力的でした。
最終的に、元々綺麗な寝室など既存で活かせる部分は残しながら予算を抑えることができると柴田さんからのアドバイスを受けたことも決め手となり、部分的なリノベーションで進めることにしました。
予算を抑えることになったので、フルリノベーションができない可能性はお伝えしつつ、最終的にご満足いただけることを意識しました。
また、移住リノベの場合、何度も現地に足をお運び頂くのが難しいことが多いので、遠隔でやりとりしながら現地の情報をお伝えしています。
M様ご夫妻は札幌ご出身だったため、エリアのイメージはお持ちでしたが、価格の市況感までは分からないことが多かったのでリサーチ資料を用いてお伝えし、物件選定を進めていきました。
住まいづくり
購入した物件はそのまま使える部分も多く、既存を活かした住まいづくりを考えるため、工事前に何度も足を運び、寝室は柴田さんからのアドバイス通り既存の状態をそのまま活かすことにしました。
住まいづくりのアイデアは妻が主体となり、私も要望を出しました。
子供の様子を伺いながら料理ができるようにキッチンとリビングの配置を調整したり、整理整頓がしやすい広さと位置のパントリーを用意したり、悩ましくも楽しい時間でした。
デザイナーの竹廣さんから、パントリースペースの棚板を1200mm幅でおすすめいただいたのが印象的でした。
1200mmだと、ホームセンターで販売されている棚板を利用できるので、今後自分で棚板を増やしたいときに便利だから、という理由でした。
また、リノベーションに興味があった母のアドバイスも取り入れました。
ドアは部屋の印象が引き締まるのでしっかり予算をかけて選ぶことや、インナーテラスの上アイアンバーをつけようと考えていましたが、洗濯物をかけるとリビングに生活感が出て結果的に片づかなくなるからやめた方がよいとアドバイスを貰い、つけるのはやめました。
M様ご夫婦とは、予期しないことが起こってもそれを楽しみながら一緒に解決できたと感じています。
間取りとして広いLDKにするお話で進めていましたが、解体したときにインターネット配線がリビングの中央近くの床から出ている特殊なつくりになっていることがわかりました。
壁をつくったり、床にルーターを置いたりする方法もありましたが、なるべく広く開放感のあるLDKをご希望されていたので、柱をつくり、中に配線類を収める形をご提案しました。
たまたま私の自宅も同じような状況でリビング中央に柱をつくっていたので、そんなに気にならずむしろ大黒柱のような佇まいで面白いのではないかというお話をしたところ共感していただき採用となりました。
結果的にリビングの柱が象徴的な存在になったと思います。
住んでみて
北海道は冬場、外に洗濯物を干しにくいという事情があり、当初はランドリールームを考えていましたが、予算により断念しました。
代案として、寝室にランドリーバーをつけることにしました。
実際に生活してみると、寝室に隣接したファミリークローゼットとも相性がよく、重宝しています。
最初に考えていた理想が叶えられなかったとしても、工夫次第で解決できることを実感しています。
DIYができる余白は残しているので、これからも暮らしながら住まいを育てていこうと考えています。
お気に入りの場所
コックピットのようなキッチン・パントリー
キッチンが使いやすく機能的だと、まるで子育てを手助けしてくれる大人がもうひとりいると感じるほど便利です。
キッチンを中心に家事を行う妻にとって、新しく機能的なキッチンはコクピットのようなものです。
特に気に入っているのはパントリーで、一目で全体が見渡せて、区分けと整理がしやすく、ベビーフードなど物の出し入れもスムーズです。
旧居では、キッチン上部の収納棚をストックルームとして利用していましたが、入れたら入れっぱなしで、何が入っているかが把握できない状態でした。
その点、今のパントリーは可動棚を必要な枚数分取り付けるなど、ストック整理を徹底できています。
例えるなら、食品・日用品のウォークインクローゼットです。
育児を助けてくれるIoT
IoTを取り入れ、おはよう、おやすみなどの音声指示で電気をつけたり消したりできるように設定しています。
育児をしていると子供を抱えているなど手がふさがってしまうことが多いので便利です。
緑を感じるインナーテラスの植物
当初、お部屋から緑が見える眺望がよいと考えていました。
ただ、決めた物件では叶えられなかったので、インナーテラスに植物を置いて、室内で緑を楽しんでいます。
解体の際に天井から突き出たアイボルトもうまく使い、植物を吊るしてインテリアにしています。
リノベを検討する人へ
リノベる。とのやり取りはメール等ではなく、コミュニケーションアプリで行えたので、気軽かつスムーズにコミュニケーションが取れてよかったです。
土地勘がない場所に移住される場合は、知人や友人など現地に住んでいる方に相談をした方がよいと思います。
移住してから現地の暮らしで思わぬ苦労などに見舞われる、といった不安を少しでも防げるからです。
また、移住を伴うリノベーションは、現地に頻繁に行けなかったり、施工会社を見つけるのが難しいので、普通のリノベーションよりもハードルが高いと思います。
その分、頼れる人やもの、公的な制度には頼った方がいいです。
私たちは契約期間の関係で、リノベーションが完了する前に旧居を出る必要があったため、妻の実家に少しの間住まわせていただきました。
移住支援金も申請しました。
IターンやUターンを検討している方は、自治体からの補助や支援金があるか確認して利用するのがよいと思います。
移住先で住まいをリノベーションをする場合は、スケジュール調整が重要で、想像していたよりも忙しくなるので、Iターンで仮住まいを整えなくてはならなかったり、出産などの事情を控えていたりする方は、特にスケジュールに余裕を持たれることをおすすめします。
移住リノベーションは大変でしたが、次の住まいや暮らしをきっと大好きになるという気持ちを持っていれば、困難も乗り越えられると思います。
不妊治療のご決断をされて、M様ご夫妻はうまくいった場合とそうでなかった場合の2軸で考えられていたので、どちらに転じてもスムーズに動けるように、スケジュールと進め方をご提案しました。
ご出産されてからは、理想の住まいも変わってくると考えていたので、改めてカウンセリングを行い二人暮らし想定の要望と変わった点を明確にしていただきました。
お子様を迎えた暮らしをよりイメージしていただけたと思っています。
また、帰省で札幌ショールームにお越しいただいた後、神奈川に帰られてからもイメージを膨らませていただけるよう関東のショールーム見学もご案内しました。
やり取りは札幌のスタッフとしていても、お住まいの近くにあるショールームの見学ができる点は全国展開をしているリノベる。の強みだと思います。