ご利用サービス | 物件探し+リノベーション |
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面積 | 71.70㎡ |
間取り | before:3LDK
after:1SLDK+WIC+WS 間取り図(before/after)を見る |
建物 | 中古マンション |
構造 | 鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC) |
リノベーション 完工年月 |
2023年11月19日 |
完工時築年数 | 築39年 |
場所 | 神奈川県横浜市 |
家族構成 | 夫婦 |
S様ご夫妻は、資産性の観点からゆくゆくは賃貸ではなく住宅購入を考えていたところ、YouTubeクリエイター崇島さんのイベントへ参加したことで中古住宅のリノベーションに興味を持つようになりました。
イベント参加から数年後、趣味の観葉植物が増えて手狭になってきたことををきっかけに、よりよい住居空間を求めて住宅の購入とリノベーションを決められました。
当初は具体的なイメージが持てなかったものの、自分たちの好みを深く掘り下げていくうちに「ワクワクする住まいを基準に選びたい」という考えにたどり着かれました。
土間とインナーテラスを取り入れた間取りは、観葉植物を育てるために最適な環境となりました。
また、リビングに奥様のアトリエを設け、仕事に集中できる空間とご夫婦がリラックスできる空間の両立を実現。
将来的に奥様の長野のご実家への帰省も視野に入れられていましたが、住みはじめると周辺環境や間取り、内装にご満足されて「ここにずっと住みたい」という愛着が深まっていったそうです。
きっかけ
初めてふたりで住んだ池袋の賃貸マンションは、職場へのアクセスなどを考えて選びましたが、内装やインテリアなどへのこだわりは特になく仮住まいという感覚でした。
観葉植物にも興味があり、育てたいと考えていたものの部屋の日当たりなどの事情で難しく、はじめられませんでした。
また当時、下の階に店舗が入っていて、深夜にボイラーの音が鳴るなど気になっていました。
その後、私の職場が変わったタイミングを機に二子新地にある賃貸マンションに移ることに。リノベーション済みの物件で洗練されたデザインだったこと、また周辺環境もよく気に入っていました。
住みはじめると、広くておしゃれな内装に合わせるインテリアに興味を持ち、観葉植物を育てはじめました。最初に妻が育てはじめ、私もハマっていきました。
もともと妻は、部屋数の多い一軒家で育っていたので、東京でも広々と安心して生活できる住まいがいいと考えていましたが、二子新地での暮らしを経て理想の暮らしをイメージできるようになりました。
また、その頃からYouTubeクリエイター崇島さんのYouTubeを見るようになり、崇島さんがご自宅をリノベる。でリノベーションしていたことや、そのエピソードを語るコラボイベントがあることを知り、興味本位でイベントに参加しました。
比較検討
私はもともと資産性の面から新築マンションや一軒家の購入も視野に入れて考えていました。
リセールの場合も考え、流動性や資産性が高いのはどういった物件なのだろうかなど、リノベーションも含めて幅広く知りたいと思っていました。
崇島さんとのコラボイベントが気になると同時に、流動性や資産性に関する情報も将来を見据えて知っておきたいと思い、イベントに参加しました。
ライフプランや資産の計画については具体的に考えていなかったのですが、イベントでライフスタイルコンサルタントの砂川さんからファイナンシャルプランナーさんをご紹介いただき、話を聞くことに。
家や子供を考えるならいつ頃から動き出すのがいいのかなど、今後のことを深く考えられたおかげでライフプランが可視化されました。
当時はまだ旧居の二子新地に引っ越したばかりで住まいには満足しており、今後しばらく賃貸暮らしでもいいな、と考えていましたが、イベントやその時に受けた個別相談会を通じてリノベーションに対しての知識が広がったことや、ライフプランの可視化も背中押しとなって、今後の暮らしを見据えると賃貸ではなく購入することに大きく気持ちが傾いていきました。
充実した最新設備や豪華なエントランスがある新築マンションにも憧れていましたが、いざ調べていくとスタンダードな間取りに面白みが感じられず、「自由度の高いリノベーションの方がいいかも」と思うように。
一方で妻は、将来的に長野の実家へ移住することも視野に入れていたため、関東で住まいを購入してしまうと、その選択肢が消えてしまうのではないかと不安に思っていました。
しかし、リノベーションによって資産性を高めれば、将来的に住まいを売却して移住する選択肢が残ることを知り、お互いにリノベーションに踏み切る決心がつきました。
選んだ理由
他社も検討しようかと考えましたが、リノべる。にご縁を感じていたこと、ライフスタイルコンサルタントの砂川さんのカウンセリングや提案を通じて、リノベる。なら自分たちが叶えたい住まいが実現できそうだと思いました。
他社検討に時間を使うよりは、リノベる。で進めることを決めて、その先の住まいのイメージを検討することに時間を使いたいと思いました。
他にもおしゃれで尖ったデザインのリノベーションができる会社があることは知っていましたが、安心や信頼感をもって任せられる会社にお願いしたいと考えていたことも理由の一つです。
また、理想の物件に出会えなければ初回の頭金が返金される仕組みなど、リスクが少ない点も決め手となりました。
カウンセリング
頭金をお支払いして契約をしましたが、旧居に引っ越してすぐだったのと、結婚式や妻が専門学校に通いはじめるタイミングが重なったため、物件探しなど具体的に進めることを少し待っていただきました。
その間にも、半年に1回くらいのペースで砂川さんから連絡をもらって、リノベる。のショールーム見学に行ったり、旅行先で気に入った宿泊場所の内装をメモするなどリノベーションについては考えていましたが、なかなか本腰を入れて進められていませんでした。
一方で、旧居で育てはじめた観葉植物への熱が増していき、引越しをして2年が経つ頃にはまるで植物園のように数が増えていきました。
それによって部屋が手狭になってきたことや、最上階だったため天井からの熱の影響で吊り下げ式の植物が枯れてしまったことなどもあり、もっと生活環境をよくしたいと思うように。
ちょうど妻の専門学校通学がひと段落したタイミングでもあったので、本格的に打ち合わせをスタートしました。
もともとは「広いキッチンがいいね」「アトリエが欲しいね」くらいしか希望がなかったのですが、理想の暮らしについて深く掘りさげてもらい、潜在的な欲求が可視化されていきました。
例えば普段はふたりで料理をするのですが、旧居ではスペースが狭く作業をするのが大変だったこと、生活リズムが一緒であるがゆえに混雑する洗面台に悩みがあったことなど、出てきた課題をコンセプトに落とし込んでもらったことで「こんな住まいにしたい」というビジョンを描くことができました。
エリアについても「にぎやかなところよりは、静かなところがいい」というふんわりとしたイメージしかありませんでしたが、「並んで歩く帰り道」というキーワードを設定していただきました。
カウンセリングを通じて、「ふたりで会話をしながら過ごす帰り道が好き」という話の中から、「帰り道に楽しみや発見があふれる穏やかな時間にしたい」というコンセプトに落とし込んでいただけたのは、私たちにとって新たな発見になりました。
物件探し
気に入っていた二子新地が沿線の田園都市線や、買い物ができて好きな街が多かった東横線周辺で物件を探しましたが、条件が合わず再検討することに。
植物のことを考えて南向きで最上階を避けた条件を重視し、将来的に猫を迎えたいという希望もあったことから、ペット可能な物件を探してもらいました。
最終的には小田急線までエリアを広げていくつかの物件を内見しましたが、「並んで歩く帰り道」がイメージできるような、駅から家までをワクワクしながらふたりで歩ける街になかなか出会えず、物件は条件に合っていても、環境がしっくりこないことが続きました。
「楽しみながら暮らせる」という軸を大切にしたいと考えていたので、もう少しエリアを広げて探した結果、現在の物件に出会いました。
内見の前に自分たちで街を歩いてみたのですが、近くに川があり緑が豊富で街の様子がいいと感じました。
たまたまマンションの同じフロアで2軒空きがあって内見しましたが、1軒はまだ売主がお住まいで、キッチン脇の窓が換気に便利なこと、桜や花火が見られ季節ごとに楽しめる眺望、バルコニーの植物が「よく育つよ」といったお話が聞けて、入居後のイメージを持つことができました。
将来的に奥様の実家がある長野で暮らす話もありましたが、お仕事や趣味が楽しめる今の環境も好きだと思う気持ちにも気づかれたようでした。
そのため、将来的な売却の選択も視野に入れつつまずは今の暮らしを大切にできる住まいをお探しすることになりました。
散歩をする際や帰り道におふたりで並んで歩きながら小さな発見が楽しめる、そういったお二人の暮らしにあった街を選べるよう、内覧時はお部屋だけでなく、駅周辺や物件までの道のりを体感いただけるようにサポートさせていただきました。
物件は同じフロアで2軒候補があったのですが、動かせないパイプスペースの位置による間取りの自由度など、一部違いがある点をお伝えし、選んでいただきました。
また、修繕積立金がどれくらい貯まっているかなど、マンションの管理状態を確認し資産性の観点も含めてアドバイスさせていただきました。
住まいづくり
コンセプトをもとに、並んで料理ができる広いキッチンや一緒に身支度ができる洗面所、観葉植物を育てられるインナーテラスや妻の仕事スペースになるアトリエなど、憧れを詰め込んだ間取りをデザイナーの田中さんにご提案いただきました。
最初にご提案いただいた図面の中で、ほぼ洋室一間分の面積を使った玄関土間兼ワークスペースがあり、これがとてもいいなと思いました。
もともとはベランダ側のインナーテラスで観葉植物を育てたいと考えていましたが、土間でも植物用ライトを使って多肉植物などの栽培ができるとわかり、イメージが広がりました。
また、玄関土間にスロップシンク(園芸用流し)を設置する提案には驚きました。
洗面所と分けられる点が魅力的で、植物の世話で土を洗いたい時など、使い勝手がよく重宝しています。
自分たちでも気がついていなかった希望を汲んでくれたことに感謝しています。
S様は、住まいづくりに対しての要望が明確でしたので、汲み取りながら住まいを共創していく感覚が強かったです。
玄関土間を躯体現しにする一方で、リビングは梁や壁を白く塗装する箇所を増やし視覚的に明るく感じる部分を多くしました。視線が抜け空間を広く感じられるように全体的なバランスを意識しています。
また、S様は照明などインテリアにもこだわられていたので、設置場所をアドバイスするなど、一緒に住まいづくりができたと思います。
住んでみて
脱衣所からウォークインクローゼットの動線をスムーズにしたことで、洗濯物で散らかることもなくなり家事がしやすくなりました。
今の住まいは自分たちの好みを詰め込みつつ、つくり込みすぎない設計にしています。
ゆくゆく子供が産まれてライフスタイルが変わったり、好みが変わったときに新たに自分たちで住まいをつくっていける余白を残せた点がよかったです。
快適な住まいをつくることができ、ふたりで「ここにずっと住みたいね」と話すようになりました。
お気に入りの場所
玄関土間兼ワークスペース
YouTubeなどでいろいろな住まいを見ているうちに、寝室に縁側を取り入れたくなり、なぐり加工を施した縁側を設置しました。
縁側に支えの足をつけるかどうかで悩んだのですが、足をつけると見た目が美しくないため、無くしました。
寝室を間仕切る建具については、天井までふすまをつくるか、梁に高さにあわせるかなど、どのようにすれば綺麗に見えるか悩みました。
最終的に梁の高さにあわせて、ふすまの上は欄間のように装飾し風が抜けるように工夫しました。
今はワークスペースとしても利用しているお気に入りの場所で、集めている観葉植物のアガベを育てて楽しんでいます。
植物とゆったりと過ごせるインナーテラス
インナーテラスでは観葉植物を栽培しています。
日当たりもよく、観葉植物にとっていい環境になったと感じています。
一段上がったリビングの床に腰かけて、川のせせらぎを聞きながらのんびりと過ごすのが妻のお気に入りの時間です。
集中とつながりを両立したアトリエ
妻の要望がつまっているアトリエはリビングの一角につくり、ライフワークに集中しながらも夫婦が離れすぎない距離感を大切にしています。
室内窓をつくることでいつでも中の様子が見られるようになっているので安心です。
部屋全体を、妻が好きな濃いブルーで塗装し、金具はブルーと馴染みやすい黒を選ぶなど、細かい気遣いをしていただけた点もありがたかったです。
リノベを検討する人へ
私たちはリノベーションのプランを具体的に考えるまで、契約から2年ほど時間が空きました。しかしそれでもやりたいことの軸が定まらず、いざ動き出してからは時間が足りないと感じました。
希望を掘り下げてもらって気づくポイントも多かったのですが、あらかじめやりたいことや好みなど、プロにお伝えする希望をたくさん用意しておけば、お打ち合わせがよりスムーズに進んだのではないかと思います。
例えば「おしゃれな住まい」と一言で言っても、どんなテイストでどんなものをおしゃれと感じるのかは一人一人違います。
自分たちの好きの解像度を上げておくと、より理想の住まいに近づけるのではないかと思います。
将来実家に戻りたいという気持ちもあるとお話しされていたので、中古マンションのリノベーションの場合、将来ライフスタイルの変化が起きた際のお住み替えの選択もとりやすいなどのメリットをお伝えしました。
リノベーションのイメージを膨らませていただくために、おふたりの時間を楽しむことをコンセプトとして、「Side By Side、並んで一緒に」をご提案しました。
今回、ライフイベントによって具体的に動き出すまでお時間に余裕があったので、その間に事例をご紹介したり、リノベる。のショールームをご案内させていただくなど、住まいや暮らしのイメージを持ってもらえるように心がけました。