だんだんと気温が上がり、外を歩くのが楽しい季節になってきましたね。上野公園や隅田川など、豊かな自然を楽しめるスポットが多い下町エリア。これからの季節、いろいろな花が見頃を迎えます。次々と美しい花が咲くこの季節は、お散歩をするのに最高のシーズン。ゴールデンウィークに楽しめる花のお祭りや、花の名所をご紹介します。

下町で、風情ある「花」を楽しむ

上野東照宮ぼたん苑：ぼたん祭り

今年は4月11日～5月10日に開催される、上野東照宮ぼたん苑の『ぼたん祭り』。1,500坪の広大な敷地に、500株もの色とりどりの牡丹が大輪の花を咲かせます。園内では甘味も楽しめ、優雅なひとときを過ごせるのが嬉しいところ。このお祭りの時期限定で販売されるお守り「幸せぼたん守」（500円）も要チェックです。

【住所】東京都台東区上野公園9-88
【開苑時間】9:00～17:00
【休苑日】期間中無休
【入苑料】 一般(中学生以上)700円、社殿拝観共通券1100円、小学生以下無料
【公式サイト】 http://www.uenotoshogu.com/botan/

根津神社：文京つつじまつり

根津神社のつつじ苑にて、4月8日～5月5日に開催されるお祭り『文京つつじ祭り』。会期中は社殿で貴重な三十六歌仙絵（さんじゅうろっかせんえ）を見られたり、女性が叩く勇壮で艶やかな太鼓が有名な根津権現太鼓（ごんげんだいこ）や浦安舞の奉納など、普段はなかなかお目にかかれない伝統イベントが盛りだくさん。約100種類、3,000株のつつじが咲き誇る様子は圧巻です。まだ見たことがない方は必見！

【住所】東京都文京区根津1-28-9
【開苑時間】9:00～17:30
【休苑日】無休
【寄進料】200円
【公式サイト】 http://www.city.bunkyo.lg.jp/tutuji.html

亀戸天神社：藤まつり

100株以上の藤があり、将軍吉宗が訪れたという記録もある、都内有数の藤名所の亀戸天神社。4月下旬から境内の藤が見頃を迎え、『藤まつり』が開催されます。今年の藤まつりの日程は、4月15日～5月7日。薄紫の花が咲き、境内には素晴らしい芳香が立ち込めます。期間中はお琴や三線の演奏会、茶会なども催され、露店もたくさん集まります。夜間にライトアップされた藤棚の幽玄の美を、一度ご覧ください。

【住所】東京都江東区亀戸3-6-1
【開苑時間】6:00～17:00（日没～24:00までライトアップあり）
【休苑日】無休
【入苑料】無料
【公式サイト】 http://kameidotenjin.or.jp/

向島百花園：藤棚

四季折々の花を集めた『向島百花園』では4月下旬から5月上旬にかけて、見事な藤を見ることができます。ゴールデンウィーク中は開館時間を延長しており、ゆっくりと花を楽しめます。また、万葉集などに詠まれている花を集めていることから、定期的に句会が開催されているのも特徴のひとつ。藤棚横の四阿（あずまや）では、5月7日まで春の句を募集しているそうです。美しい花を愛でながら、一句したためてみてはいかがでしょうか。

また、期間中は、園でかつて作られていたという隅田川焼を再現する「春の楽焼体験」や「草笛教室」など、春を満喫する催しが数多く開催されています。

【住所】東京都墨田区東向島3-18-3
【開園時間】4月29日～5月7日は9:00～18:00
【休園日】無休
【入園料】一般150円、小学生以下 無料、都内在住・在学中学生 無料
【公式サイト】 http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index032.html

日本の美しさを感じる、下町花めぐり

下町エリアのゴールデンウィークは、新緑の季節をむかえて花まっさかり。季節ごとにさまざまな花が楽しめるのも、四季がある日本ならではの贅沢です。4月下旬から5月にかけては気候もよく、散策にはもってこいのシーズン。街歩きを楽しみながら、花の美しさを堪能してみてはいかがでしょうか。