【浅草】昭和17年創業。世代を超えて愛される『ペリカン』のパンの魅力

【浅草】昭和17年創業。世代を超えて愛される『ペリカン』のパンの魅力

昭和17年創業、浅草の老舗パン屋『Pelican(ペリカン)』。地元では親子で訪れる方も多く、世代を超えて愛される、飽きのこない味です。ふんわりもちもち、しっとりなめらかなパンは、瞬く間に売り切れてしまうことも多いのだとか。行列が絶えない「ペリカンのパン」、人気の秘密に迫りました。

蔵前駅から『ペリカン』へのアクセス方法

寿3丁目の交差点を田原町駅方面へ

dsc00283

『ペリカン』があるのは、東京メトロ銀座線「田原町」、都営浅草線「浅草」、都営大江戸線「蔵前」の3つの駅の間。

今回、筆者は都営大江戸線の「蔵前」駅から『ペリカン』へ。A5番出口を出て国際通りのほうへ向かい、「寿3丁目」交差点を右へ。国際通りを東京メトロ「田原町」駅方向へまっすぐ進みます。

どこか懐かしい「赤いひさし」が目印

dsc00280

セブンイレブンを左手に見つつ、さらに進むと『ペリカン』の赤いひさしを見つけました。初めて歩く道なので迷うかと思いきや、朝早くからお客さんがたくさん出入りしている人気店の様子は、遠くから見ても一目瞭然。噂のパンに出会える期待の気持ちを込めて、ガラリと中に入ります。「こんにちは〜」

リピーター続出!ペリカンのパンの魅力

販売しているのは2種類のパンだけ

dsc00294-1

パン屋さんというのは、いろいろなパンが並んでいて、トングでトレーに好きなパンを取ってお会計をするもの。そう思っていた私の予想は、見事に裏切られました。店内に入ると、右手の壁一面に棚があり、そこに食パンとロールパンがずらり。よく見れば、すべて名札がついています。そう、予約のパンで棚が埋まっているのです。

うかつにも、予約していかなかった筆者。「すみません。予約していないのですが、パンは買えますか?」その時間にかろうじてあったのは、食パン半斤が3本だけ。あわてて「これ、いただきます!」とお願いしました。

dsc00300

実は、『ペリカン』で販売しているパンは食パンとロールパンの2種類のみ。お店の方によると、1日に食パン400〜500本を販売しているそうですが、売り切れ次第で終了となるため、閉店時間が早まることも多いのだとか。

「うちのパンはテーブルの脇役でいいと思ってるんですよ。主役って飽きるじゃないですか。脇役でいいから、ずっと愛される味でいたい」と語る、4代目の店主・渡辺陸さん。その言葉通り、大人から子供まで、多くのファンに愛され続けています。これだけ求められている脇役は、もう主役級といっても過言ではなさそうです。

可愛らしいパッケージはお土産にも◎

%e3%83%9a%e3%83%aa%e3%82%ab%e3%83%b3

初代店主のあだ名からつけられたという『ペリカン』。シンプルなパッケージは芸大の学生さんがデザインしたそうです。昔ながらのシンプルな包装の中で、できたてホヤホヤのパンがしっとりと汗をかいています。

一口食べると広がる、至福の味

dsc00374

見た目は一見普通の食パン。でも、受け取るとなぜかずっしりと重いのです。その理由は、ちぎってみて分かりました。このギュッと生地が詰まった感じと、もっちりとした食感。口に入れると、軽やかな甘味の中に小麦のふくよかな香りが広がります。

「バターをたっぷりつけて食べたら美味しいかも……」「新鮮な野菜をはさんで、サンドイッチにするのもいいな……」そう考えながらパンを頬張っていると、あっというまに半分以上のパンをたいらげてしまった筆者。さっそく、次のパンを予約してしまいました。

蔵前で見つけた、「忘れられないパンの味」

『ペリカン』のパンは「一度食べたら忘れられない」と語る人も多い、昔懐かしいシンプルな味。毎日食べても飽きることのない、おかずにもしっくりと馴染むパンです。また、2017年10月にはドキュメンタリー映画『74歳のペリカンはパンを売る。』が全国で公開されるのだそう。「ああ、何だか食パンが食べたいなぁ」と思ったとき、ふと頭に浮かんでしまうペリカンのパン。ぜひ、予約してお試しあれ。

【住所】東京都台東区寿4-7-4
【営業時間】8:00~17:00(品切れの場合、閉店時間が早まることがあります)
【定休日】日曜日・祝日・特別休業日(夏・年末・年始)
【公式サイト】http://www.bakerpelican.com/

【浅草】『チェドックザッカストア』で、東欧の絵本と雑貨に出会う。

浅草と蔵前の間、江戸通りから細い路地に入った場所にある『チェドック ザッカストア浅草』。知る人ぞ知るこの雑貨店は、東欧のアイテムを取り扱う、まるでおもちゃ箱のように素敵なお店です。日本では珍しいチェコの絵本や雑貨を扱うようになったきっかけや、お店づくりのこだわりについて、オー…

【浅草橋】"手芸好き"の心をつかむレザーパーツショップ『Bougainvillea(ブーゲンビリア)』

蔵前橋通りの鳥越神社近くに、今年の4月、可愛らしい革小物のお店が誕生しました。『Bougainvillea(ブーゲンビリア)』は、小花をモチーフにした革のアクセサリーパーツとオリジナルのバッグを販売しているお店です。オーナーの奥澤佳津さんとスタッフの川合恵美さんにお話を伺いま…