玄関と部屋同士を行き来する通路である「廊下」。リビングや寝室などの居室に比べて、家のメインにはなりにくいスペースですが、収納やギャラリーなどの役割を持たせることで、遊び心のある空間にできます。
廊下のインテリア術やさまざまな活用方法、住まいに取り入れてみませんか。
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目次
- 廊下の役割
- ただ通るだけではもったいない。廊下の活用アイデア
- 廊下も空間のひとつと考え、楽しくアレンジしよう
廊下の役割
廊下は、玄関と部屋、または部屋と部屋をつなぐ通路の役割を持っています。最近ではワンルームや1LDKなど、廊下のない間取りにリノベーションする事例も増えてきましたが、ひと昔前はリビングや浴室、寝室などの複数の空間で構成される家では廊下があるのが一般的でした。
また、通路として使うのに加え、それぞれの部屋を区切る役割も持っています。「廊下をつくると部屋の面積が少なくなる」という点をデメリットととらえる考え方もありますが、部屋同士が直接つながっている場合に比べて、生活音や湿気、ニオイなどが直に伝わるのを和らげることができる点は大きなメリットといえるでしょう。寝室や子供部屋など、プライベートな空間を確保するための仕切りとして、あえてスペースを設けるケースもあります。
ただ通るだけではもったいない。廊下の活用アイデア
見せる収納を楽しむ
通路としての役割がメインの廊下も、アイデア次第で家に不足する機能を補うことができます。たとえば、家の悩みとして挙げられることの多い「収納不足」。廊下に造り付けの収納や棚を設ければ、居住スペースを削らずに収納を増やすことが可能です。
扉を付けるクローゼットタイプのほか、あえて扉を付けずに「見せる収納」にする事例も増えてきています。
本棚をつくる
本棚をつくったり、お気に入りのポスターやポストカードを飾って、ギャラリーのような使い方をするのもおすすめ。奥行きがなければ、カウンター棚を設置してお気に入りの本や絵などを飾る方法もあります。
アウトドア用品や靴の収納スペースに
玄関に続くスペースであることを活かし、アウトドア用品や靴を収納できる棚をつくるのも素敵なアイデアです。
猫専用の入り口を設ける
猫好きの方は、留守にしているときも愛猫が自由に部屋を行き来できるように、廊下やドアに専用の出入り口を設けることもできます。
ドアをインテリアとして楽しむ
各部屋につながるドアも、色合いを変えればこのようにカラフルな廊下のインテリアに。手前からトイレ、ウォークインクローゼット、ワークスペース、寝室につながっています。来客時にお手洗いを案内するとき、ドアの色を説明すれば分かりやすいといったメリットも。
洗面所をつくる
廊下に洗面所を設置することもできます。こちらの事例では、間取りの都合で洗面所を独立させたそうですが、ゲストが来たときに気軽に使える点や、小さな洗い物もサッと済ませることができるところが気に入っているのだそう。
インテリアに合わせて照明を選ぶ
また、廊下の印象を大きく変えてくれるのが「照明」。一般的には、埋込み式のダウンライトやシーリングライトが使われることが多いですが、より個性ある空間を目指すのであれば、写真のようにマリンランプなど好みの照明を取り入れるのがおすすめです。
ギャラリーのような空間にしたい場合は一箇所を力強く照らすスポットライトを、ホテルライクにしたい場合は足元で静かに灯るフットライトを取り入れるなど、インテリアの好みに合わせて照明をつける場所を選んでみるのも良いかもしれません。光が届く範囲や、取り付ける位置の安全性を確認の上、プロに相談してみましょう。
廊下も空間のひとつと考え、楽しくアレンジしよう
家具やカーテン、ラグなど、インテリアをトータルで考える必要のある部屋と異なり、アレンジや模様替えも自由に楽しめる「廊下」スペース。まずは照明を変えてみる、飾り棚やフックを取り付けてみるなど、かんたんなことから始めるだけで、家の雰囲気が変わりそうです。玄関からの通路となる廊下は、ゲストも必ず通る場所。好みのインテリアで工夫して、人に見せたくなる空間をつくってみましょう。
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【記事監修】リノベる。設計担当安江浩(やすえひろし) 大学卒業後、設計事務所で戸建住宅の設計等を担当。様々な建築家とコラボレーションを経験後、オフィス什器メーカーにてオフィス設計に従事。 2012年リノベる入社後は設計担当として案件を担当し、現在は設計施工部門の管理職として現在に至る。 |
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