【第1弾】リノベーションでホームプロジェクターのある暮らし。映画&音楽好きなご夫婦の、設置プランとは?

【第1弾】リノベーションでホームプロジェクターのある暮らし。映画&音楽好きなご夫婦の、設置プランとは?
VOICE

リノベーションがきっかけでホームプロジェクター導入を検討する方も多くいらっしゃいます。自分の好きな設備が設置できるのもリノベーションならではの醍醐味のひとつ。今回は「ホームプロジェクターのある暮らし」をコンセプトに、リノベーションされたお客さまのお宅へ! プロジェクターの使い勝手や設置のポイントなど、いろいろと伺ってきました。

今回お話を伺ったお客さま

Aさんご夫妻

Aさんご夫婦
音響関係の職場にお勤めの同僚同士でもあるご夫婦。築29年の中古マンションをリノベーションしてお住まいです。平日の帰宅後、ふたりで晩酌しながら好きなアーティストのライブ映像を楽しむ時間が至福のときなのだそう。自慢のキッチンカウンター吊り棚には、お酒専用のスペースも。

[お住まいDATA]

  • 広さ:80.84m²
  • 間取り:3LDK+小上がり
  • 構造:鉄骨鉄筋コンクリート造マンション
  • 購入時の築年数:築29年
  • リノベーション完工時:2016年2月

間取り図はこちら。縦横に並ぶ紫色の帯は、梁の位置を示しています。右手の真中あたり、リビングダイニングのエリアにある水色のポイント(計5ヶ所)がスピーカー、赤色のポイントがプロジェクターの設置箇所です。

間取り図

念願のホームプロジェクター、キーワードは「手軽」

─ そもそも、なぜホームプロジェクターを設置しようと?

ご主人:
夫婦ともにアーティストのライブ映像や映画を観るのが好きで、リノベするならホームプロジェクター設置は必然でしょ!と。リノベーションのプランを考える最初の段階から計画していました。

─ スクリーンで観る映像って、やっぱり雰囲気が違いますもんね。設置する場所や機材選定で、こだわったことは?

ご主人:
とにかくふたりとも面倒くさがり屋なので(笑)、「いつでも手軽に観られる」をモットーにしました。観ようとするたびに準備の手間がかかると、絶対に使わなくなるな、
と。

そこで、僕たちはリビングにホームプロジェクターを設置しました。プロジェクターは“吊り下げ設置”で常設し、スクリーンは普段使うテレビと同じ位置に取り付けています。

プロジェクターを常設したリビングダイニング

ソファの真上にプロジェクターを吊り下げて常設。

奥さま:
常設にしたことで、スイッチを押すだけで観られるのはいいですね。私は機械の操作が苦手で、コードをつないだり映像の傾きを調整したり、自分では絶対にできないので。“機械オンチでも使えるように”したことで、ひとりの時でも楽しめています。

いつでも手軽に、スクリーンで映像が楽しめるリノベーション・ホームシアター。

思いたったときすぐに映像を楽しめるよう、テレビと同じ位置にスクリーンを取り付けている。

グラスを片手に、ライブ映像を楽しむのが至福の時間

─ 電源を入れるだけで手軽に、というのは良いですね。普段はテレビの代わりとしても使っているんですか?

ご主人:
いえ、テレビ番組はテレビで見る派です。僕たちにとってホームプロジェクターは『時間をちゃんと取って楽しむ』特別なものなんです。スクリーンでは、映画やライブ、スポーツの試合など、臨場感を楽しみたいコンテンツを観ています。

仕事から帰って、ソファで一杯やりながらライブを観るのが、自分へのちょっとしたご褒美。ふたりともお酒も音楽も好きなので、最高の時間ですね。音響は5.1chにこだわりました。角度にこだわって取り付けたソファ席を取り囲む5つのスピーカーと、据え付けTVボードの下に設置したサブウーファースピーカーが、映画館のような立体的な音響を生み出します。音質がいいので、スポーツ観戦も迫力がありますよ。サッカーの日本代表戦があるときは、張り切ってスクリーンで観ています。大画面のスクリーンで、テレビにはない迫力が味わえます!

奥さま:
家族ぐるみで付き合いのある友人が、子ども連れで遊びに来たときなど、スクリーンでゲームをすることもありますね。子どもたちが映像に釘付け! みんな夢中ですよ~。ホームパーティーの盛り上げに、欠かせない存在になっています。

グラスを片手に、ソファに座ってライブ映像を観るのが至福の時間

グラスを片手に、ソファに座ってライブ映像を観るのが至福の時間。

機材取付のタイミングは、リノベーション工事にあわせるべき

─ Aさんは、リノベーション工事の際に、プロジェクターやスクリーンもあわせて取り付けされましたよね?

ご主人:
そうですね。“後付け”にしなくて、本当によかったです。

― どういうことですか?

ご主人:
ズバリ、「配線」の問題ですね。配線をいかに隠すか、徹底的にこだわれたのが良かった。後付けだと、なかなかこうはいかなかったかなと……。

いくらリノベーションで間取りやデザインにこだわっても、配線があちこちに見えていたら台無しじゃないですか。どうすれば配線がすっきり収まるか、「リノベる。」のデザイナーさんと一緒に頭をひねりました。

― なるほど。具体的には、どんな工夫を?

ご主人:
前方のスピーカーの配線は、リノベーション時にオリジナル造作したテレビ台に、専用の穴とスペースをつくってもらいました。天井に吊り下げたプロジェクターと後方スピーカーの配線は、梁を包む木枠の中に隠しています。

天井に設置されたプロジェクタースピーカーと、配線と梁を覆った木枠。オリジナル造作のテレビ台5.1chにこだわった音響設備

唯一残念なのが、プロジェクターの電源コード。わが家には長すぎて、プロジェクターの上に出たままに…。コードが短いタイプのもあったらうれしいな(笑)

─ たしかに。コードの長さが選べるといいですよね。取り付けの他に、リノベーションで工夫したことはありますか?

奥さま:
スクリーン裏の壁を、ほかの壁と色を変えてネイビーにしました。

スクリーン後ろの壁は、ネイビーに塗装。 テレビが取り付けられた、ネイビーの壁。

この色にしたのには2つ理由があって、ひとつはダーク系の配色にすることで、プロジェクターの映像がより見やすくなること。もうひとつは、アクセント壁を取り入れることで、部屋がグッと引き締まった雰囲気になることです。

デザイナーさんにアドバイスをいただいて決めたのですが、実際に住み始めてみて、この色にして良かったなと実感しています。

ご主人:
あとは、スクリーンの取り付け位置でしょうか。躯体の出っ張り部分に沿わすよう設置してもらったことで、スクリーンが悪目立ちせず、空間に溶け込むように収まりました。機材の設置プランを含めた空間のデザインができたことで、お部屋の雰囲気を損なうことなく、きれいに仕上がったんじゃないかなと感じています。

スクリーンの取付部分

縁に沿わせるよう、スクリーンの取り付け位置にもこだわっている。

背伸びをせず、自分らしい暮らしにあわせた設置プランを

─ ホームプロジェクターを検討している方に、アドバイスがあればぜひ。

ご主人:
ご自身の性格や生活スタイルにあわせて、プランを検討するのがオススメです。

実はうちも、当初は専用のシアタールームを1室をつくるプランを考えていたんです。せっかくのホームプロジェクターだから、特別な空間で特別な時間を楽しみたいという気持ちがあったんですね。でもその一方で、「専用ルームでわざわざ観る」という非日常的なことを、日常の暮らしの中でできるのか…という不安があって。億劫になって使わなくなってしまうんじゃないかと。

最終的に、一番多くの時間を過ごすリビングで手軽に楽しめるようリビング設置案に落ち着きました。このスタイルにして本当に良かったです。テレビ視聴の延長線で楽しめるようにしたことで、思い立った時すぐに使えています。

実体験を踏まえて言うならば、あまり背伸びをしようとしすぎず、無理なく楽しめるようにすることを大事にしたら良いのではないかと。もし僕たちと同じように悩んでいる方がいらっしゃったら、より「気軽に」「手軽に」と考えてみることをオススメしたいですね。

キッチンのライト越しにみたリビングダイニング

インタビューを終えて…

工夫が満載だったAさん邸。プロジェクターの設置方法には、工事で天井に固定して「吊り下げるスタイル」と、棚やテーブルなどに置いて使用する「置くスタイル」が選べます。置くスタイルの場合は取り付け工事などが不要ですが、置く位置が低くなると人が前を通ることで影が写ってしまうことも。ホームプロジェクター導入を検討する際は、まずは自身の暮らし方を振り返ってみることが失敗しない秘訣なのかもしれませんね。

最近では、映像も音声もワイヤレスで送れて配線は電源だけでOKのプロジェクターや、明るい部屋でも使えるプロジェクターなど、住空間にも導入しやすい製品が続々と出てきているようです。ぜひチェックしてみてください。

Aさん邸のお住まい写真やポイントは、こちらでもご紹介しています

ご夫婦2人暮らしのリノベーション事例
https://www.renoveru.jp/renovation/189

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