中古マンションのリノベーションをする際に、おうちの雰囲気を大きく変えてくれるのは壁、床、そして「天井」。
最近では、コンクリートあらわしで素材感を楽しめる「スケルトン天井」を取り入れた事例が増えてきています。
天井の種類と特徴を知って、実際のリノベーション事例をもとに、天井によってどうお部屋の印象が変わるのか見ていきましょう。
目次
- 天井の種類と特徴
- スケルトン天井を取り入れたリノベーション事例
- こだわりの「天井」で快適な空間を演出しよう
天井の種類と特徴
リノベーションで天井のデザインを考える場合、壁紙などを施した「ボード天井」と、躯体が見える「スケルトン天井」が考えられます。それぞれの特徴をみてみましょう。
ボード天井
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「ボード天井」とは、鉄筋コンクリートの躯体を隠すように石膏ボードを貼った天井のことです。一般的には、その上に好みのクロス(壁紙)や塗装を施して仕上げます。
最近では石膏ボード自体にさまざまな柄のついた「化粧石膏ボード」もあり、多くのデザインを選ぶことができます。
ビニールクロス、化粧石膏ボード、漆喰など豊富な素材やデザインを選べるのがメリットです。ただし、ボードを貼る必要があるため、スケルトン天井に比べると天井が低くなります。
また、配管や配線を新しくする場合は、ボードの付け替えが必要です。
スケルトン天井
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「スケルトン天井」とは、下地を解体し、配管や配線、鉄筋コンクリートの構造、躯体、梁などをむき出しにした状態の天井のことです。
ボードを貼りつけない分、天井が高くなって広々とした空間が生まれます。また、むき出しになるため、古くなった配管や電気配線等も一緒に新しくできるのがメリットです。
デメリットとしては、廃材が出るので撤去費用がかさむという点、直接躯体があらわしになるのでボード天井の部屋と比べて上階の音や外気の影響を受けやすくなる点が挙げられます。
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スケルトン天井を取り入れたリノベーション事例
Case.1 水色の壁とアカシアの床に、スケルトン天井を合わせて
鮮やかな色彩と素材の独特な風合いが特徴の、男性おひとり暮らしのお住まいです。壁はコンクリート躯体の荒々しさを残したまま、水色に塗装。あえて色を入れることで落ち着いた雰囲気になっています。
スケルトン天井の無機質感と、アカシアの有機的な木目が美しく融合していますね。
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Case.2 配管がアクセント。お気に入りの家具が映えるリビング
壁と天井をコンクリートあらわしにした、リノベーションならではのハードなテイストを堪能できるお住まいです。部屋の中心を通る配管がアクセントとなって、インダストリアルな雰囲気を演出。
カリモクのリビングテーブルとソファに似合う飴色の無垢フローリングなど、木材の優しい味わいが溶け合っているのも魅力です。
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Case.3 ダイナミックな梁を活かした、個性あふれる空間
存在感のある「梁」を活かし、リビングのインテリアに動きを生み出した事例です。
白を基調にしたさわやかなお部屋の天井には、無骨な雰囲気のある梁が。天井をあえてスケルトンにすることで、現代アートのように個性的な空間に仕上がっています。
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Case.4 スケルトン天井でつながる、リビングとワークスペース
「コンクリートをあらわしにして粗さのあるテイストにしたい」という奥様のご要望を叶えたお住まい。
存在感のある黒いソファとダイニングテーブルに、スケルトンの天井がよく似合います。
服飾のお仕事をするためのワークスペースは、室内窓でリビングとつながっています。
ぴったりと部屋のサイズに合った大きなデスクの上には、存在感のあるコンクリートの梁がお目見え。好みのディテールを取り入れ、空間をうまく使い分けています。
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こだわりの「天井」で快適な空間を演出しよう
今回ご紹介した事例のように、天井のデザインによってお部屋の雰囲気は大きく変わります。開放感があるスケルトン天井やシックなボード天井など、好みに合ったスタイルを見つけて、心地よい生活空間を演出してみてくださいね。