「リノベーション」× 「アウトドア」 ――
この組み合わせから、みなさんは何を想像するでしょうか?
はじめまして。
リノベる。でリノベーションのデザイナーをやっている千葉と申します。
僕の趣味は「アウトドア」。お住まいのリノベーションデザインを通じて、お客さまにライフスタイルのご提案をさせていただく毎日を過ごしつつ、オフではキャンプにでかけたり山に登ったりと「外」の遊びを楽しんでいます。
(※ここでいう「アウトドア」とは、文字通り外での活動[アウトドア・アクティビティ]のこと。僕はざっくり「外遊び」のことだと考えています)
アウトドアとリノベーション。この2つが交わることで、新しい何かが生まれるんじゃないか。今回はそんなお話ができればと思っています。
目次
- 住空間はライフスタイルを変え、ライフスタイルが住空間を変える
- リノベる。のお客さまには、アウトドア好きが多い?
- 薄れつつある、アウトドアとインドアの境界
- アウトドアの要素を、住まいの中にいかに取り込んでいくか
こちらは屋久島での一枚。
雪の「武尊岳」に向かう道中です。
住空間はライフスタイルを変え、ライフスタイルが住空間を変える
僕はリノベる。のデザイナーとして、日々お客さまの住空間づくりに携わっています。
住空間のデザインとは、リビング、キッチン、寝室、お風呂……こうした「住」のための機能を、空間の中で理想的な形に組み立てていくことです。
その一方で、住空間のデザインはただ単に空間を組み上げるだけでなく、それを通じて「そこに住まう人のライフスタイルをつくること」であるとも言えます。実際に、
リノベーションがきっかけで、新しい趣味ができました
というお客さまもいらっしゃるほど。つまり、住空間がライフスタイルを変えることもあれば、ライフスタイルによって住空間が変わることもあるわけです。
リノベる。のお客さまには、アウトドア好きが多い?
さて、リノベーション家づくりのお手伝いをする中で、お客さまからお聞きすることの多いキーワードがいくつかあります。その一つが「アウトドア」です。
内容としては「キャンプ」「ハイキング」「自転車」といったアクティビティが多い印象。他には、ファッション好きな方がアウトドア系のギアにハマって、そこからアウトドアアクティビティをやってみたいと思うようになったという例や、お子さんが自然とふれあう機会をつくりたいということでキャンプをはじめたいと仰る方もいらっしゃいます。
子どもと一緒に楽しめるのもキャンプの良さですよね。
最近、テレビや雑誌などでもアウトドアが取り上げられることが多くなってきていますよね。アウトドアは以前よりずっと身近に、誤解を恐れず言ってしまえばもはや「ライフスタイルの1カテゴリー」になっているようにも感じます。
そして、その“アウトドア的なライフスタイル”を、住環境に取り入れようという人も、増えてきているようです。「アウトドア」と「家(インドア)」の境界が少しずつ薄れていっているような、そんな空気も感じています。
薄れつつある、アウトドアとインドアの境界
アウトドア好きのリノベーションデザイナーという僕の目からみて、アウトドアとインドア、この2つが共存する空間の可能性を最近強く感じています。
例えば、キャンプや登山が好きな方、夏フェスの常連というような方の家は、きっと「道具」であふれているのではないでしょうか。一般的なお部屋の収納にはおさまりきらず、部屋の中やクルマの中がアウトドアのギア・道具であふれているのも珍しくないはず。
(ちなみに僕の部屋は道具で一杯です……)
でも、それが不思議と居心地悪くはないんですよね。登山用品なんかは道具として秀逸で、洗練された機能美があります。見せてもサマになるんです。
道具を揃えるのもアウトドアの楽しみだったり……。
ウェアも、最近は色味や柄が鮮やかなものも多く、壁に引っ掛けるだけでお部屋のアクセントになります。
さらに言うと、料理。ダッチオーブンやバーナーなどアウトドアならではの調理器具にハマる人も多く、「キャンプ料理」も、もはや料理のジャンルの一つとして確立していますよね。
キャンプ料理も醍醐味の一つ。
インテリアに関しても、「アウトドア」が新たなトレンドの一つになりつつあります。“外でも使えるインテリア”をつくるブランドが生まれたり、逆にアウトドア用の道具に、インテリアとしても機能する要素が組み込まれるなど、ボーダーレスな動きが盛んになってきています。もはや「家の外だからアウトドア」と言い切れるものではなくなりつつあるわけです。
アウトドアの要素を、住まいの中にいかに取り込んでいくか
アウトドア的なライフスタイルに共感している方にとって、「アウトドアを感じられる住まい」というのは、きっと一つの理想ではないでしょうか。
アウトドアの要素を、どのように住まいに取り込んでいくか。難しいテーマではありますが、間取りやデザインを好みにあわせて自由につくることのできる“リノベーション”とは、とても相性が良いと感じています。
僕自身もデザイナーとして、いろいろと試行錯誤しているところ。その試行錯誤も含めて、これから定期的に「リノベる。ジャーナル」にて、《リノベーションでつくる、アウトドアな住まい》についてご紹介していきたいと思っています。
アウトドア・ライフスタイルを提案している注目のブランドなどもご紹介していくつもりですので、ぜひお付き合いいただけると嬉しいです。
筆者紹介
千葉剛史 Takashi Chiba
大学建築学部を卒業後、オフィスデザインを手がける企業に新卒入社。その後、以前より強く関心のあったリノベーションを仕事にするべく「リノベる」へ。以来、数多くのお客さまの住まいづくりに携わる。現在、リノベる。東京・吉祥寺ショールームのチーフデザイナーとして活躍中。趣味は外遊び。友人と登山やキャンプを楽しむほか、最近はその他のアウトドアアクティビティも勉強中。