家族構成に関係なく快適に過ごせる間取りが人気の「2LDK」。この記事では、おすすめの2LDKのレイアウトを、実例を挙げながら間取りや動線のポイントについて解説していきます。
2LDKが向いているのはどんな人・どんな世帯?
2LDKは、1つの空間にリビング・ダイニング・キッチンがあり、そのほか2部屋がある間取りです。独身の方や夫婦、カップル、ファミリーと、どのような家族構成にもマッチします。
たとえば、独身の方であれば、生活の中心となるリビング・ダイニング・キッチン、ワーキングスペース、ベッドルームを分けて生活できます。また、1部屋を収納スペースとして使えるのもメリットです。もし結婚したとしても、2LDKならその後も住み続けられます。
共働きで子どもを持たない夫婦「DINKs(ディンクス)」や、ルームシェアの場合にも2LDKは適しています。1LDKよりもゆとりがあるため、適度な距離感を保つことができて1人の時間も大切にできます。
小さなお子さんがいるファミリーや家族3人程度でもコンパクトに暮らせるので、家族で過ごす時間が多いご家庭にはとくにおすすめです。
2LDKでおすすめ!リビング・ダイニングのレイアウトを実例をもとに紹介
2LDKは、どれも同じ間取り・レイアウトではありません。間取りやレイアウトによって暮らしやすさが格段に変わります。ここからは、どのような2LDKのレイアウトがあるのか、実例とポイントを交えながら紹介していきます。
生活を豊かに!リビング・ダイニングのレイアウトのポイント
リビング・ダイニングは家族が集まる空間で、多くの時間を過ごす生活スペースともいえます。ゆったりとくつろげるようにレイアウトするポイントは、「間口いっぱいにリビング・ダイニングを配置すること」です。そうすることで、開放感のある空間にできます。また、リビング・ダイニングの入り口から部屋の奥に向かって視線の先に抜け感を出すと、広々とゆとりのある空間づくりが可能です。
それぞれのレイアウトのポイントは以下のとおりです。
リビング
・家族が集まっても余裕のある広さにし、それぞれが快適に過ごせるようにする。
・光や風が入るように窓を大きくし、部屋を明るくする。
・家族の行き来が多すぎると落ち着かない印象になるため、リビングをなるべく生活動線にしないようにする。
・テレビやソファなど、リビングにある家具同士の距離を考慮して、家族が無理なく移動できるスペースを確保する。
ダイニング
・キッチンからもリビングからも家族の気配が感じられるように、見通しのいいレイアウトにする。
・なるべくダイニングとキッチンの距離を近くし、動線を短くする。
・ダイニングテーブルは、家族の人数をベースにした大きさにする。
・ダイニングテーブルをキッチン側に寄せ、リビングスペースにまとまった空間を作る。
間取り別のレイアウトのコツ
リビング・ダイニングの間取り別のレイアウトのコツをご紹介します。
縦長のリビング・ダイニングの場合
縦長のリビング・ダイニングは壁面が長いのが特徴です。その壁面の長さを活かしたレイアウトにすると、快適な空間になります。たとえば、一方の壁に家具などを配置して対面側の壁に動線を確保すると、移動がスムーズに。また、長い壁面と平行にテーブルを置くと奥行きが感じられます。
横長のリビング・ダイニングの場合
横長のリビング・ダイニングは、一体感のある空間にもリビングとダイニングを分けた空間にもできます。一体感のある空間では、ソファをダイニングに向けると、いつでも家族の様子が見られる団らん空間にできます。小さなお子さんがいるご家庭や、広々とした空間が好みな方におすすめです。
リビング・ダイニングを分けた空間にするには、ソファや家具で仕切ることで実現できます。2つの空間に分けることで、生活にメリハリをつけられるのがメリットです。
リビング・ダイニングが狭い場合
リビング・ダイニングにあまり広さがない場合には、空間に余裕が出るようなレイアウトの工夫をしましょう。たとえば、ダイニングとリビングのテーブルを兼用する、ローテーブルなどの低い家具を選ぶと空間を広く見せられます。
リノベーションで実現!リビング・ダイニングのレイアウト実例
「招いた友達がくつろげるおうち」をコンセプトにしたこちらのおうち。
2LDKのリビング・ダイニングには、美しい木目が印象的なナラ材の無垢フローリングを使用しています。
白・茶・黒でまとめられた室内でひときわ存在感を放つのが、FLANNEL SOFA「BRICK」シリーズのソファとスツール。耐久性のあるファブリックで、グレーの色合いがモダンなアクセントになっています。
▼このおうちの詳しい写真や間取りを見る
『人と猫が一緒にホームパーティーが楽しめるおうち』
https://www.renoveru.jp/renovation/335
2LDKでおすすめ!キッチンのレイアウトを実例をもとに紹介
家事をもっと楽に・便利に!キッチンのレイアウトのポイント
キッチンのレイアウトは工夫次第で、家事が楽になったり、便利になったり、時短につながったりと、いいことづくめです。レイアウトの最大のポイントは、家事動線を最適にすること。以下のようなポイントをおさえると、家事の効率化が期待できます。
・家の出入り・洗濯・料理の3つをリンクさせた動線を考えると、家事がはかどる。
・キッチンの近くに洗面室・バスルームを配置し、動線を短くして移動距離をコンパクトにする。
・キッチンスペースは、シンク・コンロ・冷蔵庫の3カ所を線で結んだときに、この3辺の距離を短くすることで調理作業の無駄が省ける。
・一軒家の場合、勝手口を設置することで、買い物や洗濯物の取り込み、ゴミ出しなど、外へ出る際の動線を確保できる。
・キッチンとダイニングとの動線は、通路の広さ、距離などで回遊性を考慮する。
・家族と会話しながら料理を作りたい場合は、ペニンシュラ型やアイランド型といった対面式のキッチンにする。
リノベーションで実現!キッチンのレイアウト実例
料理が趣味のご夫婦は「一緒に料理をして一緒に食べる暮らしを」との思いから、キッチンにこだわったのだそう。料理を囲んで人が集まる家にしたいという想いもあり、玄関の正面にキッチンを配置しました。料理しながらゲストを迎え入れることができ、ホスピタリティ溢れるもてなしができます。また、キッチンから横方向へスライドすると、キッチンカウンターとダイニングへ移動できるのもポイント。キッチンの広さや動線を意識し、料理をする人、食べる人、双方が心地よい空間となっています。
▼このおうちの詳しい写真や間取りを見る
『料理で迎える「ウェルカム・キッチン」』
https://www.renoveru.jp/renovation/301
その他のお部屋の活用実例
リビング・ダイニングやキッチン以外にも、2LDKにはお部屋があります。そのお部屋をうまく活用した事例を紹介します。
デッドスペースをワークルームとして有効活用
リノベーションをした結果、玄関横にデッドスペースができたこちらのおうち。この空間を有効活用しようと考え出したアイデアが、なんとご主人のワークルーム。ほどよいコンパクトさで集中力が増し、仕事もはかどりそうです。また、この空間の上部の天井の隙間は棚になっており、スキー板やアウトドアグッズなどを収納できるのもよいアイデアといえます。
▼このおうちの詳しい写真や間取りを見る
『新築派だった妻の心を動かした、オーダーメイドの魅力』
https://www.renoveru.jp/renovation/247
まとめ
2LDKは、2人以上でも余裕をもって暮らせる間取りです。プライバシーを守りつつも、コミュニケーションを図れるのがメリットでもあります。2LDKで快適に暮らすには、生活動線を考慮した上でレイアウトを考えるとよいでしょう。