マイホームの『間取り失敗例』を箇所別に紹介!後悔しないコツは?

マイホームの『間取り失敗例』を箇所別に紹介!後悔しないコツは?
間取り・部屋別

マイホームの間取りは、暮らしやすさを左右する重要なポイントす。間取りは一度家が完成してしまうと簡単には変更できないため、慎重に検討したい人も多いと思います。本記事では、マイホームの『間取りの失敗例』をご紹介します。失敗例を参考にして、後悔しないためのポイントを押さえましょう。

玄関の間取り失敗例

お風呂の出入りが玄関から見えてしまう

一直線の廊下に玄関があるようなレイアウトだと、洗面所やトイレの出入りが玄関を開けた時に見えてしまうことも。玄関で家族が来客に対応している間、恥ずかしくて出られず困ったといったケースがあります。特に来客が多いご家庭の場合は、玄関からの視線についても配慮しましょう。

狭くて収納が少なかった

玄関以外のスペースを優先してつくった結果、玄関が狭くなり収納スペースが不足してしまったという事例も聞かれます。玄関にはシューズ類だけでなく、ベビーカーや自転車、アウトドア用品などの収納スペースが必要になることが考えられます。家族構成や持ち物の量から必要なスペースを検討し、出入りの動線を考えた収納の配置とサイズを検討してみてください。

収納

窓がなく想像以上に暗い玄関になった

玄関は、あまり多くの時間を過ごす場所ではないものの、やはり家の顔ということもあり、明るいほうがよいと感じる人は多いです。あまり意識せずに窓などを設けずにいた場合、想像以上に暗い玄関となることも。そもそも、家によっては玄関に窓がつけにくいケースや、窓をつけても光が入らないケースもあります。玄関の明るさを大事にしたい場合は、玄関につながる採光のよい場所に窓をつけるなどの工夫も必要になるでしょう。

玄関ポーチにあまり広さをとらなかった

玄関ポーチとは、玄関の前にあるスペースのこと。来客がインターホンを押して待機する場所です。一般的には玄関土間が設けられており、地面よりも少し高くなっています。庇(ひさし)、つまり屋根が設けられるのが通例です。このスペースが狭すぎると、ドアの開閉だけにスペースを奪われ不便さを感じることも。雨や日差しを十分に防げなかったり、ベビーカーや荷物などの搬入出時に動きにくいなどの問題が生じる可能性があります。また、玄関からの極端な気温の変化や湿度の変化も起こりやすくなるかもしれません。外観のイメージも大きく左右します。

マイホーム間取りの失敗 イメージ画像

水回りの間取り失敗例

トイレの音が気になる

トイレの位置をリビング近くに配置したことで、特に来客時にトイレの音が気になってしまうといった事例が挙げられます。玄関近くに配置した場合にも似たような状況になりえます。

また、寝室の隣にトイレを配置した場合、夜中に扉の開閉音が聞こえて睡眠の妨げになることも。家族の生活スタイルなどを考慮し、気兼ねなくトイレが利用できる間取りを検討してみてください。

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洗濯の動線が悪くなってしまった

水回りの失敗例として、脱衣所を狭くしたことで洗濯のときの動線が悪くなってしまった事例があります。洗濯物を洗って、取り出し、バルコニーに移動する、といった一連の作業がスムーズに行えないと家事効率が悪くなってしまいます。毎日の家事が効率よく行えるだけのスペースを確保し、配置にも考慮することが大切です。

脱衣所と洗面所は分けるべきだったと後悔した

コンパクトな家屋の場合、脱衣所と洗面所が一緒になっていることで、ほかのスペースに使える面積が増えるなどのメリットはあります。しかし、一方で、住む前では分かりにくいデメリットもあります。よくある後悔が、脱衣所を使っている人がいるときに、ほかの家族が洗面所を使えないという問題です。そのほかにも、生活感が出すぎて来客時に洗面所を案内することに気が引けるなども。手洗いによる感染症防止が当たり前に行われるようになった昨今、洗面所を使う頻度や場面は以前にも増しています。

洗面台

浴室を2階にしたら騒音や廊下の汚れに悩まされることに

浴室が2階にあると、シャワーで流れ落ちる水の音などが下の階に響いてしまうという問題が生じやすいです。また、小さな子供やスポーツの部活動に熱心な子供がいる家庭などでは、汚れた衣服のまま浴室に直行することも珍しくありません。2階に浴室があると、そのぶん玄関からの距離も遠くなり、泥や汗で廊下が汚れてしまうことも。汚れた衣類の洗濯や子供を入浴させるだけでなく、掃除の手間も発生しやすくなります。

キッチンのスタイルが自分に合わなかった

近年、開放的なオープンキッチンが人気ですが、使い勝手はいいものの汚れや散らかった状態が丸見えになるケースがあります。また、匂いや煙のことを考えて独立系のキッチンにしたものの、キッチンから子供の様子がわからずに不便さを感じるケースも。キッチンのスタイル別のメリット・デメリットを把握して、暮らしに合ったキッチンを選ぶようにしましょう。

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リビングの間取り失敗例

日当たりがよすぎて眩しい

リビングを日当たりのいい明るい空間にしたい人も多いと思いますが、配置によっては眩しすぎたり室内が暑くなることがあります。午前中はテレビに直射日光が当たって画面が見づらい、などのストレスを感じるケースも。西日が当たって家具や床材、壁紙が色褪せてしまうことも考えられます。方角や採光についても考慮しつつ間取りを検討することで、より快適に過ごせる空間がつくれます。

開放感を重視しすぎて外部からの視線が気になる

開放感のある空間にしたことで、外部からの視線が気になってしまう失敗例もあります。リビングは大きな窓のある開放的な空間にしたいと考える方も多いかもしれません。しかし、リビングや寝室といった寛げるスペースは、外部からの視線にも配慮が必要です。隣接する住宅との位置関係や、道路からの視線を考慮した間取りを検討するようにしましょう。また、生け垣やフェンスといった外構もセットで考えると、視線を遮りながら開放感のある空間に仕上げやすくなります。

リビング階段にしたことで冷暖房効率が悪い

家族が集うリビングに階段を配置したことで、冷暖房効率が悪くなってしまった例も。リビング階段は階段スペースを削減できるなどの利点があり、見た目も良いため人気があります。しかし、2階部分とつながった広い空間ができることで、冷暖房が効きづらくなるため注意が必要です。

リビング階段と同様に、吹き抜けも「寒い」「光熱費が高くなってしまう」といった声が聞かれます。高い気密性の確保など、家全体の空調効率を考慮して検討することが望ましいでしょう。

リビング階段

床暖房を設置する場所をもう少し考えればよかった

床暖房があると、寒い時期の快適性は高まりメリットも大きいです。とても人気の高い設備ではありますが、住んでみたあとで設置する場所について後悔する人も多いことをご存じですか?せっかく床暖房があっても、もともと机と椅子、ソファに座ることを想定しているお部屋では、十分に活用しきれているとは言えずもったいない気もしますね。逆に、意外と長時間過ごすキッチンや、床に座るのが明らかな和室のお部屋などに床暖房があると、そのメリットを感じやすいのではないでしょうか。

設置したい家具と間取りが合わなかった

設置したい家電や家具が決まっている場合は、事前に間取り図に書き込むなどして空間を圧迫しないかどうか、邪魔にならないかどうかをしっかりと確認しましょう。特に、大型の家具には注意が必要です。あまり考慮せずに選ぶと、後悔することになりかねません。大型家具や大型家電の設置に関しては、担当者に邪魔になりにくい大きさの目安を聞いてから選ぶことをおすすめします。

吹き抜けがあることで2階が狭くなった

吹き抜けを設けることは、本来ならば2階部分の部屋になるスペースを削ることにもつながります。十分に部屋数がある家屋であれば気にならないかもしれませんが、家族が多くて2階にもできるだけ多く部屋をつくりたい、部屋の面積をできるだけ広くとりたいという場合、吹き抜けのメリットは感じにくくなるでしょう。

吹き抜け階段

間取りの失敗を防ぐポイント

今の住まいの不満点から理想を考える

今の住まいの不満点から、理想の間取りをシミュレーションしてみましょう。暮らしにくさを感じている点について、どこがどうなると暮らしやすくなるのかを具体的に考えてみることがおすすめです。スペースの広さや家具のレイアウト、高さまでなるべく詳細にシミュレーションして、理想的な間取りに近づけていきましょう。

生活や採光などを現実的な視点で想像する

朝起きて、夜眠るまでに行う家族それぞれの行動や生活パターンを、できる限り細かく丁寧に思い起こしてみましょう。そして、それを新居という環境にあてはめて考えたり、現状の不満点を明らかにします。こうすることで、どこに何が必要なのか、どの時間帯にどこに日が差し込めば嬉しいのか、コンセントの数は足りているのか、朝に混雑しがちなトイレや洗面所の使い勝手はどうなのか、などが明らかになります。

テントのある部屋

周辺環境を把握して間取りを考える

間取り検討の際には、周辺環境も考慮してみてください。自宅を建てる土地や周辺の環境はどうなっているでしょうか。接面している道路の位置や時間帯ごとの日当たり状況、隣接する住宅や施設の向きなどの周辺環境を書き出してみると把握しやすくなります。

家の内部だけでなく周辺環境も考慮して間取りを考えると、外部からの視線が気になるといった失敗が回避しやすくなります。

モデルハウスや見学会を利用してイメージをつかむ

モデルハウスや見学会を利用してイメージをつかむこともおすすめです。間取り図だけでは、具体的なイメージが湧きにくい方もいらっしゃるでしょう。天井の高さや窓の大きさなどでも、部屋の雰囲気は大きく変わるものです。

モデルハウスや完成見学会などで実際に建てられた家を見てみることで、イメージがつかみやすくなります。理想のイメージの具体化のために活用してみてはいかがでしょうか。

マイホーム間取りの失敗 イメージ画像

収納には検討の時間を十分に確保する

マイホームを確保した人にとても多い後悔は、収納に関することだと言われています。それほど、収納は使ってみなければ分からない、イメージのしにくいものだということです。多い・少ない、広い・狭いといった問題は当然ですが、その使い勝手や機能性もとても重要になります。実際に、どこに何をどのくらい収納したいかによって、適した収納の種類やスペースは変わります。できるだけ実際の暮らしを想定しながら、担当者と打ち合わせをしましょう。収納に関しては十分すぎるほど検討を重ねても損はありません。

マイホームの間取りの失敗についてのよくある質問にお答えします

配線はどのように考えたらよいの?

配線、つまりコンセントの数やスイッチの位置といった問題は、失敗例としてとても多いです。家具の配置と、電気の必要なアイテムをどこにいくつ設置するのかを十分に考えて決めましょう。一般的には、延床の坪数と同じ数のコンセントを設けるのが目安です。スイッチの場所は生活動線を考えた位置にし、コンセントは使う家電の位置とシチュエーションを考慮しましょう。帰宅時、就寝時に速やかに使える位置にスイッチがあるかどうか、掃除機を使用する場合に使いやすい位置にコンセントがあるか、よく座る場所の近くにコンセントがあるかなどのポイントをあわせて検討されることをおすすめします。

子供部屋の広さや間取りを決めるポイントは?

従来どおりの子供部屋が必ずしも今の時代に合っているとは限りません。学習は、PCやタブレットも用いて色んな場所で勉強できる時代です。子供の成長に合わせて、大きくなればプライバシーが守れる間取りに変更するのもよいでしょう。兄弟のいる子供達なら、幼いうちは一緒のお部屋で過ごし、やがて1つの部屋を間仕切りで分けるのもおすすめです。あらかじめ、将来のことを考えて、ドアやコンセント、スイッチ、窓、照明などを複数設置しておくご家庭も多くなっています。子供は、成長にしたがってモノも増えていきますので、大きめの収納があると便利です。

テントのある部屋

まとめ

本記事では、間取りの失敗例や間取りを考える際のポイントについてご紹介しました。図面上ではべストに思えた間取りでも、実際に暮らしてから「もっとこうだったら……」と感じることはあるようです。今住んでいる家の不満点や周辺環境の把握、ショールーム見学などを行って、しっかりと理想の家づくりの準備をしていきましょう。

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