「二度リノベ」で叶える理想の暮らし
公開日:
リノベーションを経験した先輩からリノベのコツを学ぶ特集。二度のリノベーション体験をマンガ化して発売された、イラストレーターのたかはしみきさんをお迎えします。
計3回のシリーズでお届けする特集の最終回は、たかはしさんがリノベる。表参道ショールームを体験します。二度リノベ経験者ならではの観点で表参道ショールームを徹底解剖。たかはしさんがこの記事のために描き下ろした「ショールーム体験談」漫画もありますので、ぜひ最後までお読み下さい!
-
リノベ暮らしはじめました(新潮社)
著:たかはしみき
結婚と出産、人生の節目で2回トライした築40年中古マンションのリノベ。悩みに悩んだ物件探し、困難極めた予算調整‥‥。著者が新しい生活様式と、暮らしやすい空間を手に入れるまでの奮闘記。リノベの悲喜こもごもとコツがぎゅぎゅっと詰まった一冊。
新潮社サイト
二度リノベ経験者が表参道ショールームを体験
JOURNAL:今日は2020年11月にオープンした表参道ショールームを体験いただきます。コロナ禍で完成したので、コロナ対策の工夫も満載です。
たかはし:楽しみです!早く入りたくてウズウズしてます。
JOURNAL:では早速、玄関から。どうぞ、お入りください。
たかはし:わあ〜!きれい、広い!
JOURNAL:玄関からリビングまで、抜け感のある空間です。
たかはし:廊下の左手にあるのはワークスペースですか?
JOURNAL:はい、オープンなワークスペースです。お子様の勉強机としても使えます。右手にキッチンがあるので、家事をしながらお子様の姿が目に入って安心です。
たかはし:玄関の土間が広いですね。私も一度目のリノベで土間を拡張しました。当時、夫が自転車通勤していたので、自転車を置けるように設計してもらいました。自転車を壁掛け収納できるのですね。
JOURNAL:壁面が可変式の有孔ボードになっているので、様々な用途で使用できます。
たかはし:取り外せて、用途を変えられるなんて便利。それに壁掛け収納なら、掃除の度に自転車を持ち上げなくて済みます。住み始めて感じるのは、おしゃれさよりも、掃除のしやすさが大切ということ。毎日のことですから。
JOURNAL:本当にその通りです。最近ではお掃除ロボットも普及しているので、床にものを置かない、凸凹をつくらないなども掃除のコツです。
コロナ禍ならではの工夫①「非接触」
JOURNAL:このショールームはスマートホームということもあり、非接触でできることが多いんです。試しに、「おやすみ」と声をかけてみてください。
たかはし:おやすみ!あ、声をかけると電気が消えたり、カーテンが閉じたりするんですね。便利ですね〜。
たかはし:玄関に洗面台があるんですね。これはどうやって水が出るのですか?
JOURNAL:タッチレス式なので、手をかざしてみてください。コロナ禍では、共用部になるべく触らない工夫も必要です。
開放的で広々の秘密はゾーニングにあり
たかはし:リビングが広々として明るいですね。部屋全体に光がまわっているというか。
小上がりがあるんですね。私も1度目のリノベで小上がりをつくって、床下を収納にしました。この右下のくぼみは何ですか?
JOURNAL:お掃除ロボットの発着地です。
たかはし:なるほど〜。お掃除が終わったら、ここに戻って来るんですね。
JOURNAL:ぜひ、床板を開けてみてください。
たかはし:あ、開けやすい。床下収納って大容量なのはもちろんですが、使いやすさが大切。
リノベるさんはよく考えてますね。持ち上げやすい重さとか、指を引っ掛けやすい角度とか。
なんと言っても、仕上げの美しさに感動です。私の時は大工さんの造作で、小口が荒くてよく指がひっかかっていたので。
JOURNAL:空間を仕切らず、小上がりのように高さを変えることで、緩やかにゾーニングできます。これもお部屋を広々と感じさせる工夫です。
リビングを一段下げたピットリビングにすると、天井も高く感じられます。
たかはし:確かに。高さが変わると目線が変わりますよね。それだけでも十分、別のスペースという感じがします。
たかはし:小上がりの扉は、開け閉めができるんですね。半個室と個室が楽しめていいですよね。
JOURNAL:こちら可動式のルーバーなんです。
たかはし:ほんとだ!羽が動きますね。光の入り具合を調節できて、これはとてもいいです。こういうことも、光がまわる工夫なんですね。
たかはし:床下収納もそうですが、至るところに収納があっていいですね。ベンチソファの下も収納なんですね。私の家も、壁一面が扉付きの収納になっています。
光と風を行き渡らせる、室内窓の魅力
JOURNAL:たかはしさんは、このショールームを見て、これを知っていたら取り入れたのに…と思う工夫はありますか?
たかはし:これです!室内窓。1度目のリノベでこれを知っていたら、間取りが変わったんだろうなと思います。
たかはし:よくあるマンション特有の、奥まで光が入らない間取りとかあるじゃないですか。
JOURNAL:特にマンションの中部屋だと、奥の部屋が暗くなりますし、振り分けだと窓を半分に割ってしまい光も半分になりますよね。
たかはし:はい、1度目のリノベの際には、光がまわることにこだわりました。
たかはし:この室内窓は、開け閉めもできて、光だけでなく風も通るんですね。
JOURNAL:光も風もまわります。お部屋の数や配置にもよりますが、リビングのエアコン1台で風が行き渡ります。室外の空気を取り入れやすいので、エアコンが苦手な方にもおすすめです。
たかはし:しかも、リノベるさんはおしゃれ。この窓枠は寝室の奥の壁の色味とマッチしていて、素材感も素敵。
JOURNAL:光の加減で見え方が変わるのも魅力です。寝室側からも、開放感があります。
たかはし:本当ですね。しかも、このドアの取っ手がまた、アンティークでおしゃれ。センスがいいですよね〜。
コロナ禍ならではの工夫②「ワークスペース」
たかはし:先ほど、玄関入ってすぐのところにワークスペースがありましたが、寝室にもワークスペースがあるんですね。
JOURNAL:先ほどの、キッチンと小上がりの間にあったワークスペースはオープンでした。寝室は室内窓の効果で、半個室のようなワークスペースです。
たかはし:なるほど。複数あると、気分転換できていいかもしれませんね。
JOURNAL:実は、表参道ショールームにはワークスペースが3箇所あり、この寝室には2箇所あります。
たかはし:あともう1箇所は、どこにあるのですか?
JOURNAL:ベッドの後ろです。壁が隠し扉になっているので、開けてみてください。
たかはし:この壁はドアだったんですね。こんなところにウォークインクローゼットが…⁉︎
しかも、ベッドの両サイドから出入りができるなんて、便利ですね。
JOURNAL:ご夫婦で働いていると、忙しい朝などは動線がぶつかりやすいですよね。回遊性のあるつくりにすると、朝の身支度もスムーズです。
JOURNAL:クローゼットの一角にも、ワークスペースがあります。ドアを閉じれば、完全な個室になります。
たかはし:おこもり感があって、集中できそうですね。
JOURNAL:ご夫婦でテレワークをしていると、生活音やお互いのオンライン会議の声がうるさくて集中できない、との声もよく聞きます。
たかはし:わかります。私は2度目のリノベの際に、集中できるように個室のワークスペースをつくりました。夫や子供は人の気配がある方が落ち着くようで、人によって違うんだなと。
JOURNAL:最近では、個室をつくりたい方も増えていますが、せっかくリノベーションするなら部屋を広々使いたいですよね。
こ一時的に個室として使える場所をつくるのも、コロナ禍でのリノベの工夫です。 </br >
たかはし:3タイプのワークスペースがあれば、家族それぞれが快適な場所になりそうですね。
テクノロジーと温かみのある素材感の調和
たかはし:スマートホームとか最新テクノロジーがある割には、温かみのある雰囲気ですよね。
JOURNAL:表参道ショールームは、Iotと職人の手仕事が融合した空間。随所に、素材感を大切にした匠の技が散りばめられています。
たかはし:もしかして、この床もそうですか?床板の張り方がかわいいなと思っていました。
JOURNAL:はい、ダイニング床はパーケットフローリングです。
JOURNAL:テレビ背面のアクセント壁はシナ板張りです。何でも、テクニックが必要な張り方なのだとか。
たかはし:へえ〜、そうなんですね。確かに、とてもきれいですよね。
たかはし:リビングの一角もタイル張りになってますね。ハニカムの形がかわいい!
JOURNAL:ここはインナーテラスになっています。タイル張りなので、気兼ねなく、グリーンに水やりもできますよね。
JOURNAL:寝室のベッドはスマートベッドで、自動で眠りにつきやすい角度にしてくれます。
ベッドサイドのボードも、時計になったりカレンダーになったり、こうやって文字を書いて飛ばすことができます。
たかはし:おぉ〜、これはすごい!木製なので、装飾のインテリアだと思っていました。
回遊性の高い、生活動線のいい空間
たかはし:寝室のウォークインクローゼットもそうだったんですが、お部屋全体がぐるりと回れるつくりになっているんですね。
JOURNAL:はい、寝室横の洗面室やお風呂場からキッチンに抜けることができます。リビング、寝室、洗面室、キッチンがつながっており、回遊性の高い空間です。
JOURNAL:たかはしさん、表参道ショールームはいかがでしたか?
たかはし:すごい楽しかったです!入った瞬間からテンションが上がりっぱなしでした。
今まで、リノベるの施工事例をたくさん見て来ましたが、集約されている印象です。
これぞ、という感じ(笑)
たかはしさんがイラストで見どころを紹介!
たかはしみきさんが、リノベる。表参道ショールームの体験談をマンガにしてくれました。
リノベる。以外でリノベーションされた2度リノベ経験者のたかはしさん。どんな印象を持ったのでしょうか?皆さんもぜひ、表参道ショールームを体験しにいらしてください!
イラストレーターたかはしみき イラストレーター、キャラクターデザイナー。多摩美術大学卒業後、サンエックス株式会社に入社。「こげぱん」「あまぐりちゃん」などのキャラクター原案を手がける。2002年独立。 |
|
リノベる。JOURNAL菅 ななえ(かんななえ) 教育、マーケティング、エンターテインメント企業を経て、2019年にリノベるに参画。 |
backnumber
マンション価値や資産性の決め手となる要素とは?知っておきたいポイント
初めてのマンション購入!物件価格以外の初期費用や諸費用を解説
知識と準備で差をつける!?不動産売却の基本と成功の秘訣を徹底解説!
マンション購入時に相談すべき専門家は?実は購入に関わる専門家は多種多様!知っておきたい専門家とその役割
不動産売却と税金の基本を完全解説!
【インテリアインタビュー】家具選びも情報整理でうまくいく。直感が生きるプロセスの重ね方
【インテリアインタビュー】「これがほしい」が見つかる最短ルート。負担も迷いも減らして理想のおうちカフェを叶えた方法
【インテリアインタビュー】理想の暮らしがモチベーションに。 憧れ家具と育む私らしい暮らし