快適な空間をつくる機能・効果が満載!人気の壁材「エコカラット」の魅力

快適な空間をつくる機能・効果が満載!人気の壁材「エコカラット」の魅力
こだわり・暮らし方

昨今人気を集めている壁材「エコカラット」。名前からもわかるとおり、調湿効果があるのが特徴で、お部屋に取り入れたいという人が増えています。人気の理由はそれだけではありません。優れた機能・効果に加え、お部屋をおしゃれに演出してくれる高いデザイン性にも注目が集まっています。今回の記事では、エコカラットとはどんな壁材なのか、エコカラットの効果やデメリット、エコカラットの種類や施工費用もご紹介していきます。

エコカラットとは?

エコカラットは、建築材料・住宅設備機器メーカーのリクシルが販売するインテリア壁材で、材質は「多孔質(たこうしつ)セラミックス」。これは、ナノサイズの気孔をもつ粘土鉱物です。この微細な気孔に空気中の湿気が出入りすることによって、室内の湿気を吸収、放出してコントロールする働きがあります。デザインが豊富でさまざまな色や質感があり、理想の空間づくりをアシストしてくれます。

エコカラット イメージ画像

エコカラットの効果

エコカラットには生活や空間を快適にするさまざまな効果があります。どのような効果があるのかチェックしてみましょう。

効果1:湿度をコントロールしてくれる

エコカラットの最大の特徴は、湿度を調節できることです。日本の梅雨時期や夏は、高温多湿な気候となり、反対に冬は乾燥します。快適な空間にするためには、湿度のコントロールが鍵。エコカラットは、湿度が高い時期には湿気を吸収し、乾燥する時期には湿気を放出してくれる機能があります。この吸放湿特性は、珪藻土の約6倍。また、湿度を調整する機能を持つその他壁紙の約25倍もあります。そのため、梅雨時期のカビやダニの発生を防ぎ、結露を抑え、洗濯物の部屋干しのニオイも軽減されるといわれています。エコカラットは日本の気候に適した壁材といっても過言ではありません。

効果2:気になるニオイを脱臭

生活の中で発生しがちな、生ごみやトイレ、タバコ、ペットのニオイ。これらの成分は、トリメチルアミン、硫化水素、メチルメルカプタン、アンモニアなどです。エコカラットは悪臭となるニオイの成分を吸着し、短時間で脱臭してくれます。換気だけではとれないニオイをエコカラットが解消してくれるため、クリーンな空気で快適に過ごせるのがメリットです。

効果3:有害物質を吸着し、安心・安全な空間に

人工建材などから発生する化学物質による健康被害に、シックハウス症候群があります。シックハウス症候群は、ホルムアルデヒドやトルエン、キシレンなどの有害物質が原因とされ、これらはフローリングやビニールクロスの接着剤などに含まれている場合があります。エコカラットは、空気中に漂うこれらの有害物質を吸着し、低減してくれます。また、アスベストを含まないため安心して使えます。

効果4:さっと水拭きしてきれいをキープ

これまでの調湿建材は、水拭きできないものが一般的でしたが、エコカラットは水拭きOK。これにより、ちょっとした汚れは水拭きでさっと落とせます。泥汚れや皮脂汚れ、コーヒーのしみ、たばこのヤニなどの頑固な汚れは家庭用洗剤を使って落とすことができます。特別な洗剤などが必要ないので、お手入れも簡単。いつでも清潔にしておくことができます。
※水拭きできるのは「エコカラットプラス」のみの機能です。

効果5:静電気が発生しにくい

一般的な壁紙は静電気によってほこりを引き寄せることがあります。しかし、エコカラットは静電気が発生しづらく、ほこりがつきにくいのもメリットです。

エコカラット イメージ画像

エコカラットのデメリット

エコカラットにはさまざまな優れた効果がありますが、一方でデメリットもあります。導入する前に知っておきましょう。

デメリット1:衝撃で割れやすい

エコカラットは硬いものが当たるなどの強い衝撃が加わると、割れたり、欠けたりすることがあります。そもそもエコカラットは茶碗などと同じ焼き物の一種です。そのため、金属や硬いプラスチックが当たると、破損する可能性も。割れたり欠けたりした部分が小さい場合は、専用コーキング材兼補修材である「カラットコーク」や市販のタッチペンなどで目立たなくすることができます。

デメリット2:壁にものを貼り付ける、取り付けることが困難

前述した通り、エコカラットは素材が焼き物ですので、画鋲や釘を上から打ち付けることはできません。よって、絵画やカレンダー、ポスターなどを簡単に飾れない点がデメリットといえます。エコカラットの上に何かを貼りたい場合は、画鋲やピンが直接刺せる「コルクモール」や、ピクチャーレールを取り付けましょう。

デメリット3:別の壁材に変更しづらい

エコカラットは専用の接着剤を使用し、しっかりと取り付けるため、容易に剥がせません。一般的な壁紙のように簡単には変えられないのでデザイン選びは慎重に行いましょう。

デメリット4:調湿効果を得るためには、ある程度の面積が必要

十分な調湿効果を発揮するには、床面積の1/4程度の壁にエコカラットを施工する必要があります。たとえば、12畳の居室なら4㎡以上、トイレなら1㎡以上が推奨面積です。そのため、部屋が広ければ広いほど、費用がかかります。ただし調湿機能ではなく、デザインを重視してエコカラットを施工する場合は、希望する壁面積でかまいません。

エコカラット イメージ画像

エコカラットの種類

エコカラットにはさまざまな種類や色があり、バリエーションも豊富です。そのため、各部屋の雰囲気に合わせて選ぶことができます。ここでは、エコカラットの種類やどんな部屋におすすめなのか、ご紹介していきます。

種類1:つちのは

焼き物のようなナチュラルな風合いで、工芸品のような魅力があります。カラーは、オフホワイトにベージュが入ったような「薄純(うすにび)」、「薄純」の濃度を高くしたような「枯色(かれいろ)」、薄墨のような色の「純色(にびいろ)」の3色。落ち着いた印象をもたらすので、リビングや客室、玄関などに最適です。

種類2:ビンテージオーク

ビンテージな雰囲気の木目柄。空間に木のぬくもりがプラスされます。カラーは、アイボリー、ベージュ、グレイッシュブラウン、ブラウンから選べます。リビングはもちろん、書斎やトイレなど、心地よいスペースにしたい部屋におすすめです。

種類3:キルト

さまざまなパターンの布地を組み合わせたような、凹凸のある立体的なデザインが特徴です。カラーはホワイト、グレーベージュの2色。デザイン性があるため、玄関やゲストルームなど、来客が見る場所に使用すると、スタイリッシュな住まいを演出できるでしょう。

種類4:フェミニーナ

フェミニーナは、やさしい色合いが持ち味。カラーには、ホワイト、ラベンダー、グレイッシュブルー、ローズ、モーブ、グレイッシュブラウンがあり、どの色を選ぶかによって、部屋の雰囲気が変わってきます。リビングやベッドルーム、子供部屋、洗面所などはもちろん、部屋のアクセントカラーに使うのもおすすめです。

種類5:ファインベース

ファインベースは、エコカラットの定番シリーズ。どんな部屋にも合わせやすいシンプルなデザインが魅力です。カラーは、ホワイト、オフホワイト、ベージュ、ライトブラウン、グレーの5種類。いずれも明るめの色味で、リビングやベッドルーム、トイレ、玄関など、どの部屋にもマッチします。

種類6:ドリス

ドリスは、フィンランドのテキスタイルブランド「JohannaGullichsen(ヨハンナ・グリクセン)」のデザイン。北欧らしいパターンが部屋をおしゃれにしてくれます。カラーはグレー、ブルー、イエロー、ピンクです。ナチュラルな雰囲気の家具とコーディネートすると、北欧デザインの魅力がさらににいかせます。

エコカラット イメージ画像

エコカラットの施工費用

エコカラットの導入には、エコカラット自体の価格と、取り付け工事費が必要となります。これらを含めた施工費用は、一般的に1㎡あたり平均10,000~25,000円程度です。ただし、エコカラットの商品のグレード(エコカラットには、「12,900円/㎡」「8,600円/㎡」「5,800円/㎡」の価格帯があります)、施工面積、エコカラットの加工代、貼り方(斜めに貼るなど凝った貼り方)によって、費用は変わってきます。施工会社とご相談の上、決めることをおすすめします。

エコカラット イメージ画像

エコカラット導入の参考になる、インテリア壁材の施工事例

さまざまな機能を持つエコカラットですが、デザイン性の高さに魅力を感じている人も多いのではないでしょうか? ここからは、エコカラットを導入する際にも参考になる、こだわりの壁材を使ったアイデアが光る施工事例をご紹介します。

エコ素材のシェルウォールで輝きのある白壁

真っ白な壁が美しいこちらの壁材は、ホタテの貝殻を砕いて再利用したエコ素材を練り込んだ「シェルウォール」。特徴は、軽くて耐久性があることと、輝きのある白色ながらも温かみがある点です。シェルウォールによって、部屋全体に明るい印象をもたらしてくれます。

エコカラット イメージ画像

▼このおうちの詳しい事例を見る
『吹き抜けが心地いい戸建。パーツセレクトを楽しむリノベーション』
https://www.renoveru.jp/renovation/134

 

ヴィンテージな雰囲気になじむOSBボードを壁材に

LDKと寝室を仕切る壁に採用したのは、OSBボード。このOSBボードは、一般的には下地材として使われるものですが、あえて壁材として使うことでヴィンテージな雰囲気の部屋とうまく調和しています。また、独特の質感とテクスチャーで存在感があり、部屋のアクセントにもなっています。

エコカラット イメージ画像

▼このおうちの詳しい事例を見る
『横浜の街を一望するパノラマビューのヴィンテージルーム。』
https://www.renoveru.jp/renovation/174

まとめ

エコカラットは高い吸放湿特性を持ち、デザインのバリエーションも豊富です。部屋の雰囲気に合わせて好みのデザインを選ぶことで、インテリアの一部として楽しむこともできます。おうちで使用する壁材についてご検討中の方は、候補に「エコカラット」を加えてみてはいかがでしょうか。

ピックアップ記事
関連記事一覧