今回の記事では、ステンレスキッチンの特徴やリフォームの相場、メリットとデメリットをご紹介します。ステンレスキッチンを設置したリノベーション事例も5つ取り上げているので、あわせてチェックしてみてください。
※最下部にある「費用情報に関するご注意事項」をお読みください。
ステンレスキッチンとは
ステンレスキッチンは、その名前の通りステンレスの素材でできたキッチンのことを指します。オールステンレスのキッチンは、デザイン面でも機能面でも優れた点が多くあります。キッチン全体がシルバーカラーに包まれ、レストランの厨房のようなプロ仕様の印象になります。キッチンをスタイリッシュで、クールな雰囲気に変えたい方におすすめです。
ステンレスキッチンのリフォーム相場
ステンレスキッチンのリフォーム費用は、人造大理石やホーローなどを使った一般的なキッチンよりやや高めです。リフォーム費用には既存内装や給排水管の状況などさまざまな要素が関係するため、ご家庭によって費用は異なります。
一般的なキッチンは50~100万円程度、オールステンレスのキッチンは100~200万円程度の価格帯を見込んでおいた方がいいでしょう。ステンレスキッチンに使われる材質は、固くて丈夫な「18-8ステンレス」や、光沢と耐腐食性に優れた「18-0ステンレス」など様々。それらの材質により機能と価格も変わります。
同様に、表面加工も価格に影響します。単一方向に髪の毛ほどの細かい傷をつけることで、つや消しの効果をもたらした「ヘアライン加工」。表面にランダムな模様を付けて傷が目立ちにくいマットな仕上がりにした「バイブレーション加工」。また、表面に凹凸をつけることで、傷が付いても目立ちにくくした「エンボス加工」などがあります。
ステンレスキッチンのメリットとデメリット
ここからは、ステンレスキッチンのメリットとデメリットについて、解説していきます。
メリット
メリット1:錆びにくい
ステンレスは、鉄を主成分にクロムやニッケルを合わせた金属です。それぞれの金属の割合により、ステンレスの性質に差はありますが、基本的にステンレスは錆びにくいのが大きな特徴。衝撃にも強く耐久性があるため、キッチンに適した素材といえます。
メリット2:メンテナンスしやすい
キッチンでは、食材や調味料をこぼしたり、油がはねたりするものです。しかし、ステンレスは汚れが染み込みにくく、ちょっとした汚れなら布巾や中性洗剤を使って簡単にきれいにできます。
メリット3:ニオイがつきにくい
ステンレスは、ニオイがつきにくい特性があります。魚、酢、牛乳など食材を使ってもニオイが残ったり、他のものに移ったりすることを避けやすいといえます。
デメリット
デメリット1:小さな傷がつきやすい
ステンレスキッチンは耐久性がありますが、表面に小さな傷がつきやすい難点も。お手入れの際は、硬いブラシやスポンジで強くこすらないようにすると、きれいな状態を保ちやすくなります。また、表面に傷がつきにくい加工を施しているステンレスを使用するのも、ひとつの対策になるでしょう。
デメリット2:光沢が薄れやすい
年数が経つと、光沢は少しずつ薄れてしまいます。できるだけ長く光沢を維持するためには、錆びが発生しやすくなる水や塩を使ったら、すぐにふき取ること。汚れがついたらこまめにふき取り、汚れを蓄積させないことが大切です。
デメリット3:無機質な印象になる
ステンレスキッチンは、色味がないため無機質な印象を与えてしまう一面があります。また、冷たい印象になることを避けたい場合は、LDK全体のインテリアでバランスを取るようにしてみてください。
ステンレスキッチンの設置例5選
ステンレスキッチンを設置すると、どんな空間になるでしょうか?実際にステンレスキッチンを導入した、5つのリノベーション事例をご紹介します。
料理好きが選んだ、こだわりのステンレスキッチン
料理好きが高じて、洗面所や浴室などの水回りをコンパクトにして、 キッチンの広さを優先したこちらのおうち。ステンレスキッチンのシンクが大きく、掃除のしやすさにも満足しているそうです。
▼このおうちの詳しい事例を見る
『お気に入りの家具が映える、アトリエのある家』
https://www.renoveru.jp/renovation/336
ステンレスキッチンが主役のお部屋
部屋数を最低限にして、リビング、ダイニング、キッチンの広さを確保したこちらのおうち。壁側にあったキッチンを、ダイニングとリビングの中心に移動。デザイン性を重視して、ステンレスキッチンを採用しました。
▼このおうちの詳しい事例を見る
「ミニマリスト夫婦のシンプルライフ」
https://www.renoveru.jp/renovation/281
「海外のロフト」をテーマにしたリビングに、ステンレスキッチンがマッチ
奥さまがショールームで一目惚れをして、導入を決意したというステンレスキッチン。スタイリッシュなリビングに、光沢感が見事にマッチしています。ご友人を招く機会が増え、自宅の中でも特にお気に入りの場所になっているそうです。
▼このおうちの詳しい事例を見る
「空間のつながりと広がり。ふたりの時間が流れる家」
https://www.renoveru.jp/renovation/237
LDKがより広く感じられる、壁付けステンレスキッチンを導入
キッチンを部屋のインテリアのひとつとして見せられると考えて、壁付けのステンレスキッチンを選んだご夫婦。窓から明るい光が差しこみ、ステンレスの光沢とあわさってお部屋全体が明るくなりました。
▼このおうちの詳しい事例を見る
「脱・既製品。想いとこだわりを込めた大人の住まい」
https://www.renoveru.jp/renovation/270
コンクリート躯体×ステンレスの作業台がおしゃれ
ブラックとシルバーのシステムキッチンは、あえて壁付けのキッチンにしてついたてを撤去。キッチンに設けた棚をフローリングと同じ色味にすることで、部屋全体に統一感が出ています。
▼このおうちの詳しい事例を見る
「パーフェクトだけれど思わずクスッと笑みが零れる、ふたりらしい暮らし。」
https://www.renoveru.jp/renovation/182
まとめ
ステンレスキッチンは、機能的でメンテナンスしやすく、洗練された雰囲気に見えるなど、たくさんのメリットがあります。キッチンをリノベーションする際には、コストだけでなくデザインや機能面を考慮しつつ、ステンレスキッチンの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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